2009/11/02(月) - 12:42
2009年11月1日に関西シクロクロス第1戦が京都府南丹市「府民の森ひよし」で開催。トップカテゴリーのC1は竹之内悠(TREK)がパンクとメカトラで4度のピットインを強いられながらも優勝した。
国内最大の参加者数を誇る関西シクロクロスの2009年〜2010年シーズンが開幕。全10戦で行なわれる同シリーズの初戦は、大阪市内からクルマで約1時間半の「府民の森ひよし」が舞台だ。
コースは起伏のある草地の広場と、丘を登る短い急坂、松林のシングルトラック、砂利道などが組み込まれた2.5kmの周回。至る所に石が散らばっているため、ラインを間違えばパンクの洗礼を受ける。天候は思わしくなく、トップカテゴリーのC1がスタートするころには雨が降り始めた。
24名が出走したC1は、北陸クロスシリーズ初戦で優勝した松井正史(シマノドリンキング)がスタート直後からレースを先導。しかし松井は最後尾から追い上げた竹之内悠(TREK)にすぐさま先頭を明け渡した。
しかし1周回目完了直前の最終コーナーで、竹之内のリアタイヤがはがれるトラブル。代わって伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)が先頭に立ち、ピットまでバイクを担いだ竹之内は5番手まで後退した。
快調に先頭をひた走った伊藤だったが、タイミングの悪い2度のパンクによって徐々に順位を落としてしまう。代わって永良大誠(グランデパール播磨)が先頭で独走を開始。その後方では竹之内が何度かピットストップしながらも驚異的なペースで追い上げた。
レース中盤、勢いある竹之内は遂に永良を追い抜いて先頭に返り咲いたが、その直後、竹之内は再びメカトラに見舞われ、伊澤優大(岩井商会レーシング)にも抜かれて3番手まで後退。ハイペースを刻んだ永良は後続に30秒近いタイム差をつけて独走したが、ここから再び竹之内の猛追が始まった。
竹之内は2番手伊澤をパスし、先頭永良とのタイム差を詰め、ゴールまで2周回を残して再び先頭に。更にペースアップする強さを見せた竹之内は、最終周回を単独で駆け抜け、独走でフィニッシュラインに飛び込んだ。
レース中、竹之内は合計4回もピットストップ。メカトラ続発の原因は、シーズン序盤の機材調整不足だ。「自分で蒔いた種を自分で収穫しているようなレースだった」と竹之内はレース後に振り返る。
今シーズンの目標は「チェコのシクロクロス世界選手権で20位以内に入ること」。MTBクロスカントリーを軸に、ロードもシクロクロスも走る21歳は「自分の持てる力を自分が納得いく形で出し切りたいです。U23最後の年なので、とにかく結果を出す年にしたいです!」と語った。今シーズンは関西シクロクロスを中心に、セレクションシリーズを転戦する予定だ。
この日のC2には、昨年シクロクロスに出場していなかった藤岡徹也(ニッポコルナゴ)が出場。16歳の沢田時(ENDRESS/ProRide)が果敢に藤岡に勝負を挑んだが、最終周回のパンクで大きく後退してしまった。優勝した藤岡は次戦からC1に復帰する。普段ニッポコルナゴのメンバーとしてロードレースを走る藤岡は、トレーニングの一環として今シーズンはシクロクロスに参戦して行きたいと語る。
CL1には「4年ぶりの関西シクロクロス」の森田正美(チームブリヂストン・アンカー)が出場し、同時スタートのCM1(カテゴリーマスター)の選手と最後まで競り合いながら圧勝した。
関西シクロクロスは2月7日の最終戦(堺みなとグリーン広場)まで全10戦が開催される。初戦の2日後(11月3日)には同会場で耐久戦も開催。詳しくは関西シクロクロス公式HPまで。
レースの模様はフォトギャラリーにて。
C1(9周回)
1位 竹之内悠(TREK)58'23"
2位 永良大誠(グランデパール播磨)+38"
3位 伊澤優大(岩井商会レーシング)+1'53"
4位 松井正史(シマノドリンキング)+2'56"
5位 入江克典(シマノドリンキング)+3'19"
6位 村岡俊典(R2 SPORTS CYCLING TEAM)+3'35"
7位 久保伸次(岩井商会レーシング)+3'57"
8位 中井康博(フカダマジリング)+4'01"
9位 水谷祐太(シマノドリンキング)+4'28"
10位 伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)+5'01"
CL1(5周回)
1位 森田正美(チームブリヂストン・アンカー)35'50"
2位 福本千佳(Ready Go Japan)+54"
3位 中村真清 +2'01"
4位 上田順子(クラブシルベスト)
5位 三井由香(ベロチスタタニムラ)
CM1(5周回)
1位 岩本雅秀(チーム泥んこプロレス)35'35"
2位 福中健二(チームカウボーイ)+05"
3位 横尾治彦(チーム泥んこプロレス)+44"
C2(6周回)
1位 藤岡徹也(ニッポコルナゴ)38'11"
2位 沢田時(ENDRESS/ProRide)+49"
3位 藤川正人(ストラーダR)+2'21"
4位 金森修一(パナソニック)+2'23"
5位 佐野和矢(C.Viento)+2'35"
C3A(4周回)
1位 中川隆司(つうばいつうR)28'12"
2位 青山明義(つうばいつうR)+42"
3位 森峰明(D.C.C)+1'00"
C3B(4周回)
1位 森圭司(つうばいつうR)29'57"
2位 小泉信宏(Team Sakatani)+23"
3位 廣田佐知夫(FUKADAまじりんぐ)+25"
CM2(4周回)
1位 佐野光宏(ストラーダR)28'00"
2位 大河内二郎 +57"
3位 寺田賢三(FUKADAまじりんぐ)+1'15"
CL2(4周回)
1位 中道のぞみ(Salata bianca kobe)33'08"
2位 清水友恵(レグルス)1'29"
3位 鈴木恭子(チーム泥んこプロレス)+4'28"
text&photo:Kei Tsuji
国内最大の参加者数を誇る関西シクロクロスの2009年〜2010年シーズンが開幕。全10戦で行なわれる同シリーズの初戦は、大阪市内からクルマで約1時間半の「府民の森ひよし」が舞台だ。
コースは起伏のある草地の広場と、丘を登る短い急坂、松林のシングルトラック、砂利道などが組み込まれた2.5kmの周回。至る所に石が散らばっているため、ラインを間違えばパンクの洗礼を受ける。天候は思わしくなく、トップカテゴリーのC1がスタートするころには雨が降り始めた。
24名が出走したC1は、北陸クロスシリーズ初戦で優勝した松井正史(シマノドリンキング)がスタート直後からレースを先導。しかし松井は最後尾から追い上げた竹之内悠(TREK)にすぐさま先頭を明け渡した。
しかし1周回目完了直前の最終コーナーで、竹之内のリアタイヤがはがれるトラブル。代わって伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)が先頭に立ち、ピットまでバイクを担いだ竹之内は5番手まで後退した。
快調に先頭をひた走った伊藤だったが、タイミングの悪い2度のパンクによって徐々に順位を落としてしまう。代わって永良大誠(グランデパール播磨)が先頭で独走を開始。その後方では竹之内が何度かピットストップしながらも驚異的なペースで追い上げた。
レース中盤、勢いある竹之内は遂に永良を追い抜いて先頭に返り咲いたが、その直後、竹之内は再びメカトラに見舞われ、伊澤優大(岩井商会レーシング)にも抜かれて3番手まで後退。ハイペースを刻んだ永良は後続に30秒近いタイム差をつけて独走したが、ここから再び竹之内の猛追が始まった。
竹之内は2番手伊澤をパスし、先頭永良とのタイム差を詰め、ゴールまで2周回を残して再び先頭に。更にペースアップする強さを見せた竹之内は、最終周回を単独で駆け抜け、独走でフィニッシュラインに飛び込んだ。
レース中、竹之内は合計4回もピットストップ。メカトラ続発の原因は、シーズン序盤の機材調整不足だ。「自分で蒔いた種を自分で収穫しているようなレースだった」と竹之内はレース後に振り返る。
今シーズンの目標は「チェコのシクロクロス世界選手権で20位以内に入ること」。MTBクロスカントリーを軸に、ロードもシクロクロスも走る21歳は「自分の持てる力を自分が納得いく形で出し切りたいです。U23最後の年なので、とにかく結果を出す年にしたいです!」と語った。今シーズンは関西シクロクロスを中心に、セレクションシリーズを転戦する予定だ。
この日のC2には、昨年シクロクロスに出場していなかった藤岡徹也(ニッポコルナゴ)が出場。16歳の沢田時(ENDRESS/ProRide)が果敢に藤岡に勝負を挑んだが、最終周回のパンクで大きく後退してしまった。優勝した藤岡は次戦からC1に復帰する。普段ニッポコルナゴのメンバーとしてロードレースを走る藤岡は、トレーニングの一環として今シーズンはシクロクロスに参戦して行きたいと語る。
CL1には「4年ぶりの関西シクロクロス」の森田正美(チームブリヂストン・アンカー)が出場し、同時スタートのCM1(カテゴリーマスター)の選手と最後まで競り合いながら圧勝した。
関西シクロクロスは2月7日の最終戦(堺みなとグリーン広場)まで全10戦が開催される。初戦の2日後(11月3日)には同会場で耐久戦も開催。詳しくは関西シクロクロス公式HPまで。
レースの模様はフォトギャラリーにて。
C1(9周回)
1位 竹之内悠(TREK)58'23"
2位 永良大誠(グランデパール播磨)+38"
3位 伊澤優大(岩井商会レーシング)+1'53"
4位 松井正史(シマノドリンキング)+2'56"
5位 入江克典(シマノドリンキング)+3'19"
6位 村岡俊典(R2 SPORTS CYCLING TEAM)+3'35"
7位 久保伸次(岩井商会レーシング)+3'57"
8位 中井康博(フカダマジリング)+4'01"
9位 水谷祐太(シマノドリンキング)+4'28"
10位 伊藤翔吾(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)+5'01"
CL1(5周回)
1位 森田正美(チームブリヂストン・アンカー)35'50"
2位 福本千佳(Ready Go Japan)+54"
3位 中村真清 +2'01"
4位 上田順子(クラブシルベスト)
5位 三井由香(ベロチスタタニムラ)
CM1(5周回)
1位 岩本雅秀(チーム泥んこプロレス)35'35"
2位 福中健二(チームカウボーイ)+05"
3位 横尾治彦(チーム泥んこプロレス)+44"
C2(6周回)
1位 藤岡徹也(ニッポコルナゴ)38'11"
2位 沢田時(ENDRESS/ProRide)+49"
3位 藤川正人(ストラーダR)+2'21"
4位 金森修一(パナソニック)+2'23"
5位 佐野和矢(C.Viento)+2'35"
C3A(4周回)
1位 中川隆司(つうばいつうR)28'12"
2位 青山明義(つうばいつうR)+42"
3位 森峰明(D.C.C)+1'00"
C3B(4周回)
1位 森圭司(つうばいつうR)29'57"
2位 小泉信宏(Team Sakatani)+23"
3位 廣田佐知夫(FUKADAまじりんぐ)+25"
CM2(4周回)
1位 佐野光宏(ストラーダR)28'00"
2位 大河内二郎 +57"
3位 寺田賢三(FUKADAまじりんぐ)+1'15"
CL2(4周回)
1位 中道のぞみ(Salata bianca kobe)33'08"
2位 清水友恵(レグルス)1'29"
3位 鈴木恭子(チーム泥んこプロレス)+4'28"
text&photo:Kei Tsuji
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