2016/10/12(水) - 02:42
すべての計測地点でトップタイムを連発した最終走者ブランドン・マクナルティ(アメリカ)が拳を突き上げてフィニッシュ。アメリカが9年ぶりのジュニア男子TT制覇を果たすとともに、表彰台に2人を送り込んだ。
前日のU23男子と同じ人工島「ザ・パール」の周回コースを2周する28.9kmで行われたジュニア男子タイムトライアル(対象は1998年と1999年生まれ)。最高気温が37度に達する厳しい暑さを考慮して午前9時に予定されていた第1走者のスタートが午前8時半に早められた。
真っ昼間を走る後半スタートの選手よりも、まだ太陽が登りきっていない午前中に走る前半スタートの選手が有利な状況。前半スタートの利を生かし、ミッケル・ビャーグ(デンマーク)とイアン・ギャリソン(アメリカ)が好タイムでフィニッシュに飛び込む。
ビャーグが叩き出した35分17秒のフィニッシュタイムは約3時間にわたってトップに君臨したが、最終走者マクナルティが序盤からビャーグを上回るハイペースで疾走した。第1計測でビャーグのタイムを5秒更新したマクナルティは、折り返しの1周完了時点でタイム差を14秒まで広げてみせる。
すべての計測地点でトップタイムを更新したマクナルティが最終的にビャーグを35秒上回るトップタイムでフィニッシュ。34分42秒(平均49.964km/h)で28.9kmを走りきったマクナルティが拳を突き上げた。
昨年の3位から1位にジャンプアップしたマクナルティ。アルカンシェルに袖を通した18歳は「歴代の優勝者を見るとそうそうたる名前が並んでいる。自分の名前がその中に加わるなんて信じられない」と語る。
コンディション的に最も気温が高い中での走りを強いられたが、マクナルティは「アリゾナのフェニックス出身なので暑さには慣れている。当然レース中は暑さの影響を受けたけど、特別な暑さだとは思わなかった。それに(3位に入った)イアンと一緒に数週間暑さに慣れるためのトレーニングをこなしてきた。苦しいトレーニングだったけど、おかげでこの暑さの中でも全力を出せたと思う」とコメントしている。
アメリカ勢によるジュニア男子タイムトライアル制覇は2007年のテイラー・フィニー以来9年ぶり。アメリカ1位、デンマーク2位、アメリカ3位、デンマーク4位という二強のスピードが目立つ結果となった。
渡邉歩(EQADS)と沢田桂太郎(日本大学)はそれぞれ62位と72位という苦しい結果に。タイムトライアルを走った2人に蠣崎優仁(伊豆総合高校)と重満丈(北中城高校)を加えた4名で3日後のジュニア男子ロードレースを戦う。
ロード世界選手権2016ジュニア男子個人タイムトライアル結果
1位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ) 34’42”(Ave 49.964km/h)
2位 ミッケル・ビャーグ(デンマーク) +35”
3位 イアン・ギャリソン(アメリカ) +53”
4位 ジュリウス・ヨハンセン(デンマーク) +1’02”
5位 ルーベン・アーペルス(ベルギー) +1’24”
6位 イヴェル・クノッテン(ノルウェー) +1’32”
7位 アウェト・ハブトム(エリトリア) +1’40”
8位 マルク・ヒルシー(スイス) +1’43”
9位 ヤカ・プリモジック(スロベニア) +1’53”
10位 ヤルノ・モバック(オランダ) +2’00”
62位 渡邉歩(EQADS) +5’20”
72位 沢田桂太郎(日本大学) +6’44”
text&photo:Kei Tsuji in Doha, Qatar
前日のU23男子と同じ人工島「ザ・パール」の周回コースを2周する28.9kmで行われたジュニア男子タイムトライアル(対象は1998年と1999年生まれ)。最高気温が37度に達する厳しい暑さを考慮して午前9時に予定されていた第1走者のスタートが午前8時半に早められた。
真っ昼間を走る後半スタートの選手よりも、まだ太陽が登りきっていない午前中に走る前半スタートの選手が有利な状況。前半スタートの利を生かし、ミッケル・ビャーグ(デンマーク)とイアン・ギャリソン(アメリカ)が好タイムでフィニッシュに飛び込む。
ビャーグが叩き出した35分17秒のフィニッシュタイムは約3時間にわたってトップに君臨したが、最終走者マクナルティが序盤からビャーグを上回るハイペースで疾走した。第1計測でビャーグのタイムを5秒更新したマクナルティは、折り返しの1周完了時点でタイム差を14秒まで広げてみせる。
すべての計測地点でトップタイムを更新したマクナルティが最終的にビャーグを35秒上回るトップタイムでフィニッシュ。34分42秒(平均49.964km/h)で28.9kmを走りきったマクナルティが拳を突き上げた。
昨年の3位から1位にジャンプアップしたマクナルティ。アルカンシェルに袖を通した18歳は「歴代の優勝者を見るとそうそうたる名前が並んでいる。自分の名前がその中に加わるなんて信じられない」と語る。
コンディション的に最も気温が高い中での走りを強いられたが、マクナルティは「アリゾナのフェニックス出身なので暑さには慣れている。当然レース中は暑さの影響を受けたけど、特別な暑さだとは思わなかった。それに(3位に入った)イアンと一緒に数週間暑さに慣れるためのトレーニングをこなしてきた。苦しいトレーニングだったけど、おかげでこの暑さの中でも全力を出せたと思う」とコメントしている。
アメリカ勢によるジュニア男子タイムトライアル制覇は2007年のテイラー・フィニー以来9年ぶり。アメリカ1位、デンマーク2位、アメリカ3位、デンマーク4位という二強のスピードが目立つ結果となった。
渡邉歩(EQADS)と沢田桂太郎(日本大学)はそれぞれ62位と72位という苦しい結果に。タイムトライアルを走った2人に蠣崎優仁(伊豆総合高校)と重満丈(北中城高校)を加えた4名で3日後のジュニア男子ロードレースを戦う。
ロード世界選手権2016ジュニア男子個人タイムトライアル結果
1位 ブランドン・マクナルティ(アメリカ) 34’42”(Ave 49.964km/h)
2位 ミッケル・ビャーグ(デンマーク) +35”
3位 イアン・ギャリソン(アメリカ) +53”
4位 ジュリウス・ヨハンセン(デンマーク) +1’02”
5位 ルーベン・アーペルス(ベルギー) +1’24”
6位 イヴェル・クノッテン(ノルウェー) +1’32”
7位 アウェト・ハブトム(エリトリア) +1’40”
8位 マルク・ヒルシー(スイス) +1’43”
9位 ヤカ・プリモジック(スロベニア) +1’53”
10位 ヤルノ・モバック(オランダ) +2’00”
62位 渡邉歩(EQADS) +5’20”
72位 沢田桂太郎(日本大学) +6’44”
text&photo:Kei Tsuji in Doha, Qatar
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