2016/11/23(水) - 08:56
今シーズン限りでの現役引退を表明しているブラドレー・ウィギンズ(イギリス)がヘント6日間レースに出場。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)とタッグを組んだウィギンズが最終競技マディソンでライバルたちを周回遅れにし、劇的な展開で総合優勝を果たした。
11月15日から20日までの6日間、ベルギー・ヘントのキュイプケ・ヴェロドローム(周長167m)で「ヘント6日間レース」が開催された。
ロードレースのオフシーズンに合わせてヨーロッパ各地で開催される6日間レースは、2人ペアで行なうマディソンを中心にポイントレースやデルニーレースなど様々な種目が行なわれ、そのポイントもしくは周回数の合計で順位が争われるトラックレース。エンターテインメント性が高く、決まって夜にかけて開催される。ヘント大会は初開催が1922年と古く、数ある6日間レースの中でも人気の伝統戦だ。
現役最終レース(予定)のウィギンズが出場したことで俄然注目度が上がった2016年の第76回大会。ケニー・デケテレ(ベルギー)とモレーノ・デポウ(ベルギー)のペアが初日からリードを奪い、通算6回総合優勝に輝いているイーリョ・ケイセ(ベルギー)とリオ五輪オムニアム金メダリストのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)、そしてウィギンズとカヴェンディッシュの合計3組が最終日まで熾烈な戦いを繰り広げた。
ウィギンズとカヴェンディッシュが首位をキープした状態で迎えた最終日、ポイントレースやエリミネーション、500mチームTT、デルニーレース、スーパースプリントでポイントを伸ばしたデケテレとデポウのペアがリードを奪って最終種目マディソンレースへ。53ポイント差の3位に沈んでいたウィギンズとカヴェンディッシュはマディソンの終盤に仕掛けた。
UCIトラック世界選手権のマディソンで世界チャンピオンに輝いている2人はライバルたちを周回遅れにしてラップリーダーに。そのままリードを守ったイギリス人ペアが逆転で総合優勝に輝いた。ウィギンズのヘント総合優勝は2003年に続く2回目。カヴェンディッシュは初となる。
「9年ぶりの出場で、優勝は13年ぶり。初めて出場した18年前、自分はまだ19歳だった。1981年に父親と一緒にこの(ヴェロドローム内の)キャビンに入った時、『自分はここで生まれたんだ。ここが第二の家だ』と感じたものだ。特別な繋がりのあるマーク(カヴェンディッシュ)と一緒に総合優勝を果たせて良かった」とウィギンズは語っている。
「まだ脚に力は残っている。自分にとってこれが最後のレースではないかもしれない。来週正式に去就を発表するよ」と、ウィギンズは2017年シーズンも現役を継続することを匂わせている。
選手コメントはベルギーのヘットニュースブラッドより。
最終総合成績
1位 ブラドレー・ウィギンズ / マーク・カヴェンディッシュ 410pts
2位 ケニー・デケテレ / モレーノ・デポウ 475pts(-1Lap)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ / イーリョ・ケイセ 468pts(-1Lap)
4位 カルム・スコットソン / キャメロン・マイヤー 224pts(-4Laps)
5位 リンゼイ・デヴァイルダー / レイフ・ランパター 240pts(-12Laps)
6位 オット・ヴェルハルド / モーガン・クネイスキー 214pts(-12Laps)
7位 ジェスパー・モルコフ / マルク・へスター 126pts(-12Laps)
8位 ニック・ストプラー / トリスタン・マルゲ 107pts(-26Laps)
9位 ローイ・ピータース / ヨナス・リッカールト 113pts(-32Laps)
10位 アレックス・ラスムッセン / ヨエリ・ハヴィク 77pts(-48Laps)
11位 オリー・ウッド / マーク・ステュアート 56pts(-48Laps)
12位 マルセル・カルツ / ロッブ・ギース 139pts(-57Laps)
text&photo:Kei Tsuji / TDWsport
11月15日から20日までの6日間、ベルギー・ヘントのキュイプケ・ヴェロドローム(周長167m)で「ヘント6日間レース」が開催された。
ロードレースのオフシーズンに合わせてヨーロッパ各地で開催される6日間レースは、2人ペアで行なうマディソンを中心にポイントレースやデルニーレースなど様々な種目が行なわれ、そのポイントもしくは周回数の合計で順位が争われるトラックレース。エンターテインメント性が高く、決まって夜にかけて開催される。ヘント大会は初開催が1922年と古く、数ある6日間レースの中でも人気の伝統戦だ。
現役最終レース(予定)のウィギンズが出場したことで俄然注目度が上がった2016年の第76回大会。ケニー・デケテレ(ベルギー)とモレーノ・デポウ(ベルギー)のペアが初日からリードを奪い、通算6回総合優勝に輝いているイーリョ・ケイセ(ベルギー)とリオ五輪オムニアム金メダリストのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)、そしてウィギンズとカヴェンディッシュの合計3組が最終日まで熾烈な戦いを繰り広げた。
ウィギンズとカヴェンディッシュが首位をキープした状態で迎えた最終日、ポイントレースやエリミネーション、500mチームTT、デルニーレース、スーパースプリントでポイントを伸ばしたデケテレとデポウのペアがリードを奪って最終種目マディソンレースへ。53ポイント差の3位に沈んでいたウィギンズとカヴェンディッシュはマディソンの終盤に仕掛けた。
UCIトラック世界選手権のマディソンで世界チャンピオンに輝いている2人はライバルたちを周回遅れにしてラップリーダーに。そのままリードを守ったイギリス人ペアが逆転で総合優勝に輝いた。ウィギンズのヘント総合優勝は2003年に続く2回目。カヴェンディッシュは初となる。
「9年ぶりの出場で、優勝は13年ぶり。初めて出場した18年前、自分はまだ19歳だった。1981年に父親と一緒にこの(ヴェロドローム内の)キャビンに入った時、『自分はここで生まれたんだ。ここが第二の家だ』と感じたものだ。特別な繋がりのあるマーク(カヴェンディッシュ)と一緒に総合優勝を果たせて良かった」とウィギンズは語っている。
「まだ脚に力は残っている。自分にとってこれが最後のレースではないかもしれない。来週正式に去就を発表するよ」と、ウィギンズは2017年シーズンも現役を継続することを匂わせている。
選手コメントはベルギーのヘットニュースブラッドより。
最終総合成績
1位 ブラドレー・ウィギンズ / マーク・カヴェンディッシュ 410pts
2位 ケニー・デケテレ / モレーノ・デポウ 475pts(-1Lap)
3位 エリア・ヴィヴィアーニ / イーリョ・ケイセ 468pts(-1Lap)
4位 カルム・スコットソン / キャメロン・マイヤー 224pts(-4Laps)
5位 リンゼイ・デヴァイルダー / レイフ・ランパター 240pts(-12Laps)
6位 オット・ヴェルハルド / モーガン・クネイスキー 214pts(-12Laps)
7位 ジェスパー・モルコフ / マルク・へスター 126pts(-12Laps)
8位 ニック・ストプラー / トリスタン・マルゲ 107pts(-26Laps)
9位 ローイ・ピータース / ヨナス・リッカールト 113pts(-32Laps)
10位 アレックス・ラスムッセン / ヨエリ・ハヴィク 77pts(-48Laps)
11位 オリー・ウッド / マーク・ステュアート 56pts(-48Laps)
12位 マルセル・カルツ / ロッブ・ギース 139pts(-57Laps)
text&photo:Kei Tsuji / TDWsport
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