2017/04/09(日) - 11:43
いよいよ日本時間の今晩に迫った第115回パリ〜ルーベ。引退を控えるトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ)や、ディフェンディングチャンピオンのマシュー・ヘイマン(オーストラリア、オリカ・スコット)ら有力勢のコメントを紹介。
トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ)
この10日間は本当にクレイジーだった。フランドルとシュヘルデではたくさんの人が激励に訪ねてきてくれて、その全員に僕からもお礼を言いたいと思っている。引退までに残されたレースは一つだけだが、感傷的な雰囲気にはしたくない。プロになれば誰にだって引退の時はやってくるし、僕にとっては今がそのタイミングだということだけさ。
今は非常に調子が良いけれど、様々な要因が複雑に絡み合うルーべでは強いだけでは勝利できない。僕の夢はカルフール・ド・ラルブル(難易度5つ星のパヴェセクター)で全員を脱落させて独走勝利すること。不可能だとは言わないけれど、多くのチームが何らかの戦略を持って挑んでいくるので、困難を極めることは想像に難くない。ただし僕のチェックにばかり固執したチームは絶対に勝てない。とにかく日曜日は緊張が張り詰めるストレスフルな1日となるだろうが、レースが楽しみで仕方ない。
ニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップフロアーズ)
ボーネンの引退は当然寂しい。自分のキャリアの大半が彼と共にあったし、キャリア最大の勝利を挙げてきた時も常に彼と一緒だった。ボーネンからはたくさんのことを学んできたんだ。
パリ〜ルーベでの勝利は間違いなくキャリア最大の目標であり、2014年に勝ってからも変わらない。人生を大きく左右することこそ無いけれど、あの時の優勝は自分に自信をもたせてくれた。このレースをどれだけ愛しているかなんて筆舌に尽くせないよ。クイックステップフロアーズは周到に準備を重ねてきたし、戦う準備はできている。全ての石畳は頭に入っているし、予想と違う展開にどう対処するかも分かっている。ルーベの歴史にまた新たなページを加えたい。
グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
どんなレースだって出場さえすれば勝利への道筋は見えるし、それはパリ〜ルーべであっても変わりない。フランドルが今年最大の目標だったことは何ら秘密ではないけれど、日曜日のチャンスを活かしてモニュメントでの勝利を掴みたいと強く思っている。
良いレース、良い結果を得られることは分かっているんだ。先週のフランドルはこの手のクラシックレースではどんな事も起こり得ることを改めて証明してくれた。だからこそ思い通りに展開が進めば、僕が勝てない理由なんて無いと考えている。
マシュー・ヘイマン(オーストラリア、オリカ・スコット)
今年始めは家庭が忙しくオーストラリアのレースやチームキャンプに参加することができなかったが、春からはどのレースにもフルで出場しパリ~ルーベに向けて仕上げてきた。順位だけ見たら今年はまだ良い成績は残せていないが、コンディションは上がってきている。
昨年このレースで優勝した際も自分自身にプレッシャーはなかったし、それは(ディフェンディングチャンピオンとして臨む)今年も変わらない。再びこのレースに出場できることに感謝するとともに、再度表彰台の頂上を目指し楽しんで走りたいと思う。
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
自分にとって2015年の勝利はキャリアの中でも最高の瞬間だった。表彰台にチームメンバーを呼んで撮った写真は今でも家に飾ってあるんだ。一生忘れることのできない思い出だし、それこそがルーべに挑むモチベーションにつながっている。
120年前から使われているパヴェを走っている時はタイムスリップしたような気分になるし、カルフール・ド・ラルブルへと集団先頭で突入する瞬間は「北の地獄」を存分に味わうことができるんだ。パリ〜ルーべの性格を的確に表した表現だと思っているよ。
ルーベでは全てが完璧でないと勝利は不可能。冷静に展開する必要があるし、運も必要だ。でも全てが噛み合い、チームも機能していれば何も恐れることはない。スプリンターには厳しいと言われるけれど、自分はそう思っていないし、タイミングを待つやり方でここ数年走ってきた。とにかくスタートが楽しみでならないよ。
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
日曜日はハードかつハイスピードなレースになるだろう。本当に楽しみでならないし、脚のコンディションはこの春のレースに出場するたびに良くなっていると感じている。昨年も良い状態で挑んだ結果勝利することが出来なかったが、もう一度を挑戦する準備はできている。
イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル)
昨年はヘント〜ウェヴェルヘムで落車してしまい、パリ〜ルーベを走ることが出来なかった。このパリ〜ルーベに戻ってこれたことが幸せだし、2年前は9位、2010年に出場したU23大会では2位と、おそらく全てのクラシックレースの中で、パリ〜ルーベは僕に最高に合っている。
試走時は路面コンディションがドライだった。個人的にはもう一度ウェットで走りたいと思っていたけれど、晴れでも構わない。最高のコンディションで挑むために水曜日に行われたシュヘルデプライスをスキップした。(過酷なレースになるだろうから)レース後数日は強制的にレストデイが続くだろうけれど。これまで春のクラシックでは勝利がないが、チャンスを見いだして絶対に諦めない。ここ数週間思い通りに走れなった理由は説明が難しいけれど、日曜日に全てが上手く運ぶことを願っている。
text:CW編集部
photo:Corvos
トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ)
この10日間は本当にクレイジーだった。フランドルとシュヘルデではたくさんの人が激励に訪ねてきてくれて、その全員に僕からもお礼を言いたいと思っている。引退までに残されたレースは一つだけだが、感傷的な雰囲気にはしたくない。プロになれば誰にだって引退の時はやってくるし、僕にとっては今がそのタイミングだということだけさ。
今は非常に調子が良いけれど、様々な要因が複雑に絡み合うルーべでは強いだけでは勝利できない。僕の夢はカルフール・ド・ラルブル(難易度5つ星のパヴェセクター)で全員を脱落させて独走勝利すること。不可能だとは言わないけれど、多くのチームが何らかの戦略を持って挑んでいくるので、困難を極めることは想像に難くない。ただし僕のチェックにばかり固執したチームは絶対に勝てない。とにかく日曜日は緊張が張り詰めるストレスフルな1日となるだろうが、レースが楽しみで仕方ない。
ニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップフロアーズ)
ボーネンの引退は当然寂しい。自分のキャリアの大半が彼と共にあったし、キャリア最大の勝利を挙げてきた時も常に彼と一緒だった。ボーネンからはたくさんのことを学んできたんだ。
パリ〜ルーベでの勝利は間違いなくキャリア最大の目標であり、2014年に勝ってからも変わらない。人生を大きく左右することこそ無いけれど、あの時の優勝は自分に自信をもたせてくれた。このレースをどれだけ愛しているかなんて筆舌に尽くせないよ。クイックステップフロアーズは周到に準備を重ねてきたし、戦う準備はできている。全ての石畳は頭に入っているし、予想と違う展開にどう対処するかも分かっている。ルーベの歴史にまた新たなページを加えたい。
グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
どんなレースだって出場さえすれば勝利への道筋は見えるし、それはパリ〜ルーべであっても変わりない。フランドルが今年最大の目標だったことは何ら秘密ではないけれど、日曜日のチャンスを活かしてモニュメントでの勝利を掴みたいと強く思っている。
良いレース、良い結果を得られることは分かっているんだ。先週のフランドルはこの手のクラシックレースではどんな事も起こり得ることを改めて証明してくれた。だからこそ思い通りに展開が進めば、僕が勝てない理由なんて無いと考えている。
マシュー・ヘイマン(オーストラリア、オリカ・スコット)
今年始めは家庭が忙しくオーストラリアのレースやチームキャンプに参加することができなかったが、春からはどのレースにもフルで出場しパリ~ルーベに向けて仕上げてきた。順位だけ見たら今年はまだ良い成績は残せていないが、コンディションは上がってきている。
昨年このレースで優勝した際も自分自身にプレッシャーはなかったし、それは(ディフェンディングチャンピオンとして臨む)今年も変わらない。再びこのレースに出場できることに感謝するとともに、再度表彰台の頂上を目指し楽しんで走りたいと思う。
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
自分にとって2015年の勝利はキャリアの中でも最高の瞬間だった。表彰台にチームメンバーを呼んで撮った写真は今でも家に飾ってあるんだ。一生忘れることのできない思い出だし、それこそがルーべに挑むモチベーションにつながっている。
120年前から使われているパヴェを走っている時はタイムスリップしたような気分になるし、カルフール・ド・ラルブルへと集団先頭で突入する瞬間は「北の地獄」を存分に味わうことができるんだ。パリ〜ルーべの性格を的確に表した表現だと思っているよ。
ルーベでは全てが完璧でないと勝利は不可能。冷静に展開する必要があるし、運も必要だ。でも全てが噛み合い、チームも機能していれば何も恐れることはない。スプリンターには厳しいと言われるけれど、自分はそう思っていないし、タイミングを待つやり方でここ数年走ってきた。とにかくスタートが楽しみでならないよ。
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
日曜日はハードかつハイスピードなレースになるだろう。本当に楽しみでならないし、脚のコンディションはこの春のレースに出場するたびに良くなっていると感じている。昨年も良い状態で挑んだ結果勝利することが出来なかったが、もう一度を挑戦する準備はできている。
イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル)
昨年はヘント〜ウェヴェルヘムで落車してしまい、パリ〜ルーベを走ることが出来なかった。このパリ〜ルーベに戻ってこれたことが幸せだし、2年前は9位、2010年に出場したU23大会では2位と、おそらく全てのクラシックレースの中で、パリ〜ルーベは僕に最高に合っている。
試走時は路面コンディションがドライだった。個人的にはもう一度ウェットで走りたいと思っていたけれど、晴れでも構わない。最高のコンディションで挑むために水曜日に行われたシュヘルデプライスをスキップした。(過酷なレースになるだろうから)レース後数日は強制的にレストデイが続くだろうけれど。これまで春のクラシックでは勝利がないが、チャンスを見いだして絶対に諦めない。ここ数週間思い通りに走れなった理由は説明が難しいけれど、日曜日に全てが上手く運ぶことを願っている。
text:CW編集部
photo:Corvos
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