2016/08/25(木) - 10:56
今大会2勝目の喜びを「もう言葉が出てこない」と表現したのはジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)。鎖骨骨折でリタイアしたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ)は「こんな形でレースを去るのは残念」とコメントしています。
スプリントで2勝目を飾ったジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
日曜日にグランツール初勝利は夢のようだった。ステージ2勝目を飾ることができたのでもう言葉が出てこない。
ものすごく調子が良い状態なので、とにかく集中力を切らさずにやるべきことに専念した。自分を信頼してくれているチームに2勝目をもたらすことができて本当に良かった。自身も勝利を狙えるようなゼネク(スティバル)のリードアウトのおかげで有利にスプリントに持ち込めたんだ。
惜しくもステージ2位のファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
残り3kmを切ってからクラークとジルベールがアタックするまでは完璧なレース展開だった。集団スプリントに絡むことができたものの、残り500mでペースを弱めたジルベールに進路をふさがれてしまい、ポジションを落としてしまった。かといってその反対側に位置取っていたら落車に巻き込まれていたかもしれない。
メールスマンは強力だった。仮に同時にスプリントを開始していれば良い勝負になったと思う。でも今日は残り350mから加速する必要があったので届かなかった。こうして毎日勝負に導いてくれるチームにとても感謝している。
ステージ4位に入ったルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
今日のフィニッシュは自分向き。残り2kmでアタックする予定だったけど、ジルベールとクラークが先に飛び出したので集団内で待機することに。スプリントに向けての位置取りに苦戦したけど、ステージ4位は悪い成績ではない。
ステージ6位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
集団内における位置取りに専念した結果、集団スプリントに加わることになった。でもエティックス・クイックステップの2人が先頭に出たタイミングで進路を塞がれてしまい、ステージ優勝のチャンスを失ってしまった。でもステージ優勝のチャンスを失った悔しさよりも、落車せずに無事フィニッシュにたどり着いた安堵感のほうが大きい。
マイヨロホを守ったダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシング)
マイヨロホを着て走るのは夢のような経験だった。どれだけ幸せか言葉で表現するのが難しい。コロンビア応援団を始め、沿道から多くの声援を受けたよ。コロンビアでは自転車競技がメジャーになりつつある。スペインに住んでいるコロンビア人たちとこの興奮を分かち合うことができてよかった。
総合リードを守りきることができたのはチームのおかげ。逃げが2人という展開も味方して、この先のステージに向けてチームは力を浪費せずに済んだ。ロードレースでは何が起こるか分からないけど、自分の調子が良いのは間違いない。チームの状態も良いので、明日もリーダージャージを守れると思う。
157kmにわたって逃げたティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ)
アセベド監督の指示でスタート直後にアタック。何人かが反応して付いてくることを期待したけど、すぐに2人の逃げが決まった。展開としてはメイン集団に有利だったけど、雨の中を集団内で走り続けるよりも逃げるほうがずっと良かった。
平坦ステージとは言ってもアップダウンの連続で、3級山岳は急勾配。補給ポイントを過ぎたところでペースを上げて、あまり走れていない逃げのパートナーを振り切った。吸収されるまで良いペースで走っていたと思う。まだブエルタは先が長いので、限界まで追い込むことはしなかった。
鎖骨骨折でリタイアしたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ)
肋骨と鎖骨がひどく痛む。目印も何も付けられていないポールに激突してしまった。明日すぐに自宅に戻ることになる。ジロ・デ・イタリアと並ぶシーズン第2のレースをこんな形で去ることが残念だ。
クルイスウィクの落車とリタイアについて声明を出した大会主催者
道路上の障害物が原因で事故が発生した。どうしてこのようなことが発生したのかは内部調査中。主催者としてロットNLユンボとAG2Rラモンディアール、選手やチームの代表、UCIコミッセールに連絡を取り、謝罪の言葉を送った
落車で足止めを喰らい、スプリントに参加できなかった新城幸也(ランプレ・メリダ)
エースのファビオは落車の前を走っていたので、スプリント勝負へ。第2ステージでも勝利を収めているジャンニ・メールスマンに続き、スプリントで2位フィニッシュとなった。 ちょっとジャニが最後斜行気味で、最近のスプリントのジャッジで降格かと思いきやそのまま彼の勝利になった。自分的にはジャニの勝利だけど、じゃあ今年のジロの最終ステージで降格したニッツォーロやサイクラシック・ハンブルグのブアニの件はどうなるんだという疑問が残る。
明日は今日みたいな単純なレースにはならない激しいステージになるだろうと予想される。 大きめの逃げができると追走できるチームが揃わないから逃げに乗ってしまった方が得策だけど、チームオーダー次第かな。(本人FBページより一部抜粋)
※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、SNSから、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text&photo:Kei Tsuji in Lugo, Spain
photo:CorVos
スプリントで2勝目を飾ったジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
日曜日にグランツール初勝利は夢のようだった。ステージ2勝目を飾ることができたのでもう言葉が出てこない。
ものすごく調子が良い状態なので、とにかく集中力を切らさずにやるべきことに専念した。自分を信頼してくれているチームに2勝目をもたらすことができて本当に良かった。自身も勝利を狙えるようなゼネク(スティバル)のリードアウトのおかげで有利にスプリントに持ち込めたんだ。
惜しくもステージ2位のファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
残り3kmを切ってからクラークとジルベールがアタックするまでは完璧なレース展開だった。集団スプリントに絡むことができたものの、残り500mでペースを弱めたジルベールに進路をふさがれてしまい、ポジションを落としてしまった。かといってその反対側に位置取っていたら落車に巻き込まれていたかもしれない。
メールスマンは強力だった。仮に同時にスプリントを開始していれば良い勝負になったと思う。でも今日は残り350mから加速する必要があったので届かなかった。こうして毎日勝負に導いてくれるチームにとても感謝している。
ステージ4位に入ったルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
今日のフィニッシュは自分向き。残り2kmでアタックする予定だったけど、ジルベールとクラークが先に飛び出したので集団内で待機することに。スプリントに向けての位置取りに苦戦したけど、ステージ4位は悪い成績ではない。
ステージ6位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
集団内における位置取りに専念した結果、集団スプリントに加わることになった。でもエティックス・クイックステップの2人が先頭に出たタイミングで進路を塞がれてしまい、ステージ優勝のチャンスを失ってしまった。でもステージ優勝のチャンスを失った悔しさよりも、落車せずに無事フィニッシュにたどり着いた安堵感のほうが大きい。
マイヨロホを守ったダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシング)
マイヨロホを着て走るのは夢のような経験だった。どれだけ幸せか言葉で表現するのが難しい。コロンビア応援団を始め、沿道から多くの声援を受けたよ。コロンビアでは自転車競技がメジャーになりつつある。スペインに住んでいるコロンビア人たちとこの興奮を分かち合うことができてよかった。
総合リードを守りきることができたのはチームのおかげ。逃げが2人という展開も味方して、この先のステージに向けてチームは力を浪費せずに済んだ。ロードレースでは何が起こるか分からないけど、自分の調子が良いのは間違いない。チームの状態も良いので、明日もリーダージャージを守れると思う。
157kmにわたって逃げたティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ)
アセベド監督の指示でスタート直後にアタック。何人かが反応して付いてくることを期待したけど、すぐに2人の逃げが決まった。展開としてはメイン集団に有利だったけど、雨の中を集団内で走り続けるよりも逃げるほうがずっと良かった。
平坦ステージとは言ってもアップダウンの連続で、3級山岳は急勾配。補給ポイントを過ぎたところでペースを上げて、あまり走れていない逃げのパートナーを振り切った。吸収されるまで良いペースで走っていたと思う。まだブエルタは先が長いので、限界まで追い込むことはしなかった。
鎖骨骨折でリタイアしたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ)
肋骨と鎖骨がひどく痛む。目印も何も付けられていないポールに激突してしまった。明日すぐに自宅に戻ることになる。ジロ・デ・イタリアと並ぶシーズン第2のレースをこんな形で去ることが残念だ。
クルイスウィクの落車とリタイアについて声明を出した大会主催者
道路上の障害物が原因で事故が発生した。どうしてこのようなことが発生したのかは内部調査中。主催者としてロットNLユンボとAG2Rラモンディアール、選手やチームの代表、UCIコミッセールに連絡を取り、謝罪の言葉を送った
落車で足止めを喰らい、スプリントに参加できなかった新城幸也(ランプレ・メリダ)
エースのファビオは落車の前を走っていたので、スプリント勝負へ。第2ステージでも勝利を収めているジャンニ・メールスマンに続き、スプリントで2位フィニッシュとなった。 ちょっとジャニが最後斜行気味で、最近のスプリントのジャッジで降格かと思いきやそのまま彼の勝利になった。自分的にはジャニの勝利だけど、じゃあ今年のジロの最終ステージで降格したニッツォーロやサイクラシック・ハンブルグのブアニの件はどうなるんだという疑問が残る。
明日は今日みたいな単純なレースにはならない激しいステージになるだろうと予想される。 大きめの逃げができると追走できるチームが揃わないから逃げに乗ってしまった方が得策だけど、チームオーダー次第かな。(本人FBページより一部抜粋)
※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、SNSから、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text&photo:Kei Tsuji in Lugo, Spain
photo:CorVos
Amazon.co.jp