2017/10/16(月) - 09:12
スペシャライズドのセカンドグレード以下に位置していた各ロードシューズがモデルチェンジを果たし、新たに「TORCH」シリーズとして登場した。価格に応じた3モデルが展開される。
スペシャライズド TORCH 3.0 ROAD SHOE
スペシャライズド TORCH 3.0 ROAD SHOE photo:Yuto.Murata
従来までEXPERTやCOMP、SPORT(女性モデルではZANTE、EMBER、SPIRITA)といったモデル名でグレードを区別し展開していたスペシャライズドのロードシューズ。モデルチェンジとともにそれらが今回新たに「TORCH(トーチ)」のシリーズ名で括られ、モデル名の数字によってグレードを示す仕様となった。同シリーズにおいてトップグレードとなるTORCH 3.0は、同社ハイエンドシューズのS-WORKSグレードに続くセカンドモデル。従来のEXPERTモデルに当たる製品である。
大きな特徴は、BOAダイヤルを2個とベルクロ1本というS-WORKS 6シューズと同様のフィッティングシステムを採用している点だろう。上下3箇所に渡って締め付けを調整することができるため、足の形状に応じてゾーンごとに好みのフィッティングが行えるようになっている。BOAのS2-SV Snapダイヤルが採用され、締める緩めるの2方向に回転するため、走行中でもフィット感を微調整しやすい。
フィッティングはS-WORKSグレードと同じBOA×2、ベルクロ×1のシステム
アッパーには随所にパンチング加工を施し通気性を向上させる
同社独自のBody Geometry設計により多くのライダーにフィットするデザイン
FACTカーボンが使われるアウトソール。S-WORKSグレードよりやや剛性を抑えてある
また、上位グレードにも負けないフィット感や機能性を追求し、アッパーには3種類の素材をそれぞれ適材適所で配置し熱圧着させた作りとなっている。足先の快適性やサポート力を追求し、TPU(熱可塑性ポリウレタン)とメッシュを前部に使用。一方で、ホールド感やパワー伝達を高めるため合成皮革を後部に用い、かかとをサポートするヒールカップとともにしっかりとした保持力を生み出している。
アウターソールにはスペシャライズドが誇るFACTカーボンファイバーを使用。トーションボックス構造によって方向性のある剛性を持たせ、効率の良いパワー伝達を可能としている。剛性度は同社の硬度指数で言えば8.5の数値となる。同社独自のBody Geometryに基づいたソールとフットベッドのデザインにより、股関節‐膝‐足の位置関係を最適化し、ペダリング効率を高めるとともにケガのリスクを減らす設計にもなっている。
タン全面にもパンチング加工が入る
ヒールパーツはネジ止めで交換可能となる
アーチサポート構造となるフットベッド
つま先部にエアホールを備え、足裏のムレを防ぐ
3本ボルトのクリートに対応し、重量は248g(片足、42サイズ)。ブラック、ホワイト、レモンの3カラーで展開され、39~45までの各サイズが揃う。また、より小さいサイズ(36~39)をラインアップするウィメンズモデルもダブルミントとホワイトの2色で展開される。価格は25,920円(税込)だ。
履き心地はと言うと、フィッティング方式が上中下と3段階に分かれてそれぞれを締め付けることができるため、より足にフィットしやすい印象でどこかもっと締め付けが欲しいなどの不満は全くない。S-WORKSグレードはレーシングモデルとして軽くするためにアッパーが薄くBOAダイヤルの存在を足先に感じることがあるが、このTORCH 3.0はアッパーに程よい厚みがあるため締め付けて痛いということもなく、幅広いライダーにマッチする作りになっていると感じた。
S-WORKSグレードと変わらないフィッティング方式とルックスを獲得している
脱ぎ履きの際はワイヤーを留め具から外して緩めることができる
締める方向にも緩む方向にも細かく調整可能なBOAのS2-SV Snapダイヤルを採用
また、S-WORKS 6シューズがタイトめな作りになっているのに対し、このモデルはスタンダードなフィット感となるため、スペシャライズドのシューズは細くて履けないと思っていた人もぜひ試して欲しい。フットベッドに関しては、始めからアーチサポートが効いた形状のため程よくホールド感を増していると感じた。ただ、足の形状によっては違和感を感じる人もいるだろう。その際はフットベッドのみ交換して合わせてほしい。
ソール剛性もS-WORKSグレードに比べ落としてあるというが、レーサーにしてもホビーレベルであれば全く問題ない剛性感だろう。プロレベルのスプリントパワーならどうかわからないが、一般のライダーならまず不満はないと思う。S-WORKSに次ぐセカンドグレードだが全体的に完成度は高く、あらゆるレベルのライダーにオススメできるシューズである。
スペシャライズド TORCH 3.0 ROAD SHOE
フィッティング:BOAダイヤル×2、ベルクロ×1
重 量:248g(片足、42サイズ)
サイズ:39~45(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:ブラック、ホワイト、レモン(ウィメンズモデル:ダブルミント、ホワイト)
価 格:25,920円(税込)
スペシャライズド TORCH 2.0 ROAD SHOE
スペシャライズド TORCH 2.0 ROAD SHOE
快適さと性能のバランスを追求したTORCH 2.0は同シリーズのセカンドグレード。ハイエンドシューズのような硬い履き心地はレースユースには必要な性能ではあるものの、快適性はやや犠牲になっていると言える。そこでこのTORCH 2.0は素材と構造の2つの面から足先の快適性を向上させる設計が用いられている。
アッパーにはTORCH 3.0の前部に使われたメッシュとTPU(熱可塑性ポリウレタン)の構造を全面に採用することで、軽く柔らかな履き心地に仕上げている。加えて、つま先を動かせるスペースを従来より大きく取ったトウボックスを設けることで、まるでソックスのように締め付けの少ないフィット感を実現したのも大きな特徴だ。
フィッティングはBOA×1、ベルクロ×1のスタイル
アッパーにメッシュとTPU素材を用いることで柔らかな履き心地を実現
厚みを持たせたクッション性のある素材を使用する
3.0モデルとは異なり編み込みの柄が前面に押し出たFACTカーボンソールを使用
フィッティングシステムにはBOAダイヤルを1個とベルクロ1本を用いる。従来モデルの同グレードではベルクロ2本とBOAダイヤルの付いたバンドでのフィッティングとしていたため、そのシステムは大きくアップデートされたこととなる。こちらはBOAのIP1ダイヤルが採用され、緩める方向には細かいノッチで微調整でき、上に引き上げることでリリースとなるタイプだ。
アウターソールには硬度指数7.0とやや剛性を抑えたFACTカーボンソールを採用。硬すぎない剛性感は幅広いライダーにマッチすることだろう。また、ヒールとトウ部分にはラバー製のパーツを用いており、バイクを降りた際でもグリップ性を確保している。クリートは3ボルトタイプに対応。
アッパーとともにタンにもパンチング加工が施される
歩きやすさに考慮したパターンのグリッパーを採用
Body Geometryに基づいた設計は共通で採用されるため、高いペダリング効率やケガのリスク軽減といった機能も引き継がれる。重量は上記TORCH 3.0よりもやや軽い235g(片足、42サイズ)。アシッドミント/ブラック、ブラック、ホワイトの3カラーで展開され、39~44までの各サイズが揃う。また、36~39サイズをラインアップするウィメンズモデルも、ブラック/アシッドミントとホワイトの2色で展開される。価格は17,280円(税込)だ。
TORCH 2.0は同社が狙うように快適性の高さを各所で感じることができた。アッパーが柔らかな素材でできているため履き心地が優しく、長く履いても足先のストレスの少なさがある。かつBOAダイヤルも1つでフィッティングを行うため、足先の各部をキツく締め上げるほどではなく、丁度よいホールド感で包んでくれる印象だ。
アウトソールも剛性を落としてあるためロングライド等にマッチする優しい踏み心地だと感じた。逆にレース用シューズとして考えるなら上位グレードを選択した方がいいかもしれない。ヒールパーツも独特の平らな形状となっており、歩行時もスニーカーのように地面に足が付いている感覚で歩きやすさがあった。TORCHシリーズのセカンドグレードではあるが、初めてのビンディングシューズにもオススメの一足である。
鮮やかなアシッドミントカラーが足元を引き立たせる
上に引き上げるだけでリリースされるBOAのIP1ダイヤルを採用
つま先部分はベルクロにてフィッティングを行う
スペシャライズド TORCH 2.0 ROAD SHOE
フィッティング:BOAダイヤル×1、ベルクロ×1
重 量:235g(片足、42サイズ)
サイズ:39~44(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:アシッドミント/ブラック、ブラック、ホワイト(ウィメンズモデル:ブラック/アシッドミント、ホワイト)
価 格:17,280円(税込)
スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE
スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE (c)スペシャライズド・ジャパン
同社ロードシューズでエントリーグレードに当たるのがこのTORCH 1.0。ベルクロ3本タイプのオーソドックスなフィッティング方式とされるのが特徴だ。一番上部のベルクロはオフセットされたデザインとなっており、よりフィット感を高める設計となっている。
ソールはカーボン製ではなく射出成型のナイロン複合素材製ソールが採用される。硬度指数は6.0とビギナーにも優しい踏み心地を提供してくれるだろう。クリートは3本ボルトだけでなく、シマノのSPDクリートのような2本タイプにも対応する。
合成素材のアッパーは随所にパンチング加工が施されることで、通気性を向上させるデザイン。加えて、ヒール部分には反射素材をあしらうことで、夜間の被視認性を高めている。重量は290g(片足、42サイズ)。メンズ、ウィメンズともにブラックとホワイトの2色で展開される。価格は10,800円(税込)。
スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE(ホワイト) (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE
フィッティング:ベルクロ×3
重 量:290g(片足、42サイズ)
サイズ:39~45(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:ブラック、ホワイト
価 格:10,800円(税込)
スペシャライズド TORCH 3.0 ROAD SHOE
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従来までEXPERTやCOMP、SPORT(女性モデルではZANTE、EMBER、SPIRITA)といったモデル名でグレードを区別し展開していたスペシャライズドのロードシューズ。モデルチェンジとともにそれらが今回新たに「TORCH(トーチ)」のシリーズ名で括られ、モデル名の数字によってグレードを示す仕様となった。同シリーズにおいてトップグレードとなるTORCH 3.0は、同社ハイエンドシューズのS-WORKSグレードに続くセカンドモデル。従来のEXPERTモデルに当たる製品である。
大きな特徴は、BOAダイヤルを2個とベルクロ1本というS-WORKS 6シューズと同様のフィッティングシステムを採用している点だろう。上下3箇所に渡って締め付けを調整することができるため、足の形状に応じてゾーンごとに好みのフィッティングが行えるようになっている。BOAのS2-SV Snapダイヤルが採用され、締める緩めるの2方向に回転するため、走行中でもフィット感を微調整しやすい。
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アウターソールにはスペシャライズドが誇るFACTカーボンファイバーを使用。トーションボックス構造によって方向性のある剛性を持たせ、効率の良いパワー伝達を可能としている。剛性度は同社の硬度指数で言えば8.5の数値となる。同社独自のBody Geometryに基づいたソールとフットベッドのデザインにより、股関節‐膝‐足の位置関係を最適化し、ペダリング効率を高めるとともにケガのリスクを減らす設計にもなっている。
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履き心地はと言うと、フィッティング方式が上中下と3段階に分かれてそれぞれを締め付けることができるため、より足にフィットしやすい印象でどこかもっと締め付けが欲しいなどの不満は全くない。S-WORKSグレードはレーシングモデルとして軽くするためにアッパーが薄くBOAダイヤルの存在を足先に感じることがあるが、このTORCH 3.0はアッパーに程よい厚みがあるため締め付けて痛いということもなく、幅広いライダーにマッチする作りになっていると感じた。
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ソール剛性もS-WORKSグレードに比べ落としてあるというが、レーサーにしてもホビーレベルであれば全く問題ない剛性感だろう。プロレベルのスプリントパワーならどうかわからないが、一般のライダーならまず不満はないと思う。S-WORKSに次ぐセカンドグレードだが全体的に完成度は高く、あらゆるレベルのライダーにオススメできるシューズである。
スペシャライズド TORCH 3.0 ROAD SHOE
フィッティング:BOAダイヤル×2、ベルクロ×1
重 量:248g(片足、42サイズ)
サイズ:39~45(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:ブラック、ホワイト、レモン(ウィメンズモデル:ダブルミント、ホワイト)
価 格:25,920円(税込)
スペシャライズド TORCH 2.0 ROAD SHOE
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アッパーにはTORCH 3.0の前部に使われたメッシュとTPU(熱可塑性ポリウレタン)の構造を全面に採用することで、軽く柔らかな履き心地に仕上げている。加えて、つま先を動かせるスペースを従来より大きく取ったトウボックスを設けることで、まるでソックスのように締め付けの少ないフィット感を実現したのも大きな特徴だ。
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フィッティングシステムにはBOAダイヤルを1個とベルクロ1本を用いる。従来モデルの同グレードではベルクロ2本とBOAダイヤルの付いたバンドでのフィッティングとしていたため、そのシステムは大きくアップデートされたこととなる。こちらはBOAのIP1ダイヤルが採用され、緩める方向には細かいノッチで微調整でき、上に引き上げることでリリースとなるタイプだ。
アウターソールには硬度指数7.0とやや剛性を抑えたFACTカーボンソールを採用。硬すぎない剛性感は幅広いライダーにマッチすることだろう。また、ヒールとトウ部分にはラバー製のパーツを用いており、バイクを降りた際でもグリップ性を確保している。クリートは3ボルトタイプに対応。
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Body Geometryに基づいた設計は共通で採用されるため、高いペダリング効率やケガのリスク軽減といった機能も引き継がれる。重量は上記TORCH 3.0よりもやや軽い235g(片足、42サイズ)。アシッドミント/ブラック、ブラック、ホワイトの3カラーで展開され、39~44までの各サイズが揃う。また、36~39サイズをラインアップするウィメンズモデルも、ブラック/アシッドミントとホワイトの2色で展開される。価格は17,280円(税込)だ。
TORCH 2.0は同社が狙うように快適性の高さを各所で感じることができた。アッパーが柔らかな素材でできているため履き心地が優しく、長く履いても足先のストレスの少なさがある。かつBOAダイヤルも1つでフィッティングを行うため、足先の各部をキツく締め上げるほどではなく、丁度よいホールド感で包んでくれる印象だ。
アウトソールも剛性を落としてあるためロングライド等にマッチする優しい踏み心地だと感じた。逆にレース用シューズとして考えるなら上位グレードを選択した方がいいかもしれない。ヒールパーツも独特の平らな形状となっており、歩行時もスニーカーのように地面に足が付いている感覚で歩きやすさがあった。TORCHシリーズのセカンドグレードではあるが、初めてのビンディングシューズにもオススメの一足である。
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スペシャライズド TORCH 2.0 ROAD SHOE
フィッティング:BOAダイヤル×1、ベルクロ×1
重 量:235g(片足、42サイズ)
サイズ:39~44(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:アシッドミント/ブラック、ブラック、ホワイト(ウィメンズモデル:ブラック/アシッドミント、ホワイト)
価 格:17,280円(税込)
スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE
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同社ロードシューズでエントリーグレードに当たるのがこのTORCH 1.0。ベルクロ3本タイプのオーソドックスなフィッティング方式とされるのが特徴だ。一番上部のベルクロはオフセットされたデザインとなっており、よりフィット感を高める設計となっている。
ソールはカーボン製ではなく射出成型のナイロン複合素材製ソールが採用される。硬度指数は6.0とビギナーにも優しい踏み心地を提供してくれるだろう。クリートは3本ボルトだけでなく、シマノのSPDクリートのような2本タイプにも対応する。
合成素材のアッパーは随所にパンチング加工が施されることで、通気性を向上させるデザイン。加えて、ヒール部分には反射素材をあしらうことで、夜間の被視認性を高めている。重量は290g(片足、42サイズ)。メンズ、ウィメンズともにブラックとホワイトの2色で展開される。価格は10,800円(税込)。
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スペシャライズド TORCH 1.0 ROAD SHOE
フィッティング:ベルクロ×3
重 量:290g(片足、42サイズ)
サイズ:39~45(ウィメンズモデル:36~39)
カラー:ブラック、ホワイト
価 格:10,800円(税込)
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