2017/02/06(月) - 15:52
複数名が互いに攻撃しあう、激しいつばぜり合いの末に勝利したのはマテュー・ファンデルポール。DVV最終戦を2位で終えたワウト・ファンアールトがシリーズ総合優勝を達成した。
前回のDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーから世界選手権を挟み、およそ1か月ぶりに開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー。ベルギー、アントウェルペン州にある街リールが最終戦の舞台となり、世界選手権以降初となる強豪たちの本気レースが会場を大いに湧かせることになる。
大きな池のほとりを「コ」の字状に駆け巡るコースの距離は2980m。そのうちほぼ1/3にあたる940mが砂浜区間だが、雨と選手たちのタイヤがライン上を固めたことで降車率低めのハイスピードレースが展開された。
世界選手権で熱闘を繰り広げた強豪たちが一斉にスタートを切り、世界王者ワウト・ファンアールト(ヴェランダスヴィレムス・クレラン)、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)らが最前戦で動き出す。硬く滑りやすい泥区間ではシクロクロス東京に来日予定のケリー・ワーナー(アメリカ、コナエンデュランスチーム)が転倒するもすぐバイクに戻った。
濡れたコースでダッシュを掛けたのはオランダ王者ファンデルポールだった。ファーストラップを飛ばしに飛ばして数秒のリードを稼いだが、オーバースピードでフィンスに引っかかったことでファンアールトと、世界選の屈辱を晴らしたいトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)の合流を許すことに。
差の生まれにくい高速コースを走行する中で、トップ3名にはコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)もジョイン。
レース中盤、攻めに転じたのはファンデルハール。スリップしながらも攻撃を続けたが、大きく局面を変えるまでには至らない。激しい攻防戦を繰り返しながら、ファンデルハール、ファンアールト、ファンデルポール、メーウセン、パウエルスが一塊となり最終周回に突入していった。
するとコース中盤でファンデルポールが一気に加速。チェックに回ったファンアールトが大きく後輪を滑らせドリフト状態に陥るも事なきを得、続く林間セクションの180度コーナーではファンデルポールが降車ダッシュでファンアールトのインを差し込み先頭を奪い返した。
ファンデルポールはそのままダッシュを続け、4名を突き放して大きなリードを獲得。ファンアールトが先頭に立って追撃したものの届かず、1時間2分の手に汗握る戦いはファンデルポールに軍配した。
「ものすごく楽しいレースだった。刃の上でやり合うようなギリギリの勝負で、追い抜きの難しいシングルトラック区間を前にワウトをパスした。女子レースを見て作戦を立てたんだ」とレース直後のインタビューで語ったファンデルポールは今シーズンの勝利数を18へと伸ばしている。
4名でのスプリントで先着し2位となったファンアールトだが、DVVフェルゼクリンゲン・トロフェーのシーズンランキングでは総合優勝を達成。「マテューに先行を許したのは自分のミス」とコメントを残した。
シーズン最終盤を迎えているヨーロッパのシクロクロスカレンダー。翌2月5日にはスーパープレスティージュ第7戦(レポートは明日掲載予定です)が行われ、三大シリーズの中では翌週の2月11日に開催される同第8戦を残すのみとなっている。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2016-2017第8戦
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h02’40”
2位 ワウト・ファンアールト(ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +04”
3位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)
4位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)
5位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)
6位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +42”
7位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +1’01”
8位 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・ヴェローナ) +1’03”
9位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’10”
10位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)
text:So.Isobe
photo:CorVos
前回のDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーから世界選手権を挟み、およそ1か月ぶりに開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー。ベルギー、アントウェルペン州にある街リールが最終戦の舞台となり、世界選手権以降初となる強豪たちの本気レースが会場を大いに湧かせることになる。
大きな池のほとりを「コ」の字状に駆け巡るコースの距離は2980m。そのうちほぼ1/3にあたる940mが砂浜区間だが、雨と選手たちのタイヤがライン上を固めたことで降車率低めのハイスピードレースが展開された。
世界選手権で熱闘を繰り広げた強豪たちが一斉にスタートを切り、世界王者ワウト・ファンアールト(ヴェランダスヴィレムス・クレラン)、ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)らが最前戦で動き出す。硬く滑りやすい泥区間ではシクロクロス東京に来日予定のケリー・ワーナー(アメリカ、コナエンデュランスチーム)が転倒するもすぐバイクに戻った。
濡れたコースでダッシュを掛けたのはオランダ王者ファンデルポールだった。ファーストラップを飛ばしに飛ばして数秒のリードを稼いだが、オーバースピードでフィンスに引っかかったことでファンアールトと、世界選の屈辱を晴らしたいトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)の合流を許すことに。
差の生まれにくい高速コースを走行する中で、トップ3名にはコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)やラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)もジョイン。
レース中盤、攻めに転じたのはファンデルハール。スリップしながらも攻撃を続けたが、大きく局面を変えるまでには至らない。激しい攻防戦を繰り返しながら、ファンデルハール、ファンアールト、ファンデルポール、メーウセン、パウエルスが一塊となり最終周回に突入していった。
するとコース中盤でファンデルポールが一気に加速。チェックに回ったファンアールトが大きく後輪を滑らせドリフト状態に陥るも事なきを得、続く林間セクションの180度コーナーではファンデルポールが降車ダッシュでファンアールトのインを差し込み先頭を奪い返した。
ファンデルポールはそのままダッシュを続け、4名を突き放して大きなリードを獲得。ファンアールトが先頭に立って追撃したものの届かず、1時間2分の手に汗握る戦いはファンデルポールに軍配した。
「ものすごく楽しいレースだった。刃の上でやり合うようなギリギリの勝負で、追い抜きの難しいシングルトラック区間を前にワウトをパスした。女子レースを見て作戦を立てたんだ」とレース直後のインタビューで語ったファンデルポールは今シーズンの勝利数を18へと伸ばしている。
4名でのスプリントで先着し2位となったファンアールトだが、DVVフェルゼクリンゲン・トロフェーのシーズンランキングでは総合優勝を達成。「マテューに先行を許したのは自分のミス」とコメントを残した。
シーズン最終盤を迎えているヨーロッパのシクロクロスカレンダー。翌2月5日にはスーパープレスティージュ第7戦(レポートは明日掲載予定です)が行われ、三大シリーズの中では翌週の2月11日に開催される同第8戦を残すのみとなっている。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2016-2017第8戦
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h02’40”
2位 ワウト・ファンアールト(ヴェランダスヴィレムス・クレラン) +04”
3位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)
4位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)
5位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)
6位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +42”
7位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +1’01”
8位 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・ヴェローナ) +1’03”
9位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、ベオバンク・コレンドン) +1’10”
10位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)
text:So.Isobe
photo:CorVos
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