2017/07/04(火) - 11:38
ベルギー、ルクセンブルクと経由しついにフランスへ入ったツール第3ステージ。登りスプリントゴールを制したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)ら主要選手のコメントを紹介しよう。
ステージ勝利を飾ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
まずは素晴らしい働きをしてくれたチームメイトたちに感謝したい。今日は終始集団の先頭を牽き続けてくれたけど、それは決して簡単なことじゃない。特に今日のように向かい風や、終盤のトリッキーなレイアウトが続く中では。スプリントに向かう集団内はとにかくストレスフルで、最後の登りはとんでもなくキツかった。
BMCが上手く仕事をして残り800mでアタックして距離を広げたリッチー(ポート)に反応すると、残り400mで早くも先頭に出てしまった。『なんてこった、いくらなんでもこれは早すぎる』と嘆きながらしばらくタイミングを待ってからスプリントを開始すると今後はビンディングが外れてしまった。『今日はどれだけついてないんだ?』と思ったよ。最終的にマシューズに追い抜かれそうになったけどなんとか先頭を守り抜いた。
僅差で届かなかったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
リッチーには大変なステージだったことと思う。誰もが障害として立ちふさがるが、今回もサガンに僅かに差をつけられてしまった。単にタイミングの問題だけだった。本当は先に仕掛けてサガンを驚かせ引き離したかったけれど、彼がペダルを外してリスタートする頃には彼の後ろからスプリントする形となってしまった。それが良くなかったね。
チームは僕とリッチーのために良いポジション取りをしてくれ、その2人のどちらかが仕掛ける2つの選択肢があったが、今回の戦術は最もタイムロスの少ない最高のアプローチだっただろう。タイムを稼ぐなら今日みたいにプロトンの先頭で展開するのが一番いい。チームからは最高のサポートを得ることができているよ。
独走で逃げ続け敢闘賞のリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)
ツールのスタート前により積極的な走りをしよう、そして楽しもうと決めていたのだけれど、今日は本当にその通りに走れた。突破口がないと頭で判断したときにはもう本能的に集団から飛び出していたんだ。逃げの9人でいるときには、アダム・ハンセンとロメン・シカールがそれぞれトーマス・デヘントと僕のために走ってくれた。より強烈な逃げをするにはデヘントが必要だったけれど、向かい風だったしプロトンもフレッシュだった。逃げを成功させるチャンスはほとんどなかったね。
マイヨブランを獲得したピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール)
私は(チームのエースである)ロマン・バルデをサポートすることを最優先事項で走っている。シュテファン・キュングが遅れているのは見えたけど、彼が20秒もロスするとは思っていなかったし、まさか自分がホワイトジャージを獲れるとも期待していなかった。といっても、自分の役割は変わらないし、ロマンの隣で多くを学んでいきたいと思う。メカの不調があってロマンはバイクを交換し、彼を集団まで戻す走りをしたけど、ツールがどれだけナーバスなものか分かったよ。沿道の群衆はストレスにもなるし、やはりツールは他のレースとは違うね。
マイヨアポワを獲得したネイサン・ブラウン(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)
水玉ジャージ獲得はチームのプランの一つ。昨日このジャージを(チームメイトのフィニーが)獲った際に今日もこのジャージをチームで守りきろうと決めていた。その役割を僕が担えてとても幸せさ。この後もチームは全ステージ通して超アグレッシブに走り続ける。もちろんチームは総合リーダーも狙っていくし、今後もレースを盛り上げていきたい。
マイヨヴェールを維持したマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
自信もあるし足もよく回っているけど、結局は厳しいレースになる。でも気分はとても良く、明日のステージ勝利に向けて焦点を合わせている。最終日のグリーンジャージ獲得へ向けて野心は高まっているし、もう何ステージか走ればそれが本当に可能かどうか見極められそうだ。今はただこのジャージを守るために戦うだけだね。
チームとしてスプリント勝負に絡めなかった新城幸也(バーレーン・メリダ)
今日は車のレースで観ていたスパのサーキットを走る事が出来て嬉しかった。レースはコルブレッリのスプリントで勝負するオーダー。途中まではしっかりとサポートできたのだが、落車で足止めをくらって、最後の登りへの位置取りは出来なかった。アップダウンなコースで脚の状態も良いので明日からも頑張る(Team ユキヤ通信より)。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO,Kei Tsuji / TDWsport
ステージ勝利を飾ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
まずは素晴らしい働きをしてくれたチームメイトたちに感謝したい。今日は終始集団の先頭を牽き続けてくれたけど、それは決して簡単なことじゃない。特に今日のように向かい風や、終盤のトリッキーなレイアウトが続く中では。スプリントに向かう集団内はとにかくストレスフルで、最後の登りはとんでもなくキツかった。
BMCが上手く仕事をして残り800mでアタックして距離を広げたリッチー(ポート)に反応すると、残り400mで早くも先頭に出てしまった。『なんてこった、いくらなんでもこれは早すぎる』と嘆きながらしばらくタイミングを待ってからスプリントを開始すると今後はビンディングが外れてしまった。『今日はどれだけついてないんだ?』と思ったよ。最終的にマシューズに追い抜かれそうになったけどなんとか先頭を守り抜いた。
僅差で届かなかったグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
リッチーには大変なステージだったことと思う。誰もが障害として立ちふさがるが、今回もサガンに僅かに差をつけられてしまった。単にタイミングの問題だけだった。本当は先に仕掛けてサガンを驚かせ引き離したかったけれど、彼がペダルを外してリスタートする頃には彼の後ろからスプリントする形となってしまった。それが良くなかったね。
チームは僕とリッチーのために良いポジション取りをしてくれ、その2人のどちらかが仕掛ける2つの選択肢があったが、今回の戦術は最もタイムロスの少ない最高のアプローチだっただろう。タイムを稼ぐなら今日みたいにプロトンの先頭で展開するのが一番いい。チームからは最高のサポートを得ることができているよ。
独走で逃げ続け敢闘賞のリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)
ツールのスタート前により積極的な走りをしよう、そして楽しもうと決めていたのだけれど、今日は本当にその通りに走れた。突破口がないと頭で判断したときにはもう本能的に集団から飛び出していたんだ。逃げの9人でいるときには、アダム・ハンセンとロメン・シカールがそれぞれトーマス・デヘントと僕のために走ってくれた。より強烈な逃げをするにはデヘントが必要だったけれど、向かい風だったしプロトンもフレッシュだった。逃げを成功させるチャンスはほとんどなかったね。
マイヨブランを獲得したピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール)
私は(チームのエースである)ロマン・バルデをサポートすることを最優先事項で走っている。シュテファン・キュングが遅れているのは見えたけど、彼が20秒もロスするとは思っていなかったし、まさか自分がホワイトジャージを獲れるとも期待していなかった。といっても、自分の役割は変わらないし、ロマンの隣で多くを学んでいきたいと思う。メカの不調があってロマンはバイクを交換し、彼を集団まで戻す走りをしたけど、ツールがどれだけナーバスなものか分かったよ。沿道の群衆はストレスにもなるし、やはりツールは他のレースとは違うね。
マイヨアポワを獲得したネイサン・ブラウン(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)
水玉ジャージ獲得はチームのプランの一つ。昨日このジャージを(チームメイトのフィニーが)獲った際に今日もこのジャージをチームで守りきろうと決めていた。その役割を僕が担えてとても幸せさ。この後もチームは全ステージ通して超アグレッシブに走り続ける。もちろんチームは総合リーダーも狙っていくし、今後もレースを盛り上げていきたい。
マイヨヴェールを維持したマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)
自信もあるし足もよく回っているけど、結局は厳しいレースになる。でも気分はとても良く、明日のステージ勝利に向けて焦点を合わせている。最終日のグリーンジャージ獲得へ向けて野心は高まっているし、もう何ステージか走ればそれが本当に可能かどうか見極められそうだ。今はただこのジャージを守るために戦うだけだね。
チームとしてスプリント勝負に絡めなかった新城幸也(バーレーン・メリダ)
今日は車のレースで観ていたスパのサーキットを走る事が出来て嬉しかった。レースはコルブレッリのスプリントで勝負するオーダー。途中まではしっかりとサポートできたのだが、落車で足止めをくらって、最後の登りへの位置取りは出来なかった。アップダウンなコースで脚の状態も良いので明日からも頑張る(Team ユキヤ通信より)。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO,Kei Tsuji / TDWsport
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