スペインの老舗バイクブランド、オルベアが新たにオールロードバイクを発表。同社のシクロクロスバイクとして使用されてきた「TERRA(テラ)」というモデル名を冠した、新時代のグラベルマシンを紹介しよう。



オルベア TERRAオルベア TERRA (c)www.orbea.com
どんな道でも、どんな空でも、どんな季節でも。自転車の楽しみを制限されたくない、自由にきままに、走り続けたい。そう、強く願うエンスーサイクリストたちが今最も熱い視線を送るのが、グラベルロードやオールロード、アドベンチャーロードと呼ばれるカテゴリーのバイクたちだ。

エアボリュームのあるタイヤやロード用油圧ディスクブレーキといったパーツの充実もあり、各バイクブランドが様々な新モデルを投入している中で、スペイン・バスク地方に拠点を置く老舗バイクブランド、オルベアが発表したオールロードバイクがTERRA(テラ)だ。

舗装路から未舗装路へあらゆるシチュエーションを楽しめるバイクだ舗装路から未舗装路へあらゆるシチュエーションを楽しめるバイクだ (c)www.orbea.com
グラベルでも軽快で安定感のあるライドフィールを味わえるグラベルでも軽快で安定感のあるライドフィールを味わえる (c)www.orbea.com
”YOU WON’T KNOW UNLESS YOU GO” オルベアがTERRAのテーマに掲げたセンテンスだ。体験しなければわからない冒険の楽しさと喜び。そんなライドの最高の相棒となるべくオルベアはTERRAを開発した。

TERRAといえば、オルベアのシクロクロスバイクだというイメージを持っておられる方もいるだろう。その歴史あるモデルにオルベアは新たなイメージを重ねた。シクロクロスという競技だけでなく、グラベル、オンロード、冬場のロードトレーニングや通勤など、もっと多くのシチュエーション、多様なライダーたちを受け入れる、より懐の深いバイクとしてTERRAに新たな火を灯した。

ロードレーサーより、少しアップライトでコンフォート性に優れるロードレーサーより、少しアップライトでコンフォート性に優れる (c)www.orbea.com
ダウンチューブやチェーンステーなどは剛性を強化されているダウンチューブやチェーンステーなどは剛性を強化されている (c)www.orbea.comフォークブレードやシートステーなどは振動吸収性を重視した設計だフォークブレードやシートステーなどは振動吸収性を重視した設計だ (c)www.orbea.com


フレームは、同社のレーシングロードであるORCAにも採用されているOMPカーボンを採用する。グラベルと舗装路を一日中行き来し、知らない道を探索するために必要なのは、荒れた路面でも滑らかに走る振動吸収性とライダーのパワーを無駄にしない伝達効率だ。それを高次元でバランスしつつ、耐久性の求められるオフロードバイクでありながらも、フレーム重量は約1,190gに抑えられている。

ORCAに比べると、ジオメトリーはややアップライトに。コントロール性能を上げるため、上体が起き気味のポジションをとることが出来るようになっている。とはいえ、決して安楽なポジションでしか乗ることが出来ないというわけではなく、シクロクロスレースやハイテンポなトレーニングライドにも対応するレーシングコンフォートなジオメトリーだ。

細身のシートステーが抜群の快適性を生み出す細身のシートステーが抜群の快適性を生み出す photo:cyclowired.jpハンドリングに影響するヘッドチューブはしっかりとしたボリュームが与えられているハンドリングに影響するヘッドチューブはしっかりとしたボリュームが与えられている photo:cyclowired.jp細身のフォークブレードが高い衝撃吸収性を生み出す細身のフォークブレードが高い衝撃吸収性を生み出す photo:cyclowired.jp


あらゆる路面で最高のパフォーマンスを発揮するため、TERRAには最大40mm幅まで対応するタイヤクリアランスが与えられている。圧倒的なエアボリュームによる快適性と走破性、大きな設置面積によるグリップ力を備え、舗装路からトレイルまで走るフィールドは選ばない。

ブレーキはもちろんディスクブレーキとなっており、フラットマウント台座を備える。エンド幅はフロント100mm、リア142mmで12mmスルーアクスルとなっており、近年のディスクロードのスタンダードといえる規格を採用しているため、パーツのリプレイスも心配は少ないはずだ。

前輪は12×100mmスルーアクスルを使用する前輪は12×100mmスルーアクスルを使用する photo:cyclowired.jpフロントフォーク裏にはフェンダー用のダボがフロントフォーク裏にはフェンダー用のダボが photo:cyclowired.jp

BBは圧入タイプとなるBBは圧入タイプとなる photo:cyclowired.jpブレーキはフラットマウントを採用する フェンダーやキャリア用のダボも装備しているブレーキはフラットマウントを採用する フェンダーやキャリア用のダボも装備している photo:cyclowired.jp


販売形態は7モデルの完成車が用意される。シマノ・デュラエース、アルテグラDi2、アルテグラ、105の完成車と、スラムのForceとRivalで組まれた完成車となっている。シマノ仕様はフロントダブル、スラム仕様はフロントシングルとなっている。また、オルベアのカラーオーダーシステムMyOにも2万円のアップチャージで対応する。



オルベア TERRA
サイズ:51、53、55、57、60
フレーム:Terra OMP
フォーク:Orbea Terra
コンポーネント:シマノ・デュラエース、アルテグラDi2、アルテグラ、105 
        スラム・Force、Rival
価格:700,000円(デュラエース完成車)~400,000円(105完成車、RIVAL完成車)

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