9月18日にノルウェー・ベルデンで行われたロード世界選手権ジュニア女子タイムトライアルでイタリアがワンツー勝利を達成。下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校)は2分31秒遅れの30位でレースを終えた。


ベルゲンの市街地コースを走る下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校)ベルゲンの市街地コースを走る下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校) photo:Kei Tsuji / TDWsport

ベルゲン市内を発着する16.1kmの小周回で行われたジュニア女子の個人タイムトライアル。大きな登りは登場しないものの、細かい起伏や石畳、テクニカルなコーナーが組み合わされている。

中盤にかけて降った小雨の影響もあり、第1走者のアレッシア・ヴィジリア(イタリア)が記録した暫定トップタイムが更新されない状態が続く。前半から飛ばしたレティツィア・パテルノステル(イタリア)は後半にかけて失速。優勝候補に挙げられていたエマ・ノルスガールド(デンマーク)はレース直前の車検で使用予定バイクにストップがかかった影響でタイムを伸ばせない。ヴィジリアのタイムを更新したのは最終走者のエレーナ・ピローネ(イタリア)だった。

23分19秒のトップタイムで優勝したエレーナ・ピローネ(イタリア)23分19秒のトップタイムで優勝したエレーナ・ピローネ(イタリア) photo:Kei Tsuji / TDWsport
42秒差の3位に入ったマドレーヌ・ファスナハト(オーストラリア)42秒差の3位に入ったマドレーヌ・ファスナハト(オーストラリア) photo:Kei Tsuji / TDWsport
2分31秒差の30位 下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校)2分31秒差の30位 下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校) photo:Kei Tsuji / TDWsport

ヨーロッパ選手権のジュニア女子タイムトライアルで勝利しているイタリア北部のボルツァーノ出身の18歳ピローネがジュニア世界チャンピオンに。ピローネは2016年のカタール大会で10位。イタリア人によるジュニア女子タイムトライアル制覇は2002年以来3度目となる。

日本から参戦した下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校)は後半にペースを上げる走りを見せて30位。1年前の35位から順位を上げたものの、優勝者ピローネとは2分31秒差。平均スピードにすると4km/hの差がついている。下山は9月22日のロードレースにも出場予定だ。

後半にかけてペースを上げる下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校)後半にかけてペースを上げる下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校) photo:Tim de Waele / TDWsportトップタイムを叩き出したエレーナ・ピローネ(イタリア)トップタイムを叩き出したエレーナ・ピローネ(イタリア) photo:Tim de Waele / TDWsport
世界王者エレーナ・ピローネ(イタリア)をアレッシア・ヴィジリア(イタリア)とマドレーヌ・ファスナハト(オーストラリア)が囲む世界王者エレーナ・ピローネ(イタリア)をアレッシア・ヴィジリア(イタリア)とマドレーヌ・ファスナハト(オーストラリア)が囲む photo:Tim de Waele / TDWsport
ロード世界選手権2017ジュニア女子タイムトライアル結果
順位 名前 タイム 平均スピード
1位 エレーナ・ピローネ(イタリア) 0:23:19 41.408km/h
2位 アレッシア・ヴィジリア(イタリア) 0:00:06 41.220km/h
3位 マドレーヌ・ファスナハト(オーストラリア) 0:00:42 40.193km/h
4位 ハンナ・ルードヴィヒ(ドイツ) 0:00:45 40.106km/h
5位 マリア・ノヴォロドスカヤ(ロシア) 0:01:09 39.462km/h
6位 マリト・ラーイマケルス(オランダ) 0:01:20 39.145km/h
7位 ファイファー・ジョルジ(イギリス) 0:01:22 39.101km/h
8位 シャリ・ボスイット(ベルギー) 0:01:23 39.078km/h
9位 レティツィア・パテルノステル(イタリア) 0:01:29 38.917km/h
10位 ジャド・ウィアル(フランス) 0:01:30 38.890km/h
30位 下山美寿々(大阪教育大学附属天王寺高校) 0:02:31 37.367km/h
text&photo:Kei Tsuji in Bergen, Norway

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