ファンアールト、ファンデルポール、ヴェンチュリーニらが戴冠　各国CXナショナル選手権

先週末にかけて世界各国でシクロクロスナショナル選手権が開催され、各国のチャンピオンが決定している。ベルギーとオランダでは現在最強の2人が連覇し、フランスやアメリカでは新王者が誕生している。

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ベルギー：世界選手権とのダブルタイトルを守ったワウト・ファンアールト（ヴェランダスヴィレムス・クレラン） photo:CorVos
「ミニ世界選手権」とも呼ばれる、ハイレベルの戦いが繰り広げられる群雄割拠のベルギー選手権で勝ったのは、世界王者であるワウト・ファンアールト（ヴェランダスヴィレムス・クレラン）だった。序盤から先頭に立つと、担ぎを要する長い砂区間や高さのあるフライオーバーをものともせずに、無敵すら感じさせる独走勝利。2位には後半追い上げたケヴィン・パウエルス（マーラックス・ネポレオンゲームス）が、3位にはローレンス・スウィーク（エラ・サーカス）が入った。

隣国オランダでは、DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第6戦での負傷から復活したマテュー・ファンデルポール（ベオバンク・コレンドン）が、世界タイトル奪還に弾みを付ける3年連続となる優勝。2位にはコルヌ・ファンケッセル（テレネット・フィデア）、3位はU23カテゴリーでの1位となったヨーリス・ニューウェンハイス（チームサンウェブ）。

オランダ：3連覇を飾ったマテュー・ファンデルポール（ベオバンク・コレンドン） photo:CorVos
オランダ：マテュー・ファンデルポール（ベオバンク・コレンドン）が勝利 photo:CorVosベルギー：ワウト・ファンアールト（クレラン・シャルル）が圧勝 photo:CorVos

フランス：クレメン・ヴェンチュリーニ（コフィディス）が勝利 (c)Fédération Française de Cyclismeイタリア：ジョエーレ・ベルトリーニ（チェントロスポルティーボ）がマルコアウレリオ・フォンタナ（キャノンデール・ファクトリーレーシング）を下す (c)www.federciclismo.it


シーズン序盤にワールドカップ2連戦が開催されるなどシクロクロス熱の高いアメリカでは、今年大陸王者に輝き、スーパープレスティージュ第5戦では10位と好成績を残してきたスティーブン・ハイド（キャノンデール・シクロクロスワールド）が初戴冠。長年タイトルを守ってきたジェレミー・パワーズ（アスパイアレーシング）は不調が響きラップアウトに終わっている。

また、イタリアでは野辺山シクロクロスで勝ち星を上げているジョエーレ・ベルトリーニ（チェントロスポルティーボ）がマルコアウレリオ・フォンタナ（キャノンデール・ファクトリーレーシング）を下したほか、フランスではクレメン・ヴェンチュリーニ（コフィディス）が勝利している。

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シクロクロス各国ナショナル選手権2017結果
ベルギー
1位　ワウト・ファンアールト（ヴェランダスヴィレムス・クレラン）1h01’15”
2位　ケヴィン・パウエルス（マーラックス・ネポレオンゲームス）+49”
3位　ローレンス・スウィーク（エラ・サーカス）+50”

オランダ
1位　マテュー・ファンデルポール（ベオバンク・コレンドン）
2位　コルヌ・ファンケッセル（テレネット・フィデア）
3位　ヨーリス・ニューウェンハイス（チームサンウェブ）

フランス
1位　クレメン・ヴェンチュリーニ（コフィディス）1h05’17”
2位　アルノー・ジャヌソン（フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト）+03”
3位　ジョン・ガドレ（USOブルエ・ブイッセール）+26”

アメリカ
1位　スティーブン・ハイド（キャノンデール・シクロクロスワールド）1h05’03”
2位　ジェイミー・ドリスコル（クレメンプロチーム）+2”
3位　ケリー・ワーナー（コナエンデュランスチーム）+31”

ドイツ
1位　マルセル・マイセン（ステイラーツ・ヴェローナ）
2位　サッシャ・ウェーバー
3位　フィリップ・ワルスレーベン（ベオバンク・コレンドン）

イタリア
1位　ジョエーレ・ベルトリーニ（チェントロスポルティーボ）57’11”
2位　マルコアウレリオ・フォンタナ（キャノンデール・ファクトリーレーシング）+05”
3位　ルーカ・ブライドット（スポルティーボ・フォレスターレ）+06”

スイス
1位　ジュリアン・タラマルカス（エラ・サーカス）1h00’42”
2位　ラース・フォレスター（VCエッシェンバッハ）
3位　ニコラ・ローバッハ（ゴールドヴルストパワー）　

text:So.Isobe