2017/07/25(火) - 19:48
激闘の3週間を戦い抜き、通算7度目のツール・ド・フランスを完走した新城幸也(バーレーン・メリダ)へのインタビューを紹介。最終ステージでの走り、新チームで挑んだツール、そして今後について語った。完走直後のシャンゼリゼでの共同インタビューより。
― 今日(第21ステージ)は最後に目立つ走りをしていましたね。
なかなかチームメンバーがまとまらなくて苦労しました。残り1周で流石にヤバいな、と感じて無理やり先頭に上がって隊列を組もうとしたんです。スプリンターじゃないボジッチが6位に入ったので、作戦としては上手くいったんですよね。
作戦的には強い列車に乗っかるつもりだったのですが、どのチームも隊列を組めずにいたので、作戦を変えたんです。理想とは違いましたが、シャンゼリゼはどこで前に上がればいいか、どんな展開になるかも経験として分かっていたので上手くいったかな、と。雨降って大丈夫かな? こけないかな? と心配していたんですが、パリ凱旋を楽しむことができました。
最終ステージは最初だけがのんびりで、あとは結構速いペースを刻んでいましたね。途中(引退する)トマ(ヴォクレール)にも話しかけることができましたし、今日は気楽に楽しむことができましたね。
― 新チーム、新メンバーでのツールでしたが、何か変化したことはありましたか?
今年のツールは序盤でリーダーのヨン・イザギレがリタイアしてしまったのが残念でした。彼をアシストする仕事ができなくなってしまったけれど、自分のために逃げにチャレンジする機会がもてることになった。何度も挑戦したけれど、逃げられなかったことは今後の課題。今年は逃げて勝利を狙う「僕のツール」ではなかった。
新しい発見と言えば、スプリント要員として上手くメンバーをまとめることができた点でしょうか。正直、最初からトレインを組んでの正攻法ではなく、最終局面で列車を動かすような走り方でしたが、そういう作戦であれば自分でも十分仕事ができるんだな、と。
今回のマッサーはランプレ・メリダから加入したファビオでしたが、初めてにも関わらず相性が良かった。そういうスタッフのクォリティは良かったし、シェフの食事もすごく質の良い肉や魚を使っているもので美味しかったんです。チームが新しいだけにスタッフもツールを初経験するメンバーが多かったのですが、僕個人の回復に関してはすごくうまくいっていました。監督がフィリップ(モデュイ)で、去年と変わらなかったことも大きいですね。今年は選手もスタッフも、ツールを見据えた上でシーズン序盤から動いていたので、ストレスとは無縁だったように思います。
― 3週間を走り終えた今、体調はいかがですか?
もちろん3週間走り通しだったのでフレッシュさはありませんが、まだまだパワーは出る感触が今あります。調子が良いので、この後出場するクラシカ・サンセバスティアンや、その後のエネコツアーは頑張りたいですね。
― 今年のツールはいかがでしたか?
やっぱりツールはツールで、他のレースとは次元が違うんですね。アムステルともドーフィネとも違う。どこを走っても応援が凄いし、レース全体のスピード感も速い。ツールは出場する全員が100%の準備を重ねてきて、その全員が全開で3週間を戦うんです。
だから、なんというか、生きてるって感じがしますよね(笑)。ツールに帰ってくると”アマチュア時代の(知り合いの)コイツに勝ってやる!”と、ギラギラしていた頃の感覚が蘇ってくるんです。注目もされているし、周りの応援が凄い分、余計にそうやって闘争心に火が点くように感じますね。
― シーズン後半のスケジュールを教えてください。
この先はエネコツアーや、GPプルエー、そしてGPケベックとGPモンレアルという9月のカナダ2連戦。カナダの調子次第で世界選手権ロードで勝負に絡めるか否かが分かりますね。まだ代表入りするかもわかりませんし、(世界選手権が開催される)ノルウェーは寒そうで苦手なのですが、得意のアップダウンコースですので頑張りたいと思っています。
(レース終了後の複数メディアによる共同インタビューより)
photo:Seiko.Meguro,
edit:So.Isobe.Makoto.AYANO
― 今日(第21ステージ)は最後に目立つ走りをしていましたね。
なかなかチームメンバーがまとまらなくて苦労しました。残り1周で流石にヤバいな、と感じて無理やり先頭に上がって隊列を組もうとしたんです。スプリンターじゃないボジッチが6位に入ったので、作戦としては上手くいったんですよね。
作戦的には強い列車に乗っかるつもりだったのですが、どのチームも隊列を組めずにいたので、作戦を変えたんです。理想とは違いましたが、シャンゼリゼはどこで前に上がればいいか、どんな展開になるかも経験として分かっていたので上手くいったかな、と。雨降って大丈夫かな? こけないかな? と心配していたんですが、パリ凱旋を楽しむことができました。
最終ステージは最初だけがのんびりで、あとは結構速いペースを刻んでいましたね。途中(引退する)トマ(ヴォクレール)にも話しかけることができましたし、今日は気楽に楽しむことができましたね。
― 新チーム、新メンバーでのツールでしたが、何か変化したことはありましたか?
今年のツールは序盤でリーダーのヨン・イザギレがリタイアしてしまったのが残念でした。彼をアシストする仕事ができなくなってしまったけれど、自分のために逃げにチャレンジする機会がもてることになった。何度も挑戦したけれど、逃げられなかったことは今後の課題。今年は逃げて勝利を狙う「僕のツール」ではなかった。
新しい発見と言えば、スプリント要員として上手くメンバーをまとめることができた点でしょうか。正直、最初からトレインを組んでの正攻法ではなく、最終局面で列車を動かすような走り方でしたが、そういう作戦であれば自分でも十分仕事ができるんだな、と。
今回のマッサーはランプレ・メリダから加入したファビオでしたが、初めてにも関わらず相性が良かった。そういうスタッフのクォリティは良かったし、シェフの食事もすごく質の良い肉や魚を使っているもので美味しかったんです。チームが新しいだけにスタッフもツールを初経験するメンバーが多かったのですが、僕個人の回復に関してはすごくうまくいっていました。監督がフィリップ(モデュイ)で、去年と変わらなかったことも大きいですね。今年は選手もスタッフも、ツールを見据えた上でシーズン序盤から動いていたので、ストレスとは無縁だったように思います。
― 3週間を走り終えた今、体調はいかがですか?
もちろん3週間走り通しだったのでフレッシュさはありませんが、まだまだパワーは出る感触が今あります。調子が良いので、この後出場するクラシカ・サンセバスティアンや、その後のエネコツアーは頑張りたいですね。
― 今年のツールはいかがでしたか?
やっぱりツールはツールで、他のレースとは次元が違うんですね。アムステルともドーフィネとも違う。どこを走っても応援が凄いし、レース全体のスピード感も速い。ツールは出場する全員が100%の準備を重ねてきて、その全員が全開で3週間を戦うんです。
だから、なんというか、生きてるって感じがしますよね(笑)。ツールに帰ってくると”アマチュア時代の(知り合いの)コイツに勝ってやる!”と、ギラギラしていた頃の感覚が蘇ってくるんです。注目もされているし、周りの応援が凄い分、余計にそうやって闘争心に火が点くように感じますね。
― シーズン後半のスケジュールを教えてください。
この先はエネコツアーや、GPプルエー、そしてGPケベックとGPモンレアルという9月のカナダ2連戦。カナダの調子次第で世界選手権ロードで勝負に絡めるか否かが分かりますね。まだ代表入りするかもわかりませんし、(世界選手権が開催される)ノルウェーは寒そうで苦手なのですが、得意のアップダウンコースですので頑張りたいと思っています。
(レース終了後の複数メディアによる共同インタビューより)
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