英国・マンチェスターで開催されている2009UCIパラサイクリングトラック世界選手権で大会初日の6日、藤田征樹が男子個人追抜(LC3)で銀メダルを獲得した。優勝はドイツのトビアス・グラフ。

藤田征樹、男子個人追抜(LC3)決勝のスタート藤田征樹、男子個人追抜(LC3)決勝のスタート photo:Yuko SATO初日プログラム前半に行われた男子個人追抜(LC3)予選で藤田は、グラフに約9秒差の3分59秒759のタイムで2位と、この時点で藤田のメダルの獲得が確実に。

午後に予選タイム1・2位の選手、3・4位の選手による2つのメダル決定戦が行われ、藤田は1周目はグラフとほぼ2秒差。その後グラフに半周の差を詰めて追いつかれ、藤田の銀メダルが確定した。
 
男子1kmTT(B&VI)表彰。1位はニール・ファヒー(右から3人目)ペア男子1kmTT(B&VI)表彰。1位はニール・ファヒー(右から3人目)ペア photo:Yuko SATO男子個人追抜(LC1)に出場した阿部学宏は予選13位。決勝進出はならなかった。

大会初日のこの日、もっとも会場を沸かせたのは、男子1kmTT(B&VI)で1分2秒217という世界新をマークした英国のニール・ファヒーとパイロットのバーニー・ストーリー。

北京パラリンピックではアンソニー・カップスとのペアで2つの金メダルを獲得、もっか世界に敵なしのベテランパイロットのバーニーと、北京後に陸上から自転車に転身したニールの新しいペアだ。

同じマンチェスターベロドロームで、10月30日より行われた健常者のUCIトラックW杯。男子1kmTTのタイムは、3位のワン・チュンヤンが1分02秒228、10位の新田祐大が1分3秒831だ。

男子個人追抜(LC3)表彰男子個人追抜(LC3)表彰 photo:Yuko SATOタンデムと単座では単純にタイムを比較できないが、今やパラサイクリングがどんなレベルの取り組みを要求しているか、日本が戦うことになる各国が今後どう対応するかは、想像できるだろう。

男子1kmTT(B&VI)では、注目のビラヌエバ&ポルトのペアも、銅メダルで表彰台にのぼった。
text&photo:Yuko SATO

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