ツール覇者フルームがチームスカイと2018年シーズン末まで契約更新

2016/01/13(水) - 12:09

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現在スペイン・マヨルカ島でトレーニングキャンプを開催中のチームスカイが、チームリーダーのクリス・フルーム（イギリス）と契約を延長したと発表した。同チームはチームカーをフォードに変更することも発表済みだ。

2度ツールを制覇しているクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ） photo:Tim de Waele

新デザインのジャージを纏うクリス・フルーム（イギリス） (c)rapha.cc

スペイン・マヨルカ島でキャンプ中のチームスカイ photo:Team Sky

チームスカイカラーのフォード・モンデオ photo:Team Sky2度のツール・ド・フランス総合優勝者であるフルームが2018シーズンまでチームスカイで走る。2016年シーズンの開始を前に、2年間の契約延長が発表された。

「今日に至るまでの成功において、チームスカイは根本的な役割を果たしてくれたので、2018年末までチームに携わる決断は決して難しいものではなかった。ともに価値を共有し、クリーンな世界でビッグレースで勝つことを証明するチームで走ることを誇りに思う。2015年はプロ選手としても一人の人間としても大きな1年だった。今回の契約延長は2016年シーズンに向けた勢いに繋がるよ。今までより高いモチベーションでオリンピックイヤーに挑みたい。シーズン開幕が楽しみだ」とフルームはコメントしている。

ツール・ド・フランスで3度目の優勝とリオ五輪ロードレースでの金メダルを狙うフルームはオーストラリアで開催されるジェイコ・ヘラルドサンツアーでシーズンインする予定だ。

チームスカイのデーヴィッド・ブレイルスフォードGMはフルームの契約延長を歓迎する。

「クリスは単に世界で最も有能かつ献身的なライダーであるだけでなく、ロードレースを代表するアンバサダーとしての役目を果たしている。チームスカイは彼をチームリーダーに据えることを誇りに思う。彼が2018年のシーズン末までチームに携わることはシーズン開幕に向けて大きなブーストになる。貪欲により多くの成功を求めている彼をチームとしてバックアップしたい」。

また、ブレイルスフォードGMは、今後のチーム運営について以下のようにコメントしている。「昨年我々チームは2020年を見据えたビジョンを打ち立てた。その根底にあるのが、疑いなく首尾一貫した世界最強チームになること。そして世界で最も優れたスポーツチームの仲間入りすることだ。2015年シーズンはグランツールからクラシックに至るまで多くのレースで成功を収めたが、今後も継続的な改良を行い、より良い成績を目指して注力する。2016年シーズンは引き続きレースやそれ以外の場面で毎日自分たちに挑戦し、レベルを引き上げたい。それを達成するための有能な人材がイギリスやその他の国から集まっている。選手の多様性がチームに厚みや多くのオプションを与えてくれる。同時にチームスカイは自転車競技の将来に向けてリーダーシップをとる立場にある。革新し、クリーンな走りに徹し、クリーンな勝利を収めること。これからもUCIやその他の関係機関と連携して自転車競技の信頼回復に努めたい」。

ピナレロバイクを共同開発するなど協力体制にあったジャガーとの契約を終えたチームスカイは、新たにフォードをサプライヤーに迎えることを発表している。契約は複数年で、ステーションワゴンのモンデオがメインのチームカーとなる。他にもSUVのクーガやミニバンのSマックスも投入される予定だ。