2015/12/29(火) - 13:03
日本から池本真也と中間森太郎が出場したスーパープレスティージュ第6戦。ハイスピードレースで世界チャンピオンのマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)が勝利を飾った。
ベルギー・ディーゲムの街中を舞台にしたスーパープレスティージュはライトアップされたナイトレース。長い舗装路を含むコースは平坦基調で、レースは序盤から高速化する。竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)は前日の落車負傷でスタートしなかったが、日本から池本真也と中間森太郎が出場。ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレックファクトリーレーシング)もスタートに並んだ。
ホールショット争いを制したラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)の後ろに選手がずらりと連なり、1周目の中盤にはマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)が早くも先頭に立つ。10名を超える先頭パックの中からトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)が飛び出したもののすぐに引き戻される。
メーウセンが吸収されると先頭パックは6名(ファンデルポール、ファンデルハール、ファンアールト、パウエルス、メーウセン、ファンケッセル)に。まるでロードレースのようなスピードで舗装路を駆け抜けたが、牽制が入った隙に追走パックが合流する。8周回のうち残り4周の時点で先頭は13名の大所帯となり、そこからスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)がアタックを仕掛けたが決まらない。
均衡を破ったのはやはり好調なファンデルポールとファンデルハールだった。やがてファンデルハールを引き離して独走に持ち込んだファンデルポールにはケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が合流。残り2周でファンデルポールとパウエルスが先行を開始した一方で、好位置で走っていたワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)はチェーントラブルによって大きく後退した。
最終周回に入ると先頭2名にファンデルハールとメーウセンが追いつき、そこからファンデルポールが登りで一気にアタック。パウエルスとファンデルハールだけが食らいついたが、砂や泥、階段でファンデルポールが先頭をキープし、そのまま最終コーナーを抜けてスプリントを開始した。
パウエルスとファンデルハールのスプリントは届かず、振り返って後続を確認したファンデルポールが先頭フィニッシュ。ナミュール、ゾルダー、ディーゲムのハットトリックを達成した。この日の平均スピードは28.426km/hだった。
「こんな結果は想像していなかった。いずれも僅差で、最大限追い込んだよ。ディスクブレーキも味方した」と、シーズン後半に入って好調ぶりを改めて示したファンデルポール。それでも「トップコンディションまでまだ10〜15%の余地がある」という。「加速感は良いけど、そのスピードを持続できないんだ。世界選手権までにコンディションを100%まで持っていきたい」と意気込んだ。
2位のパウエルスは「マテュー(ファンデルポール)との一騎打ちであれば勝機があったかもしれない。ラルス(ファンデルハール)が合流したことで戦況が複雑になってしまった。でも脚に強さを感じるし、調子はとても良い。こんなにも調子が良いのは初めてだ」とコメント。ファンアールトやネイスが精彩を欠いている今、パウエルスがベルギーを率いる存在だ。
池本真也と中間森太郎はそれぞれマイナス4ラップの52位と53位でバイクを降りている。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2015-2016第6戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン) 59’06”
2位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
3位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +03”
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +25”
5位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +28”
6位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) +33”
7位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +44”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)
9位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPコレンドン) +45”
10位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) +50”
52位 池本真也(日本、フリッツェン) -4Lap
53位 中間森太郎(日本、フリッツェン)
DNS 竹之内悠(日本、ベランクラシック・エコイ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ベルギー・ディーゲムの街中を舞台にしたスーパープレスティージュはライトアップされたナイトレース。長い舗装路を含むコースは平坦基調で、レースは序盤から高速化する。竹之内悠(ベランクラシック・エコイ)は前日の落車負傷でスタートしなかったが、日本から池本真也と中間森太郎が出場。ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレックファクトリーレーシング)もスタートに並んだ。
ホールショット争いを制したラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)の後ろに選手がずらりと連なり、1周目の中盤にはマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン)が早くも先頭に立つ。10名を超える先頭パックの中からトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)が飛び出したもののすぐに引き戻される。
メーウセンが吸収されると先頭パックは6名(ファンデルポール、ファンデルハール、ファンアールト、パウエルス、メーウセン、ファンケッセル)に。まるでロードレースのようなスピードで舗装路を駆け抜けたが、牽制が入った隙に追走パックが合流する。8周回のうち残り4周の時点で先頭は13名の大所帯となり、そこからスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)がアタックを仕掛けたが決まらない。
均衡を破ったのはやはり好調なファンデルポールとファンデルハールだった。やがてファンデルハールを引き離して独走に持ち込んだファンデルポールにはケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が合流。残り2周でファンデルポールとパウエルスが先行を開始した一方で、好位置で走っていたワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)はチェーントラブルによって大きく後退した。
最終周回に入ると先頭2名にファンデルハールとメーウセンが追いつき、そこからファンデルポールが登りで一気にアタック。パウエルスとファンデルハールだけが食らいついたが、砂や泥、階段でファンデルポールが先頭をキープし、そのまま最終コーナーを抜けてスプリントを開始した。
パウエルスとファンデルハールのスプリントは届かず、振り返って後続を確認したファンデルポールが先頭フィニッシュ。ナミュール、ゾルダー、ディーゲムのハットトリックを達成した。この日の平均スピードは28.426km/hだった。
「こんな結果は想像していなかった。いずれも僅差で、最大限追い込んだよ。ディスクブレーキも味方した」と、シーズン後半に入って好調ぶりを改めて示したファンデルポール。それでも「トップコンディションまでまだ10〜15%の余地がある」という。「加速感は良いけど、そのスピードを持続できないんだ。世界選手権までにコンディションを100%まで持っていきたい」と意気込んだ。
2位のパウエルスは「マテュー(ファンデルポール)との一騎打ちであれば勝機があったかもしれない。ラルス(ファンデルハール)が合流したことで戦況が複雑になってしまった。でも脚に強さを感じるし、調子はとても良い。こんなにも調子が良いのは初めてだ」とコメント。ファンアールトやネイスが精彩を欠いている今、パウエルスがベルギーを率いる存在だ。
池本真也と中間森太郎はそれぞれマイナス4ラップの52位と53位でバイクを降りている。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2015-2016第6戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPコレンドン) 59’06”
2位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
3位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +03”
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +25”
5位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +28”
6位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) +33”
7位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +44”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)
9位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPコレンドン) +45”
10位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) +50”
52位 池本真也(日本、フリッツェン) -4Lap
53位 中間森太郎(日本、フリッツェン)
DNS 竹之内悠(日本、ベランクラシック・エコイ)
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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