2016/01/30(土) - 09:56
アジア選手権トラック種目4日目、オムニアムで、橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が優勝。スクラッチの女子エリートで梶原悠未が優勝した。
1月18日に伊豆大島で開幕したアジア選手権は残り2日。この日は男子エリートのオムニアム後半、スプリント、男子個人追抜き、女子スクラッチ、女子エリートのオムニアム前半が行われた。
オムニアム男子エリート 橋本英也が優勝
橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が総合首位で前日の3種目を終えた男子エリートのオムニアム。この日は1㎞タイムトライアルとフライングラップ(助走をつけての250mタイムトライアル)、ポイントレースの3種目が行われた。
「最初の2種目は苦手なので、出来るだけ順位を落とさないようにしてポイントレースにかけてました」と言う橋本。1㎞タイムトライアルは5位、フライングラップは4位で総合順位を3位に落とす。総合首位のイム・ジェイオン(韓国)との差は10点、2位アートン・ザハロフ(カザフスタン)との差は4点。最終種目のポイントレースは、獲得したポイントが総合成績のポイントにそのまま反映される。
250mバンクを160周40㎞で行われたポイントレースは、序盤から橋本が飛び出してラップポイント20点を獲得し、総合首位を奪回する。その後も順調にポイントを重ねていくが、ザハロフが橋本との差をじわじわと詰め、終盤には4点差まで詰め寄られるが、ラスト2回のポイント周回を橋本はザハロフの前で通過し、勝負を決めた。
「アジア選手権のオムニアムはポイント差がつきにくいので、最後のポイントレースを重視していました。昨日のエリミネイションが割と楽な展開だったので、今日のポイントレースもいけると思っていました。4点差まで詰められましたけど、そうした方が見てる人は面白いかなと思って、最後の2回で勝負を決めました」と、余裕をもって勝ってみせたと言う橋本。今後の目標については、「3月のトラック世界選手権に出られるなら出たい」と、意欲を見せた。
オムニアム男子エリート結果
1位 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO) 233点
2位 アートン・ザハロフ(カザフスタン) 227点
3位 リウ・ハオ(中国) 203点
スクラッチ女子 エリートで梶原悠未が優勝 ジュニアで中村愛花が3位
40周10㎞で行われた女子エリートのスクラッチには、梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)を含め10人が出走。残り2周で仕掛けた梶原が優勝。エリートに昇格して初のアジア選手権でも金メダルを獲得した。
「飯島コーチから、逃げてもスプリントでも勝てるんだから自信を持って行けと言われてレースに臨みました。台湾の選手と香港の選手の動きに注意していましたけど、逆に台湾の選手にマークされていたみたいで、後ろを見るとついて来ている事が多かったですね。終盤には2番手を取るようにと教えてもらっていたのでその通りにして、自分のタイミングでしかけました」とレースを振り返る梶原。
エリートとして初めて臨んだ国際大会は「やはり壁が高いと実感しました。スクラッチの他に団体追抜きと個人追抜きに出場しましたけど、アジアでも強い選手はいっぱいいるので、まだまだだと感じました」と、感想を語った。
30周7.5㎞で行われた女子ジュニアのスクラッチには中村愛花(科学技術高校)が出場。3位に入り銅メダルを獲得した。
スクラッチ女子結果
エリート(10㎞)
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 14分22秒
2位 ファン・ティンイン(台湾)
3位 ジュハ・ソンネット(マレーシア)
ジュニア(7.5㎞)
1位 ソン・ミンイ(韓国) 10分18秒
2位 マ・インユ(香港)
3位 中村愛花(科学技術高校)
個人追抜き男子 ジュニアの今村駿介が3位、エリートの窪木一茂は4位
4㎞で行われた男子エリートの個人追抜きには窪木一茂(NIPPOヴィーニ・ファンティーニ)が出場。3位・4位決定戦に進出するも、4位に終わった。優勝は香港のチェン・キンロ。ロードと含めて3冠を達成した。
一方、3kmで行われた男子ジュニアには今村駿介(祐誠高校)が出場。3位・4位決定戦に進み、モハド・ダニエル・ハイカル・エディ・シュアイデ(マレーシア)をラップして下し、銅メダルを獲得した。
個人追抜き結果
男子エリート(4㎞)
1位 チェン・キンロ(香港) 4分28秒853 53.56km/h ※予選時タイム
2位 ディアス・オミザコフ(カザフスタン) 4分30秒688 ※予選時タイム
3位 ミン・ケンホ(韓国) 4分28秒496
4位 窪木一茂(NIPPO ヴィーニ・ファンティーニ) 4分32秒319
男子ジュニア(3km)
1位 カン・タウ(韓国) 3分21秒273 53.66㎞
2位 リ・ウェンチャオ(台湾) 3分25秒832
3位 今村駿介(祐誠高校) 3分26秒184
※タイムはすべて予選時
スプリント女子 ジュニアの松本詩乃が3位
スプリント女子には、エリートに石井貴子(JPCA千葉)、ジュニアに松本詩乃(昭和第一学園)が出場。松本が3位・4位決定戦に進み、2本とも獲って銅メダルを獲得。石井は順位決定戦に進めず、6位に終わった。
スプリント女子結果
エリート
1位 リン・ジュンホン(中国)
2位 リ・ヘジン(韓国)
3位 リ・ワイジ―(香港)
6位 石井貴子(JPCA栃木)
ジュニア
1位 キム・ソヒュン(韓国)
2位 クウォン・セリム(韓国)
3位 松本詩乃(昭和第一学園)
このほか、スプリント男子は、エリートに中川誠一郎(JPCA熊本)と雨谷一樹(JPCA栃木)が、ジュニアの中島詩音(甲府工業高校)と伊藤歩登(神戸弘陵学園高校)が、それぞれ30日の1/4決勝に進んでいる。ジュニアでは中島と伊藤が対戦する。
また、オムニアム女子エリートには塚越さくら(鹿屋体育大学大学院)が出場。3種目を終えて総合首位から10点差の5位につけており、30日の残り3種目に臨む。
text&photo:Satoru.Kato
1月18日に伊豆大島で開幕したアジア選手権は残り2日。この日は男子エリートのオムニアム後半、スプリント、男子個人追抜き、女子スクラッチ、女子エリートのオムニアム前半が行われた。
オムニアム男子エリート 橋本英也が優勝
橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が総合首位で前日の3種目を終えた男子エリートのオムニアム。この日は1㎞タイムトライアルとフライングラップ(助走をつけての250mタイムトライアル)、ポイントレースの3種目が行われた。
「最初の2種目は苦手なので、出来るだけ順位を落とさないようにしてポイントレースにかけてました」と言う橋本。1㎞タイムトライアルは5位、フライングラップは4位で総合順位を3位に落とす。総合首位のイム・ジェイオン(韓国)との差は10点、2位アートン・ザハロフ(カザフスタン)との差は4点。最終種目のポイントレースは、獲得したポイントが総合成績のポイントにそのまま反映される。
250mバンクを160周40㎞で行われたポイントレースは、序盤から橋本が飛び出してラップポイント20点を獲得し、総合首位を奪回する。その後も順調にポイントを重ねていくが、ザハロフが橋本との差をじわじわと詰め、終盤には4点差まで詰め寄られるが、ラスト2回のポイント周回を橋本はザハロフの前で通過し、勝負を決めた。
「アジア選手権のオムニアムはポイント差がつきにくいので、最後のポイントレースを重視していました。昨日のエリミネイションが割と楽な展開だったので、今日のポイントレースもいけると思っていました。4点差まで詰められましたけど、そうした方が見てる人は面白いかなと思って、最後の2回で勝負を決めました」と、余裕をもって勝ってみせたと言う橋本。今後の目標については、「3月のトラック世界選手権に出られるなら出たい」と、意欲を見せた。
オムニアム男子エリート結果
1位 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO) 233点
2位 アートン・ザハロフ(カザフスタン) 227点
3位 リウ・ハオ(中国) 203点
スクラッチ女子 エリートで梶原悠未が優勝 ジュニアで中村愛花が3位
40周10㎞で行われた女子エリートのスクラッチには、梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)を含め10人が出走。残り2周で仕掛けた梶原が優勝。エリートに昇格して初のアジア選手権でも金メダルを獲得した。
「飯島コーチから、逃げてもスプリントでも勝てるんだから自信を持って行けと言われてレースに臨みました。台湾の選手と香港の選手の動きに注意していましたけど、逆に台湾の選手にマークされていたみたいで、後ろを見るとついて来ている事が多かったですね。終盤には2番手を取るようにと教えてもらっていたのでその通りにして、自分のタイミングでしかけました」とレースを振り返る梶原。
エリートとして初めて臨んだ国際大会は「やはり壁が高いと実感しました。スクラッチの他に団体追抜きと個人追抜きに出場しましたけど、アジアでも強い選手はいっぱいいるので、まだまだだと感じました」と、感想を語った。
30周7.5㎞で行われた女子ジュニアのスクラッチには中村愛花(科学技術高校)が出場。3位に入り銅メダルを獲得した。
スクラッチ女子結果
エリート(10㎞)
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 14分22秒
2位 ファン・ティンイン(台湾)
3位 ジュハ・ソンネット(マレーシア)
ジュニア(7.5㎞)
1位 ソン・ミンイ(韓国) 10分18秒
2位 マ・インユ(香港)
3位 中村愛花(科学技術高校)
個人追抜き男子 ジュニアの今村駿介が3位、エリートの窪木一茂は4位
4㎞で行われた男子エリートの個人追抜きには窪木一茂(NIPPOヴィーニ・ファンティーニ)が出場。3位・4位決定戦に進出するも、4位に終わった。優勝は香港のチェン・キンロ。ロードと含めて3冠を達成した。
一方、3kmで行われた男子ジュニアには今村駿介(祐誠高校)が出場。3位・4位決定戦に進み、モハド・ダニエル・ハイカル・エディ・シュアイデ(マレーシア)をラップして下し、銅メダルを獲得した。
個人追抜き結果
男子エリート(4㎞)
1位 チェン・キンロ(香港) 4分28秒853 53.56km/h ※予選時タイム
2位 ディアス・オミザコフ(カザフスタン) 4分30秒688 ※予選時タイム
3位 ミン・ケンホ(韓国) 4分28秒496
4位 窪木一茂(NIPPO ヴィーニ・ファンティーニ) 4分32秒319
男子ジュニア(3km)
1位 カン・タウ(韓国) 3分21秒273 53.66㎞
2位 リ・ウェンチャオ(台湾) 3分25秒832
3位 今村駿介(祐誠高校) 3分26秒184
※タイムはすべて予選時
スプリント女子 ジュニアの松本詩乃が3位
スプリント女子には、エリートに石井貴子(JPCA千葉)、ジュニアに松本詩乃(昭和第一学園)が出場。松本が3位・4位決定戦に進み、2本とも獲って銅メダルを獲得。石井は順位決定戦に進めず、6位に終わった。
スプリント女子結果
エリート
1位 リン・ジュンホン(中国)
2位 リ・ヘジン(韓国)
3位 リ・ワイジ―(香港)
6位 石井貴子(JPCA栃木)
ジュニア
1位 キム・ソヒュン(韓国)
2位 クウォン・セリム(韓国)
3位 松本詩乃(昭和第一学園)
このほか、スプリント男子は、エリートに中川誠一郎(JPCA熊本)と雨谷一樹(JPCA栃木)が、ジュニアの中島詩音(甲府工業高校)と伊藤歩登(神戸弘陵学園高校)が、それぞれ30日の1/4決勝に進んでいる。ジュニアでは中島と伊藤が対戦する。
また、オムニアム女子エリートには塚越さくら(鹿屋体育大学大学院)が出場。3種目を終えて総合首位から10点差の5位につけており、30日の残り3種目に臨む。
text&photo:Satoru.Kato