2009/12/22(火) - 02:45
エキップアサダの浅田顕氏(株式会社シクリズムジャポン代表)が都内で記者会見を開き、2010年の活動体制および2011年以降のUCI再登録、チーム活動再開の構想をメディアに向け説明した。
2010年に活動を休止することを11月16日づけで発表したエキップアサダ。12月20日に都内で開催されたメディア向け説明会には浅田顕代表とチーム広報の山崎健一氏が出席した。
浅田氏自身から2010年度は活動休止にいたった理由と、シクリズムジャポンとして活動する内容と概略、そして2011年に活動再開する構想や、スポンサー獲得状況などの現況報告などがメディア向けに公表された。
2010年にUCI登録を断念した経緯
11月に衝撃の発表があった後、浅田氏自身が初めてメディアに対してその理由を公表した。
まず最も根本的な理由として、スポンサード体制および資金が十分でなく、運営面においてUCI登録の見込みがたたないことを挙げた。チームは順調に成績を上げてきていたが、次のステップが現実的に見えない状況になっていたという。
これまでの2シーズンで、組織面、財政面での不安定な状況のもとでの活動において、選手やチームスタッフへのストレスが増大していたことを考慮し、2010年のUCI登録に踏み切るには、2009年の10月までに最低でも1シーズン安定した活動を行うための資金と人材、活動計画が伴わなければ、同体制でのチーム継続を断念することを2009年7月の時点で内部決定していたという。
そして現在のスポンサー各社からは好意的な継続提案を受けてはいたものの、10月中に前述の条件を満たすまでには至らなかったため、エキップアサダは2010年のUCI登録を断念した。
2011年へのスポンサー獲得活動と準備
エキップ・アサダは2011年にチームのUCIプロコンチネンタル登録することを目指し、スポンサー獲得活動に入る。2011年度にプロコンチネンタルおよびコンチネンタルチームとしてUCIに登録するには、2010年の8月には登録申請できるように準備を進める。
スポンサーメリットの研究開発、UCI規則に基づく運営体制作り、選手とスタッフのリクルートを進めながら、2011年のチーム活動再開を目指すことになる。
2010年のチーム活動は「白紙」
2010年にチームをもつこと、その体制、レースに出ること等の具体的な活動については現在のところ未定。これから獲得できるスポンサーの意向次第で決めていくことになる。もし大きなスポンサーがつき、そのスポンサーが望めば国内のレース活動もあり得る。しかしスポンサーが見つからなければチーム活動はしない。つまり「白紙」の状態だ。
シクリズムジャポンとしての活動・事業
チーム活動の予定はないが、運営母体のシクリズムジャポンは現在までのノウハウ・インフラを生かした活動を行う。事業を継続しながらも、競技選手の強化や活動支援を行い、定期的にトライアウト(人材発掘のためのテスト)などを続けながら、将来活躍できる選手候補を発掘・育成していく。
同時にサイクルスポーツ普及事業としてシクロパビリオンでのイベント開催、レース等イベント主催、さらにノウハウの提供などを行っていく。
シクリスムジャポン2010活動概要
2010年のシクリズムジャポンの活動概要は次のようなものとなる。
■選手強化プログラムの実施
才能と強い意志を持つ若い選手を採用し、エキップアサダ独自の強化プログラムにより個々の能力を向上させることを目標とした強化活動を行うことを目標とする。
Bboxブイグテレコムの運営母体である仏ヴァンデシクリズム株式会社の協力を得て、トレーニング活動、欧州トレーニングキャンプおよびレース転戦、欧州クラブチームへの派遣、国内レース活動(チーム結成および出場レースは未定)等を行うことを目標にする。
予定選手として 小森亮平(21)、木下智裕(18)他 トライアウト等により選出の4~5名を想定している。
活動期間は2010年1月より12月。成績目標は世界選手権U23ロードレースで15位以内、全日本選手権ロードレースで3位以内、全日本選手権U23ロードレースで優勝すること。
ただし上記の活動はスポンサーの状況に依存するため、スポンサード規模により活動を調整する。
スポンサー及びサプライヤーは12月20日より募集を開始している。想定活動費予算は3600万円。
■サイクルスポーツ普及事業
プロチームのノウハウを安全&快適の形に変えてサイクリストをサポートする。
シクロパビリオンの運営
イベント等の多彩な活動を通じ、多くのサイクリストへ安全で快適なサイクルライフを提案し続ける。
サイクルイベントの開催・協力
ノウハウを生かした安全&快適なサイクルイベント事業を開始する。2010年は3月、6月、10月開催にて徐々に拡大を図り、1千人規模のイベント開催を目指す。最初のイベントは近隣の東松山森林公園でのママチャリレースとなる予定。
レーシングサポートサービス エキップアサダRSS
スタッフが実戦で培ったノウハウや技術を一般サイクリストへ向けて提供するレーシングサポートサービスを開始。メカニック、マッサージャー、そしてレーシングチームのノウハウを外部へ提供する。プロチームスタッフの感覚維持と技術向上のためにも行う。
メカニック部門:プロレーススタッフによる安全で快適を重視した自転車メンテナンスサービスの提供、出張サービス等
トレーナー部門:プロレーススタッフによるサイクリスト向けのボディーケアの提案、マッサージサービス等(スタッフは国家資格所有)
トータルサポート:プロレースチームが実際に行っているレースサポートをレースやサイクルイベントに参加するグループへ向けて提供するトータルサポートサービス。
オリジナル商品の企画・販売
チーム(プロジェクト)オリジナルウエアや応援グッズ、春夏秋冬、プロチームのノウハウとアイデアを盛り込んだアイテムを提供する。
photo&text:Makoto.AYANO
2010年に活動を休止することを11月16日づけで発表したエキップアサダ。12月20日に都内で開催されたメディア向け説明会には浅田顕代表とチーム広報の山崎健一氏が出席した。
浅田氏自身から2010年度は活動休止にいたった理由と、シクリズムジャポンとして活動する内容と概略、そして2011年に活動再開する構想や、スポンサー獲得状況などの現況報告などがメディア向けに公表された。
2010年にUCI登録を断念した経緯
11月に衝撃の発表があった後、浅田氏自身が初めてメディアに対してその理由を公表した。
まず最も根本的な理由として、スポンサード体制および資金が十分でなく、運営面においてUCI登録の見込みがたたないことを挙げた。チームは順調に成績を上げてきていたが、次のステップが現実的に見えない状況になっていたという。
これまでの2シーズンで、組織面、財政面での不安定な状況のもとでの活動において、選手やチームスタッフへのストレスが増大していたことを考慮し、2010年のUCI登録に踏み切るには、2009年の10月までに最低でも1シーズン安定した活動を行うための資金と人材、活動計画が伴わなければ、同体制でのチーム継続を断念することを2009年7月の時点で内部決定していたという。
そして現在のスポンサー各社からは好意的な継続提案を受けてはいたものの、10月中に前述の条件を満たすまでには至らなかったため、エキップアサダは2010年のUCI登録を断念した。
2011年へのスポンサー獲得活動と準備
エキップ・アサダは2011年にチームのUCIプロコンチネンタル登録することを目指し、スポンサー獲得活動に入る。2011年度にプロコンチネンタルおよびコンチネンタルチームとしてUCIに登録するには、2010年の8月には登録申請できるように準備を進める。
スポンサーメリットの研究開発、UCI規則に基づく運営体制作り、選手とスタッフのリクルートを進めながら、2011年のチーム活動再開を目指すことになる。
2010年のチーム活動は「白紙」
2010年にチームをもつこと、その体制、レースに出ること等の具体的な活動については現在のところ未定。これから獲得できるスポンサーの意向次第で決めていくことになる。もし大きなスポンサーがつき、そのスポンサーが望めば国内のレース活動もあり得る。しかしスポンサーが見つからなければチーム活動はしない。つまり「白紙」の状態だ。
シクリズムジャポンとしての活動・事業
チーム活動の予定はないが、運営母体のシクリズムジャポンは現在までのノウハウ・インフラを生かした活動を行う。事業を継続しながらも、競技選手の強化や活動支援を行い、定期的にトライアウト(人材発掘のためのテスト)などを続けながら、将来活躍できる選手候補を発掘・育成していく。
同時にサイクルスポーツ普及事業としてシクロパビリオンでのイベント開催、レース等イベント主催、さらにノウハウの提供などを行っていく。
シクリスムジャポン2010活動概要
2010年のシクリズムジャポンの活動概要は次のようなものとなる。
■選手強化プログラムの実施
才能と強い意志を持つ若い選手を採用し、エキップアサダ独自の強化プログラムにより個々の能力を向上させることを目標とした強化活動を行うことを目標とする。
Bboxブイグテレコムの運営母体である仏ヴァンデシクリズム株式会社の協力を得て、トレーニング活動、欧州トレーニングキャンプおよびレース転戦、欧州クラブチームへの派遣、国内レース活動(チーム結成および出場レースは未定)等を行うことを目標にする。
予定選手として 小森亮平(21)、木下智裕(18)他 トライアウト等により選出の4~5名を想定している。
活動期間は2010年1月より12月。成績目標は世界選手権U23ロードレースで15位以内、全日本選手権ロードレースで3位以内、全日本選手権U23ロードレースで優勝すること。
ただし上記の活動はスポンサーの状況に依存するため、スポンサード規模により活動を調整する。
スポンサー及びサプライヤーは12月20日より募集を開始している。想定活動費予算は3600万円。
■サイクルスポーツ普及事業
プロチームのノウハウを安全&快適の形に変えてサイクリストをサポートする。
シクロパビリオンの運営
イベント等の多彩な活動を通じ、多くのサイクリストへ安全で快適なサイクルライフを提案し続ける。
サイクルイベントの開催・協力
ノウハウを生かした安全&快適なサイクルイベント事業を開始する。2010年は3月、6月、10月開催にて徐々に拡大を図り、1千人規模のイベント開催を目指す。最初のイベントは近隣の東松山森林公園でのママチャリレースとなる予定。
レーシングサポートサービス エキップアサダRSS
スタッフが実戦で培ったノウハウや技術を一般サイクリストへ向けて提供するレーシングサポートサービスを開始。メカニック、マッサージャー、そしてレーシングチームのノウハウを外部へ提供する。プロチームスタッフの感覚維持と技術向上のためにも行う。
メカニック部門:プロレーススタッフによる安全で快適を重視した自転車メンテナンスサービスの提供、出張サービス等
トレーナー部門:プロレーススタッフによるサイクリスト向けのボディーケアの提案、マッサージサービス等(スタッフは国家資格所有)
トータルサポート:プロレースチームが実際に行っているレースサポートをレースやサイクルイベントに参加するグループへ向けて提供するトータルサポートサービス。
オリジナル商品の企画・販売
チーム(プロジェクト)オリジナルウエアや応援グッズ、春夏秋冬、プロチームのノウハウとアイデアを盛り込んだアイテムを提供する。
photo&text:Makoto.AYANO