2016/10/25(火) - 09:12
世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」。次期新製品が明らかになると同時にバイク界の潮流がつかめる展示会でホットなニューモデルを探した。Part.8ではKTM、ルック、クォータ、ラウフ、エリート、ISMの6ブランドをピックアップする(記事インデックスはこちらから)。
KTM(オーストリア)
オーストリアを拠点とする総合バイクブランドのKTM。日本ではモーターサイクルのイメージが強いが、1964年より自転車を手がけており、ユーロバイクでは毎年トップ10に入るほど大規模なブースを展開している(現在はモーターサイクル部門と自転車部門は別会社となっている)。
今年のユーロバイクでは、他社のエアロロードとも一線を画す近未来的でスリークなデザインのコンセプトバイク「LISSE」を発表。フレーム形状のみならず、QRレバーを必要としないスルーアクスルの様なシステムや、フロント周りのケーブル完全内装を実現するハンドル周りの設計により空力性能を追求している。その他、フランスのプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユ・プロヴェン」が駆る「REVELATOR M13」や、完成車重量9.2kgと軽量な29erのフルサスXCバイク「SCARP 29 Sonic」なども展示された。
ルック(フランス)
フレンチブランドのルックは、昨年発表したエンデュランスロード「765」に、素材をアップグレードした上位グレードの「765HM」を追加した。天然由来の繊維による優れた振動吸収性をそのままに、その名の通りハイモジュラスカーボンを採用することで、高剛性化と軽量化を一挙に成功させている。また、写真はないものの、ディスクブレーキ仕様の765も登場している。
ハイエンドモデル「795」には、イタリアを代表する高級自動車メーカー「マセラティ」とのコラボレーションモデルが登場。同社主催のサイクリングイベント「PARIS MODENA」をモチーフとしたもので、ヘッドチューブとシートチューブには「トライデント(三又槍)」のロゴがあしらわれている。ペダルでは、Keoシリーズのエントリーグレードが「Keo Classic 3」にリニューアルした。
クォータ(イタリア)
イタリアのレーシングバイクブランドであるクォータは、ハイエンドレーシングロード「KHAN」にディスクブレーキ仕様を追加。リムブレーキ仕様と比較すると、シートステーの設計に変更があり、モノステーだった根元を双胴式とし、緩やかにベンドを与えることで、振動吸収性を高めているようだ。また、D字断面と大きなベンドにより衝撃を吸収する新型シートポストも展示されていた。
ラウフ(アイスランド)
カーボン製リーフスプリングを用いたサスペンションフォークを展開するアイスランドのLauf(ラウフ)。もともとはシリアスなコンペティションユース向けモデルをメインに展開していたが、今年はファンライド向けモデルをラインアップに追加した。もっとも、60mm程度というストローク量と軽量性は、グラベルロードや、27.5+規格のMTBに向いていると言えるだろう。ブース内では、オープンサイクルやFESTKAのグラベルロードに自社フォークをアッセンブルし、アピールを行った。
エリート(イタリア)
多種多様なサイクルリングアクセサリーを手がけるイタリアンブランドのエリートは、ホームトレーナーのラインアップを拡大。リアホイールの替わりにフレームに装着する「ダイレクトトランスミッション式」には、「DRIVO」と「KURA」という2つの新型ハイスペックモデルが登場した。共に、計測誤差±1%のパワーメーターを内蔵し、より高精度なパワートレーニングを可能としたことが特徴だ。もちろん、タブレットやスマートフォンと連携し、「ZWIFT」やエリート独自のトレーニングアプリ「My E-Training」を利用することもできる。
3本ローラーの新型モデル「QUICK-MOTION」は、前後にフロートさせることで、自然な乗り心地を実現。ホームトレーナー同様にプロ御用達のサイクルボトルには、流量がアップした新型キャップ採用の「CRYSTAL OMBRA」が登場している。
ISM(アメリカ)
トライアスロンやタイムトライアル向けモデルで高い評価を得ているアメリカ・フロリダのサドルブランドISM。今回のユーロバイクでは、ブランド初のフルカーボンシェル採用モデル「PN3.0 C」を発表した。ノーズが二股に分かれた独自のデザインによりデリケートゾーンへの圧迫を和らげながらも、カーボン製シェルによって軽量化を図っている。バイクを振ることが多くなる短距離レースに良さそうだ。
photo:Makoto.AYANO
KTM(オーストリア)
オーストリアを拠点とする総合バイクブランドのKTM。日本ではモーターサイクルのイメージが強いが、1964年より自転車を手がけており、ユーロバイクでは毎年トップ10に入るほど大規模なブースを展開している(現在はモーターサイクル部門と自転車部門は別会社となっている)。
今年のユーロバイクでは、他社のエアロロードとも一線を画す近未来的でスリークなデザインのコンセプトバイク「LISSE」を発表。フレーム形状のみならず、QRレバーを必要としないスルーアクスルの様なシステムや、フロント周りのケーブル完全内装を実現するハンドル周りの設計により空力性能を追求している。その他、フランスのプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユ・プロヴェン」が駆る「REVELATOR M13」や、完成車重量9.2kgと軽量な29erのフルサスXCバイク「SCARP 29 Sonic」なども展示された。
ルック(フランス)
フレンチブランドのルックは、昨年発表したエンデュランスロード「765」に、素材をアップグレードした上位グレードの「765HM」を追加した。天然由来の繊維による優れた振動吸収性をそのままに、その名の通りハイモジュラスカーボンを採用することで、高剛性化と軽量化を一挙に成功させている。また、写真はないものの、ディスクブレーキ仕様の765も登場している。
ハイエンドモデル「795」には、イタリアを代表する高級自動車メーカー「マセラティ」とのコラボレーションモデルが登場。同社主催のサイクリングイベント「PARIS MODENA」をモチーフとしたもので、ヘッドチューブとシートチューブには「トライデント(三又槍)」のロゴがあしらわれている。ペダルでは、Keoシリーズのエントリーグレードが「Keo Classic 3」にリニューアルした。
クォータ(イタリア)
イタリアのレーシングバイクブランドであるクォータは、ハイエンドレーシングロード「KHAN」にディスクブレーキ仕様を追加。リムブレーキ仕様と比較すると、シートステーの設計に変更があり、モノステーだった根元を双胴式とし、緩やかにベンドを与えることで、振動吸収性を高めているようだ。また、D字断面と大きなベンドにより衝撃を吸収する新型シートポストも展示されていた。
ラウフ(アイスランド)
カーボン製リーフスプリングを用いたサスペンションフォークを展開するアイスランドのLauf(ラウフ)。もともとはシリアスなコンペティションユース向けモデルをメインに展開していたが、今年はファンライド向けモデルをラインアップに追加した。もっとも、60mm程度というストローク量と軽量性は、グラベルロードや、27.5+規格のMTBに向いていると言えるだろう。ブース内では、オープンサイクルやFESTKAのグラベルロードに自社フォークをアッセンブルし、アピールを行った。
エリート(イタリア)
多種多様なサイクルリングアクセサリーを手がけるイタリアンブランドのエリートは、ホームトレーナーのラインアップを拡大。リアホイールの替わりにフレームに装着する「ダイレクトトランスミッション式」には、「DRIVO」と「KURA」という2つの新型ハイスペックモデルが登場した。共に、計測誤差±1%のパワーメーターを内蔵し、より高精度なパワートレーニングを可能としたことが特徴だ。もちろん、タブレットやスマートフォンと連携し、「ZWIFT」やエリート独自のトレーニングアプリ「My E-Training」を利用することもできる。
3本ローラーの新型モデル「QUICK-MOTION」は、前後にフロートさせることで、自然な乗り心地を実現。ホームトレーナー同様にプロ御用達のサイクルボトルには、流量がアップした新型キャップ採用の「CRYSTAL OMBRA」が登場している。
ISM(アメリカ)
トライアスロンやタイムトライアル向けモデルで高い評価を得ているアメリカ・フロリダのサドルブランドISM。今回のユーロバイクでは、ブランド初のフルカーボンシェル採用モデル「PN3.0 C」を発表した。ノーズが二股に分かれた独自のデザインによりデリケートゾーンへの圧迫を和らげながらも、カーボン製シェルによって軽量化を図っている。バイクを振ることが多くなる短距離レースに良さそうだ。
photo:Makoto.AYANO
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