2009/11/04(水) - 15:10
11月3日(火・祝)に開催された関西シクロクロス耐久レースは、ソロで出場した松井正史(シマノドリンキング)が他チームを振り切って優勝。この日はステップタイムトライアルやカテゴリーシングルスピードなどの新種目も開催された。
竹之内悠(TREK)が優勝した関西シクロクロス第1戦の2日後、同じ京都府南丹市「府民の森ひよし」で耐久レースが開催された。メイン種目の120分耐久レースには、ソロとチーム合わせて39組がエントリー。厳しい上りやシケインをカットした、比較的緩やかな起伏が続くミドルコースでレースは行なわれた。
レース開始直後に飛び出して独走態勢に持ち込んだのは、ソロの松井正史(シマノドリンキング)。長丁場のレースを見据えてハイドレーションバッグを背負った松井を、2名でエントリーした船岡洋(タクリーノKS-Material)と佐野光宏(ストラーダR)らが追う展開に。
単独で2時間を走り抜く松井に対し、複数名エントリーのチームは大きなアドバンテージがある。しかし、ピットエリアで選手が交代する際、タスキとしてヘルメットカバーを付け替えなければならない。先頭の松井は一度パンクに見舞われながらも、ペースを落とさず順調に周回を重ねていった。
やがてレース後半に入ると、船岡からタスキを受けた中田尚志(タクリーノKS-Material)が追撃を開始。フレッシュな中田は松井のリードを削り取り、ついに最終周回で先頭に並んだ。
しかし松井は最終周回の泥セクションでペースアップを図り、中田を振り切って最終ストレートへ。最後はスプリント勝負に持ち込むこと無く、松井が先頭でゴールに飛び込んだ。2時間をたった一人で走り抜いた松井が、複数名エントリーのチームを下した。
この日行なわれたC2は、シクロクロス全日本選手権の参加資格(C1昇格)を得る最後のチャンス。序盤から赤塚剛司(Mt・Hase321)と佐野和矢(C.Viento)が激しく競り合う展開に持ち込まれ、静岡から遠征した佐野が、赤塚を振り切って優勝した。
シングルスピードのCSSが初開催
新たにこの日開催されたのは二種目。一つはシングルスピードバイクのみ出場が許されるCSS(カテゴリーシングルスピード)。出場者はリアディレイラーを固定するなどしてシングルスピードバイクを用意した。レースは慎重にギアを選んだ福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が、1分前にスタートしたC2レースの選手を次々にパスする走りで圧勝。今後競技人口が増えれば、日本でもCSSが定着するかもしれない。
関西シクロクロス名物のステップが一種目に
そしてもう一つの新種目は関西シクロクロスの名物になりつつある低いステップ(障害物)を利用したタイムトライアル、その名もCFS(FUKUDAステップタイムトライアル)。名前はコースディレクターで発案者の福田氏に由来する。競技は個人タイムトライアル方式で行なわれ、4m間隔で5枚置かれたステップを通過し、180度ターンしてスタート地点に戻る往復150mのタイムを計測。2回計測が行なわれ、そのベストタイムで争われた。
バイク乗車で飛び越える選手、スタートからバイクを担いで走る選手、引っかかって転倒する選手…。バイク下車〜ステップを飛び越える〜バイク乗車〜コーナリング〜加速まで、滑らかな動きを見せた福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が唯一24秒を切るタイムで優勝。新種目2冠を達成した。
レースの模様はフォトギャラリーにて。
120分耐久
1位 松井正史(シマノドリンキング)2h02'59"
2位 タクリーノKS-Material(船岡、中田)
3位 ストラーダレーシング(藤川、佐野)
4位 Euro-Works/SILKLOAD(大河内、巳波、吉仲)
5位 京大サイクリング現役(米田、川村、安藤)
6位 シルベストいのきん/マーチャン(猪又、林)-1LAP
7位 佐藤貴徳
8位 NASU FUN CLUB(岩本、熊本)
9位 岡三津夫(シマノドリンキング)-2LAP
10位 PCサイクルクラブ松本(丸畑、弘中)
C2
1位 佐野和矢(C.Viento)37'49"
2位 赤塚剛司(Mt・Hase321)+10"
3位 片岡陽平(チーム泥んこプロレス)+1'32"
4位 細渓拓男(Salata bianca kobe)+2'27"
5位 一色寛之(京大サイクリング部)+2'43"
CSS(シングルスピード)
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)31'11"
2位 佐野光宏(ストラーダR)+1'32"
3位 中尾亮弘(中尾書店)+6'10"
4位 中川智成 +6'47"
5位 大岩純(RTいちもくさん)+7'30"
CL1
1位 上田順子(クラブシルベスト)39'23"
CFS(FUKUDAステップタイムトライアル)
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)23秒95
2位 松井正史(シマノドリンキング)24秒65
3位 林雅和(クラブシルベスト)25秒98
4位 佐野光宏(ストラーダR)26秒04
5位 飯塚健二(Salata bianca kobe)26秒09
6位 松井正通(Moric Wave勇城)26秒15
7位 柳川雅夫(W.P.KYOTO)26秒21
8位 大河内二郎(Euro-Works/SILKLOAD)27秒01
9位 臼井哲也(シマノドリンキング)27秒13
text&photo:Kei Tsuji
竹之内悠(TREK)が優勝した関西シクロクロス第1戦の2日後、同じ京都府南丹市「府民の森ひよし」で耐久レースが開催された。メイン種目の120分耐久レースには、ソロとチーム合わせて39組がエントリー。厳しい上りやシケインをカットした、比較的緩やかな起伏が続くミドルコースでレースは行なわれた。
レース開始直後に飛び出して独走態勢に持ち込んだのは、ソロの松井正史(シマノドリンキング)。長丁場のレースを見据えてハイドレーションバッグを背負った松井を、2名でエントリーした船岡洋(タクリーノKS-Material)と佐野光宏(ストラーダR)らが追う展開に。
単独で2時間を走り抜く松井に対し、複数名エントリーのチームは大きなアドバンテージがある。しかし、ピットエリアで選手が交代する際、タスキとしてヘルメットカバーを付け替えなければならない。先頭の松井は一度パンクに見舞われながらも、ペースを落とさず順調に周回を重ねていった。
やがてレース後半に入ると、船岡からタスキを受けた中田尚志(タクリーノKS-Material)が追撃を開始。フレッシュな中田は松井のリードを削り取り、ついに最終周回で先頭に並んだ。
しかし松井は最終周回の泥セクションでペースアップを図り、中田を振り切って最終ストレートへ。最後はスプリント勝負に持ち込むこと無く、松井が先頭でゴールに飛び込んだ。2時間をたった一人で走り抜いた松井が、複数名エントリーのチームを下した。
この日行なわれたC2は、シクロクロス全日本選手権の参加資格(C1昇格)を得る最後のチャンス。序盤から赤塚剛司(Mt・Hase321)と佐野和矢(C.Viento)が激しく競り合う展開に持ち込まれ、静岡から遠征した佐野が、赤塚を振り切って優勝した。
シングルスピードのCSSが初開催
新たにこの日開催されたのは二種目。一つはシングルスピードバイクのみ出場が許されるCSS(カテゴリーシングルスピード)。出場者はリアディレイラーを固定するなどしてシングルスピードバイクを用意した。レースは慎重にギアを選んだ福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が、1分前にスタートしたC2レースの選手を次々にパスする走りで圧勝。今後競技人口が増えれば、日本でもCSSが定着するかもしれない。
関西シクロクロス名物のステップが一種目に
そしてもう一つの新種目は関西シクロクロスの名物になりつつある低いステップ(障害物)を利用したタイムトライアル、その名もCFS(FUKUDAステップタイムトライアル)。名前はコースディレクターで発案者の福田氏に由来する。競技は個人タイムトライアル方式で行なわれ、4m間隔で5枚置かれたステップを通過し、180度ターンしてスタート地点に戻る往復150mのタイムを計測。2回計測が行なわれ、そのベストタイムで争われた。
バイク乗車で飛び越える選手、スタートからバイクを担いで走る選手、引っかかって転倒する選手…。バイク下車〜ステップを飛び越える〜バイク乗車〜コーナリング〜加速まで、滑らかな動きを見せた福田透(ナカガワAS.K'デザイン)が唯一24秒を切るタイムで優勝。新種目2冠を達成した。
レースの模様はフォトギャラリーにて。
120分耐久
1位 松井正史(シマノドリンキング)2h02'59"
2位 タクリーノKS-Material(船岡、中田)
3位 ストラーダレーシング(藤川、佐野)
4位 Euro-Works/SILKLOAD(大河内、巳波、吉仲)
5位 京大サイクリング現役(米田、川村、安藤)
6位 シルベストいのきん/マーチャン(猪又、林)-1LAP
7位 佐藤貴徳
8位 NASU FUN CLUB(岩本、熊本)
9位 岡三津夫(シマノドリンキング)-2LAP
10位 PCサイクルクラブ松本(丸畑、弘中)
C2
1位 佐野和矢(C.Viento)37'49"
2位 赤塚剛司(Mt・Hase321)+10"
3位 片岡陽平(チーム泥んこプロレス)+1'32"
4位 細渓拓男(Salata bianca kobe)+2'27"
5位 一色寛之(京大サイクリング部)+2'43"
CSS(シングルスピード)
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)31'11"
2位 佐野光宏(ストラーダR)+1'32"
3位 中尾亮弘(中尾書店)+6'10"
4位 中川智成 +6'47"
5位 大岩純(RTいちもくさん)+7'30"
CL1
1位 上田順子(クラブシルベスト)39'23"
CFS(FUKUDAステップタイムトライアル)
1位 福田透(ナカガワAS.K'デザイン)23秒95
2位 松井正史(シマノドリンキング)24秒65
3位 林雅和(クラブシルベスト)25秒98
4位 佐野光宏(ストラーダR)26秒04
5位 飯塚健二(Salata bianca kobe)26秒09
6位 松井正通(Moric Wave勇城)26秒15
7位 柳川雅夫(W.P.KYOTO)26秒21
8位 大河内二郎(Euro-Works/SILKLOAD)27秒01
9位 臼井哲也(シマノドリンキング)27秒13
text&photo:Kei Tsuji
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