2017/08/22(火) - 13:54
8月19日、20日の2日間に渡り「2017 JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会」が、伊豆ベロドロームで開催された。最優秀選手に与えられるジュニアオリンピックカップは、男子は保田浩輔(倉吉西高校)、女子は増田夕華(岐阜第一高校)が獲得した。
JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会は、公益財団法人日本オリンピック委員会が実施する選手強化事業の一環として行われるもので、日本自転車競技連盟の2018年ジュニア強化指定選手選考会も兼ねる大会だ。ジュニア世代の中心となる高校生にとっては、インターハイ、全日本選手権、高校選抜大会などと並んで目標とする選手も多い。
出場出来るのは、ジュニア(1999年、2000年生まれ)、アンダー17(2001年、2002年生まれ)、アンダー15(2003年、2004年生まれ)で、各種目の基準タイムを上回るか、全国大会で結果を出している選手、又は都道府県連盟の推薦を受けた選手。ジュニアには早生まれの大学生も含まれる。
種目は、個人パーシュートやタイムトライアル、ケイリンなど7種目。東京オリンピックの会場になる伊豆ベロドロームで、将来のオリンピック選手達が熱く闘った。
個人パーシュート 男子は松田祥位、女子は増田夕華が優勝
男子の3km個人パーシュートは、インターハイでジュニア新記録を出した松田祥位(岐阜第一高校)が、2位以下に4秒以上の差をつける3分24秒202で予選を1位通過。決勝でも佐藤竜太(岐南工業高校)を圧倒し、追い抜き成立で優勝した。
松田は、「自分の記録を抜きたかったのですが、思うような結果にはならなかったのは残念です。ベロドロームは走り慣れていないので、もうちょっと慣れていれば良い記録が出ていたと思います」と、優勝したものの記録には不満が残る様子。今後については「9月に韓国で行われるネイションズカップに出場します。将来はウィギンスのようにトラックもロードも走れるようになりたいですね」と、抱負を語った。
女子の2km個人パーシュートは、予選で2分38秒台を出した増田夕華(岐阜第一高校)と、高橋吹歌(筑波大附属坂戸高校)の2人が決勝で対戦。増田が予選タイムを約2秒上回る2分36秒406をマークして優勝した。
増田は、「自信は無かったのですが、決勝に残れて気合いを入れ直して走りました。これまでなかなか表彰台の一番上に登れなかったのですが、この夏はそれを達成出来たので良かったです」と語った。
JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会は、公益財団法人日本オリンピック委員会が実施する選手強化事業の一環として行われるもので、日本自転車競技連盟の2018年ジュニア強化指定選手選考会も兼ねる大会だ。ジュニア世代の中心となる高校生にとっては、インターハイ、全日本選手権、高校選抜大会などと並んで目標とする選手も多い。
出場出来るのは、ジュニア(1999年、2000年生まれ)、アンダー17(2001年、2002年生まれ)、アンダー15(2003年、2004年生まれ)で、各種目の基準タイムを上回るか、全国大会で結果を出している選手、又は都道府県連盟の推薦を受けた選手。ジュニアには早生まれの大学生も含まれる。
種目は、個人パーシュートやタイムトライアル、ケイリンなど7種目。東京オリンピックの会場になる伊豆ベロドロームで、将来のオリンピック選手達が熱く闘った。
個人パーシュート 男子は松田祥位、女子は増田夕華が優勝
男子の3km個人パーシュートは、インターハイでジュニア新記録を出した松田祥位(岐阜第一高校)が、2位以下に4秒以上の差をつける3分24秒202で予選を1位通過。決勝でも佐藤竜太(岐南工業高校)を圧倒し、追い抜き成立で優勝した。
松田は、「自分の記録を抜きたかったのですが、思うような結果にはならなかったのは残念です。ベロドロームは走り慣れていないので、もうちょっと慣れていれば良い記録が出ていたと思います」と、優勝したものの記録には不満が残る様子。今後については「9月に韓国で行われるネイションズカップに出場します。将来はウィギンスのようにトラックもロードも走れるようになりたいですね」と、抱負を語った。
女子の2km個人パーシュートは、予選で2分38秒台を出した増田夕華(岐阜第一高校)と、高橋吹歌(筑波大附属坂戸高校)の2人が決勝で対戦。増田が予選タイムを約2秒上回る2分36秒406をマークして優勝した。
増田は、「自信は無かったのですが、決勝に残れて気合いを入れ直して走りました。これまでなかなか表彰台の一番上に登れなかったのですが、この夏はそれを達成出来たので良かったです」と語った。
男子ジュニア 3km個人パーシュート 結果
1位 | 松田祥位(岐阜第一高校) | 3分24秒202(予選時) |
2位 | 佐藤竜太(岐南工業高校) | 3分28秒836(予選時) |
3位 | 棚瀬義大(岐南工業高校) | 3分31秒138 |
女子ジュニア 2km個人パーシュート 結果
1位 | 増田夕華(岐阜第一高校) | 2分36秒406 |
2位 | 高橋吹歌(筑波大附属坂戸高校) | 2分38秒229(予選時) |
3位 | 小口加奈絵(作新学院高等学校) | 2分40秒440 |
ポイントレース 男子は日野泰静が接戦を制する 女子は中冨尚子が圧勝
男子は予選を勝ち上がった21人が出走し、100周25kmで争われた。集団が長く伸びるハイペースな展開が続く中、序盤は日野泰静(松山城南高校)がリード。後半に入ると兒島直樹(祐誠高校)が日野を上回り、2点差でゴール勝負へ。日野が1位でゴールし10点を加算した一方、兒島はポイント圏外でのゴールとなり、逆転で日野が優勝。この種目でインターハイでも優勝している日野が底力を見せた。
「途中逃げて足の違いを見せつけて優勝したかったのですが、なかなか逃げが決まらず、ポイントも取れずに焦りました。終盤に集団の前方に入りたかったのですが空いてるスペースが無くて、チームメイト(いとこの日野凌羽)がいたので入れてもらい、最後にまくりに行けました」と語る日野。「次は地元の愛媛国体で必ず勝ちたいです」と、必勝を宣言した。
女子は60周15kmのレースに11人が出走。レース前半に中冨尚子(熊本市立千原台高校)と中島悠里(甲府工業高校)の2人が逃げて集団をラップ。中冨は最後に単独で逃げて1位でゴールし、2位以下に19点差をつけて圧勝した。
中冨は6月の九州総体で鎖骨を折り、インターハイと全日本ロードを欠場。このジュニアオリンピックカップを復帰戦に選び、優勝して見せた。
「(骨折したところが)まだちゃんとくっついていない状態なので、落車を避けるために逃げました。午前中に500mTTを走っていて足が重かったのですが、逃げてみたら思ったより足が回りました」と、レースを振り返る中冨。「3月の高校選抜ロードで2位に入れて、練習してもっと強くなれたと思ったのに、怪我でインターハイと全日本に出られなかったので悔しかったです。ここで勝った事でさらに強くなれたかなと思っています」と、語った。
男子は予選を勝ち上がった21人が出走し、100周25kmで争われた。集団が長く伸びるハイペースな展開が続く中、序盤は日野泰静(松山城南高校)がリード。後半に入ると兒島直樹(祐誠高校)が日野を上回り、2点差でゴール勝負へ。日野が1位でゴールし10点を加算した一方、兒島はポイント圏外でのゴールとなり、逆転で日野が優勝。この種目でインターハイでも優勝している日野が底力を見せた。
「途中逃げて足の違いを見せつけて優勝したかったのですが、なかなか逃げが決まらず、ポイントも取れずに焦りました。終盤に集団の前方に入りたかったのですが空いてるスペースが無くて、チームメイト(いとこの日野凌羽)がいたので入れてもらい、最後にまくりに行けました」と語る日野。「次は地元の愛媛国体で必ず勝ちたいです」と、必勝を宣言した。
女子は60周15kmのレースに11人が出走。レース前半に中冨尚子(熊本市立千原台高校)と中島悠里(甲府工業高校)の2人が逃げて集団をラップ。中冨は最後に単独で逃げて1位でゴールし、2位以下に19点差をつけて圧勝した。
中冨は6月の九州総体で鎖骨を折り、インターハイと全日本ロードを欠場。このジュニアオリンピックカップを復帰戦に選び、優勝して見せた。
「(骨折したところが)まだちゃんとくっついていない状態なので、落車を避けるために逃げました。午前中に500mTTを走っていて足が重かったのですが、逃げてみたら思ったより足が回りました」と、レースを振り返る中冨。「3月の高校選抜ロードで2位に入れて、練習してもっと強くなれたと思ったのに、怪我でインターハイと全日本に出られなかったので悔しかったです。ここで勝った事でさらに強くなれたかなと思っています」と、語った。
男女ジュニア ポイントレース 結果
男子(25km) | 女子(15km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 日野泰静(松山城南高校) | 24P | 中冨尚子(熊本市立千原台高校) | 45P |
2位 | 兒島直樹(祐誠高校) | 16P | 中島悠里(甲府工業高校) | 26P |
3位 | 小笠原匠海(八王子桑志高校) | 12P | 小口加奈絵(作新学院高等学校) | 12P |
保田浩輔が男子1kmTTとスプリントで優勝 ジュニアオリンピックカップも獲得
男子1kmタイムトライアルは、保田浩輔(倉吉西高校)が1分4秒902で優勝。保田はスプリントでも優勝し、JOCジュニアオリンピックカップを獲得した。
「目標としていた大会でジュニアオリンピックカップを取れて嬉しいです。(スプリント予選の)200mTTも1kmTTもタイムが出たので良かったと思っています。1kmは前半が33秒台だったのですが、32秒台で行ければもっと良いタイムになったと思います。スプリント決勝で対戦した長田龍拳選手(星陵高校)は、高校選抜とインターハイで負けていたので、リベンジ出来て良かったです」とコメントした。
男子1kmタイムトライアルは、保田浩輔(倉吉西高校)が1分4秒902で優勝。保田はスプリントでも優勝し、JOCジュニアオリンピックカップを獲得した。
「目標としていた大会でジュニアオリンピックカップを取れて嬉しいです。(スプリント予選の)200mTTも1kmTTもタイムが出たので良かったと思っています。1kmは前半が33秒台だったのですが、32秒台で行ければもっと良いタイムになったと思います。スプリント決勝で対戦した長田龍拳選手(星陵高校)は、高校選抜とインターハイで負けていたので、リベンジ出来て良かったです」とコメントした。
男子ジュニア スプリント 1kmタイムトライアル 結果
スプリント(タイムは予選時) | 1kmタイムトライアル | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 保田浩輔(倉吉西高校) | 10秒861 | 保田浩輔(倉吉西高校) | 1分4秒902 |
2位 | 長田龍拳(星陵高校) | 11秒077 | 朝倉智仁(取手第一高校) | 1分6秒047 |
3位 | 小畑勝広(取手第一高校) | 11秒229 | 太田龍希(川越工業高校) | 1分6秒941 |
女子500mTTは小泉夢菜が優勝 ジュニアオリンピックカップは増田夕華
女子500mタイムトライアルは、昨年ジュニアオリンピックカップを獲得した小泉夢菜(早稲田大学)が37秒159で優勝。
大学に入ってからは記録が伸び悩んでいたと言う小泉は、「今日の記録は全然納得出来ていませんが、ずっと38秒台だったので、良い兆しが出たかなと思います。大学の練習とは別に個人練習もするようになってから調子が戻ってきているので、自分の走りを取り戻していきたいです」と話す。2週間後に迫ったインカレについては「調子が上向いている事はわかったので、出来る事をやって少しでも良い記録を出せるようにしたいです」と、語った。
一方、37秒966で3位に入った増田夕華(岐阜第一高校)が、個人パーシュート優勝と併せてJOCジュニアオリンピックカップを獲得した。
「インターハイも選抜も短距離で出場していたので、まさか2kmで勝てると思っていませんでした。そこは今回の収穫です。昨年は小泉(夢菜)さんが取ったジュニアオリンピックカップを、今年自分が取る事が出来た事はすごく嬉しいです。これに恥じない結果を出せるようにしていきたいです」と、感想と今後の抱負を語った。
女子500mタイムトライアルは、昨年ジュニアオリンピックカップを獲得した小泉夢菜(早稲田大学)が37秒159で優勝。
大学に入ってからは記録が伸び悩んでいたと言う小泉は、「今日の記録は全然納得出来ていませんが、ずっと38秒台だったので、良い兆しが出たかなと思います。大学の練習とは別に個人練習もするようになってから調子が戻ってきているので、自分の走りを取り戻していきたいです」と話す。2週間後に迫ったインカレについては「調子が上向いている事はわかったので、出来る事をやって少しでも良い記録を出せるようにしたいです」と、語った。
一方、37秒966で3位に入った増田夕華(岐阜第一高校)が、個人パーシュート優勝と併せてJOCジュニアオリンピックカップを獲得した。
「インターハイも選抜も短距離で出場していたので、まさか2kmで勝てると思っていませんでした。そこは今回の収穫です。昨年は小泉(夢菜)さんが取ったジュニアオリンピックカップを、今年自分が取る事が出来た事はすごく嬉しいです。これに恥じない結果を出せるようにしていきたいです」と、感想と今後の抱負を語った。
女子ジュニア 500mタイムトライアル 結果
1位 | 小泉夢菜(早稲田大学) | 37秒159 |
2位 | 藤田まりあ(浦和工業高校) | 37秒927 |
3位 | 増田夕華(岐阜第一高校) | 37秒966 |
女子ジュニア スプリント 結果
1位 | 長石悠里(倉吉西高校) | 12秒598 |
2位 | 杉浦菜留(岡崎城西高校) | 13秒300 |
3位 | 堺 栞奈(祐誠高校) | 13秒782 |
男子ジュニア スクラッチ(10km)結果
1位 | 塩島嵩一朗(南大隅高校) | 12分21秒21 |
2位 | 滿田光紀(日本体育大学) | |
3位 | 細田悠太(南大隅高校) |
男子ジュニア ケイリン 結果
1位 | 晝田宗一郎(岡山工業高校) | 11秒521 | |
2位 | 篠田幸希(日本体育大学) | ||
3位 | 朝倉智仁(取手第一高校) |
JADAによるアンチドーピング講習コーナーが出展
会場の一角には、公益財団法人日本アンチドーピング機構(JADA)による、アンチドーピング講習のコーナーが開設された。これは日本自転車競技連盟(JCF)がアンチドーピングを推し進める活動の一環として行ったもので、ジュニアオリンピックカップでは毎年設置されている。大会直前に自転車競技のドーピングについてのニュースがあった事もあり、関心は高かったようだ。中には、昨年に続き受けたという出場選手も。
講習と言っても堅苦しい講座ではなく、ドーピングの基礎知識をクイズ形式で学べるもので、5分ほどで終わる簡単なもの。自転車競技に限らず、各種大会の会場に出展しているそうなので、見かけたら受講してみよう。
会場の一角には、公益財団法人日本アンチドーピング機構(JADA)による、アンチドーピング講習のコーナーが開設された。これは日本自転車競技連盟(JCF)がアンチドーピングを推し進める活動の一環として行ったもので、ジュニアオリンピックカップでは毎年設置されている。大会直前に自転車競技のドーピングについてのニュースがあった事もあり、関心は高かったようだ。中には、昨年に続き受けたという出場選手も。
講習と言っても堅苦しい講座ではなく、ドーピングの基礎知識をクイズ形式で学べるもので、5分ほどで終わる簡単なもの。自転車競技に限らず、各種大会の会場に出展しているそうなので、見かけたら受講してみよう。
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