2016/12/19(月) - 09:24
勝負を分けたのは、最後の砂区間へのポジション取り。熾烈な最終周回のバトルを制したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)がDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第5戦を制した。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第5戦「シュヘルデクロス」の舞台は、ベルギーのフランデレン地域・アントウェルペン州の州都であり、かつベルギー第2の都市であるアントウェルペン。オランダとの国境に面したエスコー川の河川敷に特設コースが用意された。
コースの特徴は川沿いの長い砂セクションと、公園内のアップダウンが組み合わされていること。コクサイデほどではないものの担ぎを要する砂区間も用意され、連続する短い急坂が脚力を削ぎ落とす。乾いた砂と硬く締まった土の上で、ハイスピードなレースが展開された。
ホールショットはケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が獲り、その後ろに世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)とマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)の2強が続く形で幕開けた60分の戦い。
ここに今季好調のヨーロッパ王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)や、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が続き、5名のトップグループが形成される。この中から積極的な走りを見せたのは、2週間前のスーパープレスティージュ第5戦で苦汁を舐めたファンデルポールだった。
ファンデルポールは2度アタックを仕掛け、それぞれ5秒ほどのリードを得たものの、ライバルの抜け出しを許さないファンアールトの追走によってパックに引き戻される。ファンアールトは合流後もペースを落とさず、たまらずアールツやファントーレンハウトは脱落。唯一パウエルスだけが食い下がり、3名が一丸となって終盤戦へと入っていった。
砂の担ぎ区間でランニングに秀でる世界王者が抜け出したが、ファンデルポールが必死の追走で逃げを阻止。最後の砂セクションに入るコーナーでは「先頭で砂に突入する必要があったので、リスクを冒して仕掛けたんだ。成功したけれどギリギリだった」と、ファンデルポールはカーレースさながらの突っ込み勝負で先頭に立ち、次なる乗車砂区間で満を持してアタック。ここで勝負が決まった。
「今住んでいる場所からも近く、たくさんの知り合いが応援に来てくれた前で勝てて良かった。レースが多い季節だけれど、世界選まで調子をこのままキープしたい」と一騎打ちを制したオランダ王者は語っている。
4秒届かなかったファンアールトは「今日は勝負が懸かった砂区間にどちらが先頭で入るかの戦いだった。2人共レッドゾーンに入っていて、レース中にダメージを抜く必要があったほどだ。砂区間で番手に入ってしまえば抜くのは不可能だ。あの場所で生まれた20m差を詰めることができなかった」とコメントした。
残り表彰台の1角はベテランらしい走りで2強に食い下がったパウエルスが入り、4位は序盤10番手台からポジションを上げたローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)。次なるDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーは12月29日にベルギー、ロエンハウトで開催される。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2016-2017第5戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h05’31”
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +04”
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +06”
4位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) +09”
5位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +10”
6位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +12”
7位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +16”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +52”
9位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’07”
10位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +1”52”
text:So.Isobe
photo:CorVos
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第5戦「シュヘルデクロス」の舞台は、ベルギーのフランデレン地域・アントウェルペン州の州都であり、かつベルギー第2の都市であるアントウェルペン。オランダとの国境に面したエスコー川の河川敷に特設コースが用意された。
コースの特徴は川沿いの長い砂セクションと、公園内のアップダウンが組み合わされていること。コクサイデほどではないものの担ぎを要する砂区間も用意され、連続する短い急坂が脚力を削ぎ落とす。乾いた砂と硬く締まった土の上で、ハイスピードなレースが展開された。
ホールショットはケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が獲り、その後ろに世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)とマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)の2強が続く形で幕開けた60分の戦い。
ここに今季好調のヨーロッパ王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)や、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス)が続き、5名のトップグループが形成される。この中から積極的な走りを見せたのは、2週間前のスーパープレスティージュ第5戦で苦汁を舐めたファンデルポールだった。
ファンデルポールは2度アタックを仕掛け、それぞれ5秒ほどのリードを得たものの、ライバルの抜け出しを許さないファンアールトの追走によってパックに引き戻される。ファンアールトは合流後もペースを落とさず、たまらずアールツやファントーレンハウトは脱落。唯一パウエルスだけが食い下がり、3名が一丸となって終盤戦へと入っていった。
砂の担ぎ区間でランニングに秀でる世界王者が抜け出したが、ファンデルポールが必死の追走で逃げを阻止。最後の砂セクションに入るコーナーでは「先頭で砂に突入する必要があったので、リスクを冒して仕掛けたんだ。成功したけれどギリギリだった」と、ファンデルポールはカーレースさながらの突っ込み勝負で先頭に立ち、次なる乗車砂区間で満を持してアタック。ここで勝負が決まった。
「今住んでいる場所からも近く、たくさんの知り合いが応援に来てくれた前で勝てて良かった。レースが多い季節だけれど、世界選まで調子をこのままキープしたい」と一騎打ちを制したオランダ王者は語っている。
4秒届かなかったファンアールトは「今日は勝負が懸かった砂区間にどちらが先頭で入るかの戦いだった。2人共レッドゾーンに入っていて、レース中にダメージを抜く必要があったほどだ。砂区間で番手に入ってしまえば抜くのは不可能だ。あの場所で生まれた20m差を詰めることができなかった」とコメントした。
残り表彰台の1角はベテランらしい走りで2強に食い下がったパウエルスが入り、4位は序盤10番手台からポジションを上げたローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)。次なるDVVフェルゼクリンゲン・トロフェーは12月29日にベルギー、ロエンハウトで開催される。
DVVフェルゼクリンゲン・トロフェー2016-2017第5戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h05’31”
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +04”
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +06”
4位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) +09”
5位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +10”
6位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ネポレオンゲームス) +12”
7位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +16”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +52”
9位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’07”
10位 ヴィンセント・バエスタンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +1”52”
text:So.Isobe
photo:CorVos
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