2016/02/02(火) - 09:02
ツアー・ダウンアンダーを走ったチームバイクを紹介するシリーズ第三弾。トレック・セガフレードのトレック・マドン、ティンコフのスペシャライズド・ヴェンジ、AG2Rラモンディアールのフォーカス・イザルコマックスをピックアップ。
トレック・セガフレード トレック MADONE Race Shop Limited
トレック・セガフレード トレック MADONE Race Shop Limited photo:Kei Tsuji
統一感あるチームバイクが揃う中、トレック・セガフレードは選手の出身国に合わせたカラーリングのバイクを用意した。エモンダに乗ったピーター・ステティーナ(アメリカ)を除いて、写真のジャック・ボブリッジ(オーストラリア)を含むその他のメンバーはマドンをチョイス。選手たちが乗る「レースショップリミテッド」はウィスコンシン製で、700シリーズカーボンを使用している。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、SRMのパワーメーターを使用。サドルやホイールはボントレガーで、タイヤはヴェロフレックス。まだポジションが固まっていないシーズン序盤だけにフォークコラムに調整の余地を残している。ステムからヘッドチューブ上部を通ってトップチューブに至る内蔵アウターケーブルはゴム製のチューブで保護されていた。身長180cmのボブリッジのサドル高は752mm。
選手の出身国に合わせたカラーリングのバイクを用意 photo:Kei Tsuji
SRMのパワーメーターを使用 photo:Kei Tsuji
内蔵アウターケーブルはゴム製のチューブで保護 photo:Kei Tsuji
タイヤはヴェロフレックス、ホイールはボントレガー photo:Kei Tsuji
ティンコフ スペシャライズド VENGE ViAS
ティンコフ スペシャライズド VENGE ViAS photo:Kei Tsuji
ティンコフはスペシャライズドのターマックとヴェンジに乗るメンバーが半分ずつ。この攻撃的なポジションのヴェンジは、スプリントで2度トップ5に入ったアダム・ブライス(イギリス)のもの。トラックレースの経験も豊富なブライスのハンドルは遠く、低い。ステムは長く、プロロゴのサドルも目一杯後ろに下げており、小さいフレームを大きく乗っている印象。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、パワーメーターはSRM。リアディレイラーのプーリーとBBはセラミックスピード製だ。今季ティンコフはHED社とスポンサー契約を結んだが、HEDホイールはタイムトライアルに限定。ロードバイクにはロヴァールのホイールを組み合わせる。写真のロヴァールCLX64はリム内幅が21mmで、装着されているターボコットンは実測で28mmほどある。
パワーメーターはSRM photo:Kei Tsuji
スペシャライズドのターボコットンタイヤは実測で28mmほどある photo:Kei Tsuji
ロードバイクにはロヴァールのホイールを組み合わせる photo:Kei Tsuji
セラミックスピードのBBを使用 photo:Kei Tsuji
AG2Rラモンディアール フォーカス IZALCO MAX
AG2Rラモンディアール フォーカス IZALCO MAX photo:Kei Tsuji
AG2Rラモンディアールのメインバイクはフォーカスのイザルコマックス。2015年のダウンアンダーで世界で初めてスラムのワイヤレス電動コンポーネントeTapのプロトタイプをテストしたチームであり、2016年はメンバー全員のメインバイクにeTapが搭載されていた(スペアバイクは機械式のスラム・レッド)。パワーメーターはスラム系列のクォークだ。サドルとバーテープはフィジークだが、ハンドルとステムはホイールと同じジップに変更されている。シートポストは振動吸収性に優れたフォーカスのコンセプトCPXプラスポスト。タイヤはコンチネンタルのコンペティション・プロリミテッド。フランスチームながらフランス色の薄いセッティングで、唯一のフランスメーカーとも言えるルックペダルはチタンではなくクロモリアクスル。
スラムのワイヤレス電動コンポーネントeTapを搭載 photo:Kei Tsuji
パワーメーターはスラム系列のクォーク photo:Kei Tsuji
引き続きフィジークのサドルを使用する photo:Kei Tsuji
ハンドルやスラムはフィジークからジップに変更 photo:Kei Tsuji
text:Kei Tsuji
トレック・セガフレード トレック MADONE Race Shop Limited
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統一感あるチームバイクが揃う中、トレック・セガフレードは選手の出身国に合わせたカラーリングのバイクを用意した。エモンダに乗ったピーター・ステティーナ(アメリカ)を除いて、写真のジャック・ボブリッジ(オーストラリア)を含むその他のメンバーはマドンをチョイス。選手たちが乗る「レースショップリミテッド」はウィスコンシン製で、700シリーズカーボンを使用している。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、SRMのパワーメーターを使用。サドルやホイールはボントレガーで、タイヤはヴェロフレックス。まだポジションが固まっていないシーズン序盤だけにフォークコラムに調整の余地を残している。ステムからヘッドチューブ上部を通ってトップチューブに至る内蔵アウターケーブルはゴム製のチューブで保護されていた。身長180cmのボブリッジのサドル高は752mm。
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ティンコフ スペシャライズド VENGE ViAS
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ティンコフはスペシャライズドのターマックとヴェンジに乗るメンバーが半分ずつ。この攻撃的なポジションのヴェンジは、スプリントで2度トップ5に入ったアダム・ブライス(イギリス)のもの。トラックレースの経験も豊富なブライスのハンドルは遠く、低い。ステムは長く、プロロゴのサドルも目一杯後ろに下げており、小さいフレームを大きく乗っている印象。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、パワーメーターはSRM。リアディレイラーのプーリーとBBはセラミックスピード製だ。今季ティンコフはHED社とスポンサー契約を結んだが、HEDホイールはタイムトライアルに限定。ロードバイクにはロヴァールのホイールを組み合わせる。写真のロヴァールCLX64はリム内幅が21mmで、装着されているターボコットンは実測で28mmほどある。
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AG2Rラモンディアール フォーカス IZALCO MAX
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AG2Rラモンディアールのメインバイクはフォーカスのイザルコマックス。2015年のダウンアンダーで世界で初めてスラムのワイヤレス電動コンポーネントeTapのプロトタイプをテストしたチームであり、2016年はメンバー全員のメインバイクにeTapが搭載されていた(スペアバイクは機械式のスラム・レッド)。パワーメーターはスラム系列のクォークだ。サドルとバーテープはフィジークだが、ハンドルとステムはホイールと同じジップに変更されている。シートポストは振動吸収性に優れたフォーカスのコンセプトCPXプラスポスト。タイヤはコンチネンタルのコンペティション・プロリミテッド。フランスチームながらフランス色の薄いセッティングで、唯一のフランスメーカーとも言えるルックペダルはチタンではなくクロモリアクスル。
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text:Kei Tsuji
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