2016/10/15(土) - 09:34
待ちに待ったジャパンカップが10月23・24日にやってくる。宇都宮市街のアーケード「オリオン通り」は赤いフラッグで彩られ、祭りの準備が整った。プレイベントとジャパンカップ期間にオープンしたポップアップストアなど立ち寄りスポットを地元出身フォトグラファー・宇賀神善之さんがガイドします。
初開催の「ジャパンカップサイクルフェスタ試乗会」
ジャパンカップの2週前、10月8日の取材当日はあいにくの雨となったが、この日は二つの自転車イベントが開催された。まずはその一つ「ジャパンカップサイクルフェスタ試乗会」の様子を覗きに、私・宇賀神はCW綾野編集長と一緒にJC会場である森林公園に向かった。
会場にはなんと約30社のメーカーがブースを出展しており、最新モデルのバイクがズラリと並び壮観だ。初年度にこれだけの規模の試乗会ができるのはさすがジャパンカップのネームバリューだ。参加者は1000円(保険付き)の試乗パスを購入するしくみ。皆さん片っ端から気になるバイクの試乗を楽しんでいた。
試乗会といえば、サイクルモードなど有名どころはあるが、ここで特筆したいのは、最新モデルをジャパンカップ本戦の一部コースで試せるということだ。あのワールドツアーチームと同じモデルバイクで同じコースを走れるなんて考えただけで興奮してしまう。またマウンテンバイクエリアは森の中に造られ十分に乗り心地を確認できる。キッズゾーンもあり子供たちにも大人気だった。
スポーツバイクにトライするのは初めてで不安という人にも、各ブーススタッフが時間をかけて親切丁寧に対応しているところもとても良かった。また試乗コースにはガイドライダーが並走しており、安全に気を配ってくれる。コースは2kmほどだがアップダウンに富み、バイクの性能を知るには十分だ。
イベントを企画したジャパンカップ実行委員会事務局の島田一さんは「毎年継続して開催して、多くの方に自転車で走る宇都宮を楽しんでもらいたい。試乗コースがジャパンカップのコースであることが魅力です。温泉やグルメが楽しめる”ろまんちっく村”も近いので、ゆくゆくは2会場をつないで、ジャパンカップコース周辺をもっと存分に楽しめるようにしたい」と夢を語ってくれた。
1990年世界選手権開催記念モニュメント
ふと気付くと試乗会場の森林公園入り口に大きな記念碑が建てられていた。25周年を記念して新設したものかと思いきや、1990年の世界選手権開催を記念したモニュメントだそうだ。島田さんに聞くと、今まで駐車場脇の林の中で誰にも気づかれず苔むしていたものをキレイに洗浄して移設したと言う。地元の私も知らなかったこのモニュメント。早速記念写真のスポットになっていた。
森林公園を後にして、宇都宮城址公園に向かう。その途中の大谷街道沿いにはトレック・コンセプトストア「BICYCLE PARK O2」がある。ここは去年トレック・セガフレードの選手たちが頻繁に立ち寄ったショップで、即席のサイン会など行われたところだ。選手たちの突然の訪問に仰天し急遽ヘルメットを購入してサインを頂いたお客さんもいたという。もしかしたら今年も!と期待大だ。元ブリッツェンで走った普久原奨さんや中村誠さんがショップスタッフだ。立ち寄るとラッキーがあるかも。
(BICYCLE PARK O2 宇都宮店 住所:宇都宮市駒生2-15-8)
シクロクロスバイクスクール
市街に近い城址公園では「シクロクロスバイクスクール」が行われていた。講師には宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手、ウィラースクールジャパンのブラッキー中島さん、栃木県マウンテンバイク協会公認インストラクターたちで、小学校低学年、高学年、中学生以上(社会人)の3グループに分かれオフロードライドの基本テクニックを学んでいた。社会人グループには地元FMパーソナリティの棚橋麻衣さんも参加。その模様は自身の番組「MAIチャリ!」で11月に放送予定だとか。
宇都宮ろまんちっく村ではシクロクロス全日本選手権も開催されることが決まっており、小坂選手の優勝も期待されている。
市街へ出ると、全長280mに渡るアーケード街「オリオン通り」はすでにジャパンカップの赤いフラッグで飾られ、サイクルロードレースというお祭りを盛り上げる。そんな中、今年もジャパンカップに合わせた期間限定ショップが続々オープンしていた。まずはコーヒータイムということで下野新聞NEWS CAFÉに向かう。
ジャパンカップミュージアム 下野新聞NEWS CAFÉ
チームプレゼンテーションが開催されるオリオンスクェア近くにある、ジャパンカップの歴史が伺える写真展示や年表、資料、そしてグッズ販売やクイズの用意された下野新聞NEWS CAFÉ「ジャパンカップミュージアム」は必ず立ち寄りたいスポットだ。
1階がセルフサービス式のカフェになっており、ここではジャパンカップオリジナルメニューが2種類用意されている。クリテリウムスペシャルと称されたいちごミルクとロードレーススペシャルの梨サワー(共にノンアルコール)はそれぞれ380円。そしてドリンクを購入すると「ジャパンカップサイクルロードレース検定クイズ」のトレーシートが付いてくる。これが結構分かっているつもりなのだがなかなか難問。マニアックな方は特に挑戦して欲しい。
入り口手前にオフィシャルグッズが販売され、1階奥にはカンチェラーラ特設コーナーが。写真パネルやジャージが展示され、ファンにとっては満足な内容になっている。2階にも座席があり、こちらにはビッグサイズの年表が。またこれまでの公式プログラムも置いてあるのでこれまでの歴史をバッチリ学ぶことができる。
宇都宮ブリッツェン オフィシャルショップ RED ZONE
RED ZONE(レッドゾーン)は宇都宮ブリッツェンの期間限定オフィシャルショップだ。店内はブリッツェンオフィシャルフォトグラファーによる写真展やチーム使用機材、優勝トロフィー、チャンピオンジャージの展示、JPTレースのビデオ上映もあり、とても楽しめる。増田選手によるツール・ド・北海道優勝トロフィー展示や貴重な過去のレプリカジャージの販売もあり、マニアにはたまらないだろう。私個人的にはブリッツェンフェアリー自転車競技部のピンクの上下ジャージセットが気になるところだ(笑)。
今年も「弱虫ペダル」鳴子章吉とのコラボ商品は大人気。物によっては品切れもあるそうだが、Tシャツは追加の入荷があるそうなのでチェックしたい。今年の店長はブリッツェンフェアリーのAZUSAさんだ。(取材時は不在だったのが残念)
ラファ ポップアップストア UTSUNOMIYA
RED ZONEのすぐ向かいには去年に引き続きラファのポップアップストアがオープンした。しかも今年は23日間の長期オープンだ。ラファの商品は普段はウェブサイトからの購入が主なので、購入前に商品を手にとってみたり、試着できることは何よりもありがたい。ウエアの販売だけでなくライドイベントやビデオ上映会も企画されており、ラファが発信するバイシクルカルチャーに敏感な人達は要チェックだ。
店内には来年2月のオープンを目指す「Velo Café」がジョイン。買い物がてら腰を下ろしてコーヒーを楽しむことができる。また、オンラインサイクリングZwift体験コーナーが常設。すでに宇都宮ブリッツェンの鈴木譲選手がかなりガチなタイムを叩き出しており、それに挑戦することもできる。
ジャパンカップの期間中は来宮したチームスカイの選手たちが気軽に立ち寄っておしゃべりやコーヒーを楽しんでいくことだろう。そんな光景がもう何日か待つことで現れるとなると、期待に胸が膨らむばかりである。
JAPANCUP SQUARE inララスクエア
最後に宇都宮駅前のショッピングビル「ララスクエア」1階に設営されたJAPAN CUP SQUAREを紹介したい。珍しいヴェロタクシーや過去のレース写真が展示されている、もうひとつのミュージアム的存在だ。
スポーツグッズ販売店のゼビオスポーツが展開するゼビオコーナーでは、ジャパンカップオリジナルグッズやレース観戦をするにあたり便利な折りたたみ式の椅子や傘、雨具、ドリンクボトルやレジャーシートなどの厳選アウトドアグッズ類が販売されている。もし観戦にやってきて忘れ物があればここでフォローできるので便利だ。
photo&report:Yoshiyuki.Ugajin
初開催の「ジャパンカップサイクルフェスタ試乗会」
ジャパンカップの2週前、10月8日の取材当日はあいにくの雨となったが、この日は二つの自転車イベントが開催された。まずはその一つ「ジャパンカップサイクルフェスタ試乗会」の様子を覗きに、私・宇賀神はCW綾野編集長と一緒にJC会場である森林公園に向かった。
会場にはなんと約30社のメーカーがブースを出展しており、最新モデルのバイクがズラリと並び壮観だ。初年度にこれだけの規模の試乗会ができるのはさすがジャパンカップのネームバリューだ。参加者は1000円(保険付き)の試乗パスを購入するしくみ。皆さん片っ端から気になるバイクの試乗を楽しんでいた。
試乗会といえば、サイクルモードなど有名どころはあるが、ここで特筆したいのは、最新モデルをジャパンカップ本戦の一部コースで試せるということだ。あのワールドツアーチームと同じモデルバイクで同じコースを走れるなんて考えただけで興奮してしまう。またマウンテンバイクエリアは森の中に造られ十分に乗り心地を確認できる。キッズゾーンもあり子供たちにも大人気だった。
スポーツバイクにトライするのは初めてで不安という人にも、各ブーススタッフが時間をかけて親切丁寧に対応しているところもとても良かった。また試乗コースにはガイドライダーが並走しており、安全に気を配ってくれる。コースは2kmほどだがアップダウンに富み、バイクの性能を知るには十分だ。
イベントを企画したジャパンカップ実行委員会事務局の島田一さんは「毎年継続して開催して、多くの方に自転車で走る宇都宮を楽しんでもらいたい。試乗コースがジャパンカップのコースであることが魅力です。温泉やグルメが楽しめる”ろまんちっく村”も近いので、ゆくゆくは2会場をつないで、ジャパンカップコース周辺をもっと存分に楽しめるようにしたい」と夢を語ってくれた。
1990年世界選手権開催記念モニュメント
ふと気付くと試乗会場の森林公園入り口に大きな記念碑が建てられていた。25周年を記念して新設したものかと思いきや、1990年の世界選手権開催を記念したモニュメントだそうだ。島田さんに聞くと、今まで駐車場脇の林の中で誰にも気づかれず苔むしていたものをキレイに洗浄して移設したと言う。地元の私も知らなかったこのモニュメント。早速記念写真のスポットになっていた。
森林公園を後にして、宇都宮城址公園に向かう。その途中の大谷街道沿いにはトレック・コンセプトストア「BICYCLE PARK O2」がある。ここは去年トレック・セガフレードの選手たちが頻繁に立ち寄ったショップで、即席のサイン会など行われたところだ。選手たちの突然の訪問に仰天し急遽ヘルメットを購入してサインを頂いたお客さんもいたという。もしかしたら今年も!と期待大だ。元ブリッツェンで走った普久原奨さんや中村誠さんがショップスタッフだ。立ち寄るとラッキーがあるかも。
(BICYCLE PARK O2 宇都宮店 住所:宇都宮市駒生2-15-8)
シクロクロスバイクスクール
市街に近い城址公園では「シクロクロスバイクスクール」が行われていた。講師には宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手、ウィラースクールジャパンのブラッキー中島さん、栃木県マウンテンバイク協会公認インストラクターたちで、小学校低学年、高学年、中学生以上(社会人)の3グループに分かれオフロードライドの基本テクニックを学んでいた。社会人グループには地元FMパーソナリティの棚橋麻衣さんも参加。その模様は自身の番組「MAIチャリ!」で11月に放送予定だとか。
宇都宮ろまんちっく村ではシクロクロス全日本選手権も開催されることが決まっており、小坂選手の優勝も期待されている。
市街へ出ると、全長280mに渡るアーケード街「オリオン通り」はすでにジャパンカップの赤いフラッグで飾られ、サイクルロードレースというお祭りを盛り上げる。そんな中、今年もジャパンカップに合わせた期間限定ショップが続々オープンしていた。まずはコーヒータイムということで下野新聞NEWS CAFÉに向かう。
ジャパンカップミュージアム 下野新聞NEWS CAFÉ
チームプレゼンテーションが開催されるオリオンスクェア近くにある、ジャパンカップの歴史が伺える写真展示や年表、資料、そしてグッズ販売やクイズの用意された下野新聞NEWS CAFÉ「ジャパンカップミュージアム」は必ず立ち寄りたいスポットだ。
1階がセルフサービス式のカフェになっており、ここではジャパンカップオリジナルメニューが2種類用意されている。クリテリウムスペシャルと称されたいちごミルクとロードレーススペシャルの梨サワー(共にノンアルコール)はそれぞれ380円。そしてドリンクを購入すると「ジャパンカップサイクルロードレース検定クイズ」のトレーシートが付いてくる。これが結構分かっているつもりなのだがなかなか難問。マニアックな方は特に挑戦して欲しい。
入り口手前にオフィシャルグッズが販売され、1階奥にはカンチェラーラ特設コーナーが。写真パネルやジャージが展示され、ファンにとっては満足な内容になっている。2階にも座席があり、こちらにはビッグサイズの年表が。またこれまでの公式プログラムも置いてあるのでこれまでの歴史をバッチリ学ぶことができる。
宇都宮ブリッツェン オフィシャルショップ RED ZONE
RED ZONE(レッドゾーン)は宇都宮ブリッツェンの期間限定オフィシャルショップだ。店内はブリッツェンオフィシャルフォトグラファーによる写真展やチーム使用機材、優勝トロフィー、チャンピオンジャージの展示、JPTレースのビデオ上映もあり、とても楽しめる。増田選手によるツール・ド・北海道優勝トロフィー展示や貴重な過去のレプリカジャージの販売もあり、マニアにはたまらないだろう。私個人的にはブリッツェンフェアリー自転車競技部のピンクの上下ジャージセットが気になるところだ(笑)。
今年も「弱虫ペダル」鳴子章吉とのコラボ商品は大人気。物によっては品切れもあるそうだが、Tシャツは追加の入荷があるそうなのでチェックしたい。今年の店長はブリッツェンフェアリーのAZUSAさんだ。(取材時は不在だったのが残念)
ラファ ポップアップストア UTSUNOMIYA
RED ZONEのすぐ向かいには去年に引き続きラファのポップアップストアがオープンした。しかも今年は23日間の長期オープンだ。ラファの商品は普段はウェブサイトからの購入が主なので、購入前に商品を手にとってみたり、試着できることは何よりもありがたい。ウエアの販売だけでなくライドイベントやビデオ上映会も企画されており、ラファが発信するバイシクルカルチャーに敏感な人達は要チェックだ。
店内には来年2月のオープンを目指す「Velo Café」がジョイン。買い物がてら腰を下ろしてコーヒーを楽しむことができる。また、オンラインサイクリングZwift体験コーナーが常設。すでに宇都宮ブリッツェンの鈴木譲選手がかなりガチなタイムを叩き出しており、それに挑戦することもできる。
ジャパンカップの期間中は来宮したチームスカイの選手たちが気軽に立ち寄っておしゃべりやコーヒーを楽しんでいくことだろう。そんな光景がもう何日か待つことで現れるとなると、期待に胸が膨らむばかりである。
JAPANCUP SQUARE inララスクエア
最後に宇都宮駅前のショッピングビル「ララスクエア」1階に設営されたJAPAN CUP SQUAREを紹介したい。珍しいヴェロタクシーや過去のレース写真が展示されている、もうひとつのミュージアム的存在だ。
スポーツグッズ販売店のゼビオスポーツが展開するゼビオコーナーでは、ジャパンカップオリジナルグッズやレース観戦をするにあたり便利な折りたたみ式の椅子や傘、雨具、ドリンクボトルやレジャーシートなどの厳選アウトドアグッズ類が販売されている。もし観戦にやってきて忘れ物があればここでフォローできるので便利だ。
photo&report:Yoshiyuki.Ugajin
フォトギャラリー
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