2017/07/22(土) - 22:08
第30回全日本マウンテンバイク選手権が、長野県の富士見パノラマリゾートで開幕。初日DHIでは男子エリートで井本はじめ(Sram/Santacruz)が、女子エリートで吉川千香子(DKMC)が優勝。共に初の全日本タイトルを射止めた。
今年のダウンヒルコースは基本的には例年と同じだが、改修が加えられたことで技術的な走りが要求されるレイアウトに。路面状況は埃が舞い上がるほどにスーパードライ。「路面のギャップが多くスピードを乗せるのが難しく、ラインの自由度が高いためテクニックが求められる」と選手に言わしめる1.5kmのコースでハイスピードバトルが繰り広げられた。
予選一番時計の加藤将来(AKI FACTORY)は2分17秒294。しかし決勝では後半スタート組が次々とタイムを更新する走りを見せる。中でも全日本王者返り咲きを狙う清水一輝(Patrol mountain downhill team)は2分14秒994と一人14秒台に叩き込んでホットシートに就いた。
しかし清水の暫定首位も長くは続かない。最後から3人目にスタートした井本はじめ(Sram/Santacruz)は「途中走りがバタついてしまったものの、最後まで気を抜くことなく攻めきりました」という走りで清水のタイムをコンマ4秒更新する2分14秒578でベストタイム。続いた加藤もクラッシュしたため及ばず、井本が初の全日本タイトルをたぐり寄せた。
「新設区間があったため、普段の富士見パノラマとは違った流れでした。新設部分は結構路面が荒れていたので、ミスを誘いやすいレイアウトでしたね。自分的にはこういったコースは合っていましたが、試走の段階からミスをしていたので、決勝は荒れているギャップに自転車を添わせるような走り方をしないとダメと思っていました。
決勝は少し抑え目に走ろうかなと思っていたのですが、やっぱり決勝ですから、最後はドタバタしてしまいました。どうにか最後のゲレンデ区間に入って安心したのですが、そこで気を抜いたら転ぶぞと思っていたので気を抜かずに最後まで攻めきりました」とは、今後は月末の世界選手権に出場する新チャンピオン。「応援してくれている方々にこういった形で少しでも恩返しが出来たかなと思うので、嬉しいです」と締めくくった。なお男子エリートはジュニアと統合され、3位に入賞した井岡佑介(重力技研/Glcomponents)はジュニアカテゴリー。強豪勢に食って入る走りで注目を浴びた。
女子はこれまで17連覇してきた末政実緒が出産のため活動を休止したことで、新女王を巡る激しい戦いが繰り広げられることとなる。
予選トップタイムは2分49秒406で走った吉川千香子(DKMC)。中川弘佳(Lovespo.com)に対して8秒差という圧倒的な走りは決勝でも衰えることなく、2分50秒980と予選よりも僅かにタイムを落としたものの、他選手に対するリードは揺るがなかった。
「エリートクラスで走るのは3年目ですが、本当に信じられなくて、言葉に出来ないほど嬉しいです。私はコーナーが得意なのに、コース的には昨日試走してみたら、コーナーではなく縦の動きが多かったので、これは攻めるしかないという気持ちで走りました。この勝利はチームのみんなや、一緒に走ってくれる方々のおかげです。ありがとうございました」とレース後に語る新女王。フィニッシュ後には大粒の涙が頬を伝った。
今年のダウンヒルコースは基本的には例年と同じだが、改修が加えられたことで技術的な走りが要求されるレイアウトに。路面状況は埃が舞い上がるほどにスーパードライ。「路面のギャップが多くスピードを乗せるのが難しく、ラインの自由度が高いためテクニックが求められる」と選手に言わしめる1.5kmのコースでハイスピードバトルが繰り広げられた。
予選一番時計の加藤将来(AKI FACTORY)は2分17秒294。しかし決勝では後半スタート組が次々とタイムを更新する走りを見せる。中でも全日本王者返り咲きを狙う清水一輝(Patrol mountain downhill team)は2分14秒994と一人14秒台に叩き込んでホットシートに就いた。
しかし清水の暫定首位も長くは続かない。最後から3人目にスタートした井本はじめ(Sram/Santacruz)は「途中走りがバタついてしまったものの、最後まで気を抜くことなく攻めきりました」という走りで清水のタイムをコンマ4秒更新する2分14秒578でベストタイム。続いた加藤もクラッシュしたため及ばず、井本が初の全日本タイトルをたぐり寄せた。
「新設区間があったため、普段の富士見パノラマとは違った流れでした。新設部分は結構路面が荒れていたので、ミスを誘いやすいレイアウトでしたね。自分的にはこういったコースは合っていましたが、試走の段階からミスをしていたので、決勝は荒れているギャップに自転車を添わせるような走り方をしないとダメと思っていました。
決勝は少し抑え目に走ろうかなと思っていたのですが、やっぱり決勝ですから、最後はドタバタしてしまいました。どうにか最後のゲレンデ区間に入って安心したのですが、そこで気を抜いたら転ぶぞと思っていたので気を抜かずに最後まで攻めきりました」とは、今後は月末の世界選手権に出場する新チャンピオン。「応援してくれている方々にこういった形で少しでも恩返しが出来たかなと思うので、嬉しいです」と締めくくった。なお男子エリートはジュニアと統合され、3位に入賞した井岡佑介(重力技研/Glcomponents)はジュニアカテゴリー。強豪勢に食って入る走りで注目を浴びた。
女子はこれまで17連覇してきた末政実緒が出産のため活動を休止したことで、新女王を巡る激しい戦いが繰り広げられることとなる。
予選トップタイムは2分49秒406で走った吉川千香子(DKMC)。中川弘佳(Lovespo.com)に対して8秒差という圧倒的な走りは決勝でも衰えることなく、2分50秒980と予選よりも僅かにタイムを落としたものの、他選手に対するリードは揺るがなかった。
「エリートクラスで走るのは3年目ですが、本当に信じられなくて、言葉に出来ないほど嬉しいです。私はコーナーが得意なのに、コース的には昨日試走してみたら、コーナーではなく縦の動きが多かったので、これは攻めるしかないという気持ちで走りました。この勝利はチームのみんなや、一緒に走ってくれる方々のおかげです。ありがとうございました」とレース後に語る新女王。フィニッシュ後には大粒の涙が頬を伝った。
男子エリート
1位 | 井本はじめ(SRAM/SANTACRUZ) | 2'14"578 |
2位 | 清水一輝(Patrol mounta in downhill) | 2'14"994 |
3位 | 井岡佑介(重力技研/Glcomponents) | 2'15"649 |
4位 | 九島勇気(玄武/Mondraker) | 2'15"837 |
5位 | 泉野龍雅(AKI FACTORY/自転車道) | 2'16"731 |
6位 | 青木卓也(TEAM GIANT) | 2'17"904 |
7位 | 浅野善亮(TEAM GIANT) | 2'18"951 |
8位 | 九島賛汰(玄武) | 2'19"137 |
9位 | 永田隼也(AKI FACTORY/OAKLEY) | 2'20"374 |
10位 | 宇津幸太郎(&stream:…小川輪業) | 2'20"560 |
女子エリート
1位 | 吉川千香子(DKMC) | 2'50"980 |
2位 | 中川弘佳(Lovespo.com) | 2'55"040 |
3位 | 富田敬子(Acciarpone bikes) | 3'00"123 |
4位 | 安福範子(ACCEL) | 3'02"238 |
5位 | 佐藤百江(風魔プラス1吉祥寺) | 3'09"073 |
6位 | 岩崎美智恵(TRIPCYCLE GLOBAL RACING) | 4'14"328 |
text:So.Isobe
photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision Filmz
photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision Filmz
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