2009/11/20(金) - 11:57
『忍風戦隊ハリケンジャー』や映画『パッチギ!』の主演として知られる俳優の塩谷瞬さんが、11月8日に行われたツール・ド・ジャパン2009第5戦西湖ステージ兼JCRCシリーズ第11戦に参加した。自転車好きとして知られる塩谷さんにインタビューした。
高校時代は自転車部に所属したことも
塩谷瞬(しおや・しゅん)さんは自転車好きとして知られている俳優だ。自転車専門誌でも生活の中にBMXを取り入れている姿が紹介されているので、ご存じの方も多いだろう。
高校時代には自転車部に所属して、トラック競技をしていたこともあるという本格派の塩谷さん。俳優になってからはレースから遠ざかっていたが、今年になってから好きだった自転車への思いが再燃した。
9月に行われたサイクリングイベント“ツール・ド・のと”をトップで完走すると、11月8日に行われた“ツール・ド・ジャパン西湖ステージ”で久しぶりにレースを走った。 そんな塩谷さんに西湖でのレース後インタビューしてみた。
思っていたよりずっとキツかった
―― お疲れさまでした。久しぶりのレースはいかがでしたか?
塩谷 : 「いやー、メチャクチャ大変でした。ツール・ド・のとを走って『これなら行けるかな?』なんて思っていたのですが、やっぱりレースはぜんぜん別物ですね。思っていたより、ずっとキツかったです」
―― 久しぶりのレースということですが、最後にレースを走ったのはいつだったのですか?
塩谷 : 「高校以来、初めてですよ。ほぼ完全な初心者状態。集団の走り方もぜんぜん忘れていましたね。途中までは集団についていけたんだけど、やっぱりちぎれちゃいました(笑)。ブリヂストン・アンカーの相川選手にいっしょに走ってもらったから良かったけど、相川選手に引っ張ってもらわなかったら、完走できたかどうか…(笑)」
―― いや、なかなかどうして、ライディングフォームなんかとてもキマってましたよ。見た目は完全に上級者という感じでした。さすが、昔は競技をやっていただけあるなと思いましたよ。
塩谷 : 「ホントですか? ありがとうございます。中野浩一さんにも練習につきあってもらって、色々とアドバイスをもらったから、それが良かったのかな?」
―― これからは、色々とレースに参戦する予定なのですか?
塩谷 : 「そうですね。色々と出てみたいですね。でも、まだ実力不足を実感しました。まずは一生懸命練習して、最初はもっと自分に合ったクラスに出ないとダメですね。今日走ったCクラスは、今の僕にはレベルが高すぎました(笑)」
BMXの大会で優勝したこともある
―― 自転車との出会いはいつごろだったのですか?
塩谷 : 「初めて自転車に乗れるようになったのはちょっと遅くて、小学校6年生の時です。乗れるようになったら、自転車が楽しくて楽しくて、毎日40~50kmくらい走ってましたね(笑)」
―― それで自転車の魅力に取りつかれた訳ですね。
塩谷 : 「中学校1年生の時に地元の自転車店のチームに勧められてBMXの大会に参加したんですが、何と初出場の大会で優勝したんです。もう、自転車の魅力にハマっちゃいましたね。それで高校入学と同時に自転車部に入って、真剣に競輪選手を目指していました」
―― 高校ではロードではなく、トラック競技がメインだったのですね。
塩谷 : 「そうですね。高校の大会ってトラック競技が多いから、自然とトラックばかりやるようになりましたね。だからツール・ド・フランスに参加するようなロード選手ではなく、自然と競輪選手を夢見るようになったんです」
自転車をもっと世間にアピールしたい
―― シクロワイアードの綾野真編集長とは、個人的にお知り合いだとか?
塩谷 : 「そう、あるメーカーの展示会でお会いして、意気投合しました。都市開発や町づくりに自転車を絡めたり、自転車を通じたエコ活動をしたり、サイクルファッションの提案なんかも考えているので、シクロワイアードとコラボできたらイイなと思っているんです」
―― それは素晴らしいですね。自転車のファッションも、塩谷さんみたいなカッコイイ方が着れば、メチャクチャ決まるでしょうね。
塩谷 : 「ありがとうございます。色々な場面を通じて、自転車の魅力をもっとアピールしたいと思っています。“東京サイクルファッションショー”なんて開催できたら素敵ですよね。自転車って、環境に優しいし、スポーツとしても楽しいし、ヨーロッパみたいにもっと普及すればイイなと思うんですよ。僕が少しでもそのお手伝いができればと思っています」
―― 今日は忙しい中、インタビューに答えていただきまして、ありがとうございました。
塩谷 : 「こちらこそ、ありがとうございました」
当日はテレビの取材も入り、分刻みのスケジュールをこなしていた塩谷さんだったが、イヤな顔ひとつせず、爽やかな笑顔でインタビューに答えてくれたのが印象的だった。
塩谷さんのようなカッコイイ俳優が自転車の魅力をもっと世間にアピールしてくれたなら、自転車ブームもさらに加速するのではないだろうか? シクロワイアードも、全面的に塩谷さんの活動をバックアップしていきたいと思う。
なお、ツール・ド・ジャパン西湖ステージでの奮闘の模様は、11月23日(月)16:00~16:53にテレビ朝日でJKA特番『自転車レース! 熱き夢の挑戦』として放送予定だ。
(プロフィール)
塩谷瞬(しおや・しゅん)
俳優。1982年6月7日、石川県金沢市生まれ。内灘高校時代に自転車部に所属し、競輪選手を目指したことも。2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』でデビュー。主演映画『パッチギ!』(2005年、井筒和幸監督)で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。愛称は「シオシュン」。
Interview&photo:Takashi.NAKAZAWA
高校時代は自転車部に所属したことも
塩谷瞬(しおや・しゅん)さんは自転車好きとして知られている俳優だ。自転車専門誌でも生活の中にBMXを取り入れている姿が紹介されているので、ご存じの方も多いだろう。
高校時代には自転車部に所属して、トラック競技をしていたこともあるという本格派の塩谷さん。俳優になってからはレースから遠ざかっていたが、今年になってから好きだった自転車への思いが再燃した。
9月に行われたサイクリングイベント“ツール・ド・のと”をトップで完走すると、11月8日に行われた“ツール・ド・ジャパン西湖ステージ”で久しぶりにレースを走った。 そんな塩谷さんに西湖でのレース後インタビューしてみた。
思っていたよりずっとキツかった
―― お疲れさまでした。久しぶりのレースはいかがでしたか?
塩谷 : 「いやー、メチャクチャ大変でした。ツール・ド・のとを走って『これなら行けるかな?』なんて思っていたのですが、やっぱりレースはぜんぜん別物ですね。思っていたより、ずっとキツかったです」
―― 久しぶりのレースということですが、最後にレースを走ったのはいつだったのですか?
塩谷 : 「高校以来、初めてですよ。ほぼ完全な初心者状態。集団の走り方もぜんぜん忘れていましたね。途中までは集団についていけたんだけど、やっぱりちぎれちゃいました(笑)。ブリヂストン・アンカーの相川選手にいっしょに走ってもらったから良かったけど、相川選手に引っ張ってもらわなかったら、完走できたかどうか…(笑)」
―― いや、なかなかどうして、ライディングフォームなんかとてもキマってましたよ。見た目は完全に上級者という感じでした。さすが、昔は競技をやっていただけあるなと思いましたよ。
塩谷 : 「ホントですか? ありがとうございます。中野浩一さんにも練習につきあってもらって、色々とアドバイスをもらったから、それが良かったのかな?」
―― これからは、色々とレースに参戦する予定なのですか?
塩谷 : 「そうですね。色々と出てみたいですね。でも、まだ実力不足を実感しました。まずは一生懸命練習して、最初はもっと自分に合ったクラスに出ないとダメですね。今日走ったCクラスは、今の僕にはレベルが高すぎました(笑)」
BMXの大会で優勝したこともある
―― 自転車との出会いはいつごろだったのですか?
塩谷 : 「初めて自転車に乗れるようになったのはちょっと遅くて、小学校6年生の時です。乗れるようになったら、自転車が楽しくて楽しくて、毎日40~50kmくらい走ってましたね(笑)」
―― それで自転車の魅力に取りつかれた訳ですね。
塩谷 : 「中学校1年生の時に地元の自転車店のチームに勧められてBMXの大会に参加したんですが、何と初出場の大会で優勝したんです。もう、自転車の魅力にハマっちゃいましたね。それで高校入学と同時に自転車部に入って、真剣に競輪選手を目指していました」
―― 高校ではロードではなく、トラック競技がメインだったのですね。
塩谷 : 「そうですね。高校の大会ってトラック競技が多いから、自然とトラックばかりやるようになりましたね。だからツール・ド・フランスに参加するようなロード選手ではなく、自然と競輪選手を夢見るようになったんです」
自転車をもっと世間にアピールしたい
―― シクロワイアードの綾野真編集長とは、個人的にお知り合いだとか?
塩谷 : 「そう、あるメーカーの展示会でお会いして、意気投合しました。都市開発や町づくりに自転車を絡めたり、自転車を通じたエコ活動をしたり、サイクルファッションの提案なんかも考えているので、シクロワイアードとコラボできたらイイなと思っているんです」
―― それは素晴らしいですね。自転車のファッションも、塩谷さんみたいなカッコイイ方が着れば、メチャクチャ決まるでしょうね。
塩谷 : 「ありがとうございます。色々な場面を通じて、自転車の魅力をもっとアピールしたいと思っています。“東京サイクルファッションショー”なんて開催できたら素敵ですよね。自転車って、環境に優しいし、スポーツとしても楽しいし、ヨーロッパみたいにもっと普及すればイイなと思うんですよ。僕が少しでもそのお手伝いができればと思っています」
―― 今日は忙しい中、インタビューに答えていただきまして、ありがとうございました。
塩谷 : 「こちらこそ、ありがとうございました」
当日はテレビの取材も入り、分刻みのスケジュールをこなしていた塩谷さんだったが、イヤな顔ひとつせず、爽やかな笑顔でインタビューに答えてくれたのが印象的だった。
塩谷さんのようなカッコイイ俳優が自転車の魅力をもっと世間にアピールしてくれたなら、自転車ブームもさらに加速するのではないだろうか? シクロワイアードも、全面的に塩谷さんの活動をバックアップしていきたいと思う。
なお、ツール・ド・ジャパン西湖ステージでの奮闘の模様は、11月23日(月)16:00~16:53にテレビ朝日でJKA特番『自転車レース! 熱き夢の挑戦』として放送予定だ。
(プロフィール)
塩谷瞬(しおや・しゅん)
俳優。1982年6月7日、石川県金沢市生まれ。内灘高校時代に自転車部に所属し、競輪選手を目指したことも。2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』でデビュー。主演映画『パッチギ!』(2005年、井筒和幸監督)で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。愛称は「シオシュン」。
Interview&photo:Takashi.NAKAZAWA
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