オランダのラボバンク銀行が現在支援する女子チームと、若手育成チームからの2016年限りでのスポンサー撤退を発表。オランダ自転車連盟などへの支援も終了すると報じられている。



多くのスター選手を擁すRabo-Livチーム多くのスター選手を擁すRabo-Livチーム photo:CorVosラボバンク銀行が11日付けで発表したプレスリリースによれば、2016年いっぱいでスポンサーから撤退するのは、前世界王者のポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)やマリアンヌ・フォス(オランダ)らを擁する女子トップチームの「Rabo-Liv」と、若手育成チームである「ラボバンク・デベロップメント」、そしてオランダ自転車連盟、オランダ馬術連盟の4つ。

20年前からプロサイクリングへの関係をスタートさせたラボバンクだが、USADAによって明るみに出た過去のUSポスタルチーム内部のドーピングスキャンダルの波紋によって、2012年限りで男子プロチームへのスポンサードを撤退。女子チームと育成チームへのスポンサードを継続してきたものの、今回の決定によってラボバンクは2017年以降、完全にロードレースの舞台から姿を消すこととなる。

これを受けてチームマネージャーのエリック・ヴァンデンブーム氏は「残念だが、これまでと来年までの協力に深く感謝したい。ラボバンクは我々の活動を支援するだけでなく、女性サイクリストの国際的な地位向上に大きく協力してくれた」とコメント。

マリアンヌ・フォスはラボバンクのプレスリリース内で「リオ五輪も控えている2016年シーズンを、100%の気持ちで走りたい。これまでラボバンクが私や、若手選手に与えてくれた全てのチャンスに感謝したい」と語っている。

text:So.Isobe