チームスカイのウェアスポンサーを務めるRaphaが、2016年シーズン用の新デザインジャージを発表。これまでのデザインを変更し、視認性を高めるために胸部に2本のストライプがあしらわれている。



新デザインのジャージを纏うクリス・フルーム(イギリス)新デザインのジャージを纏うクリス・フルーム(イギリス) (c)rapha.cc


2度のツール・ド・フランス覇者であるクリス・フルーム(イギリス)らを擁する世界屈指のトップチーム、チームスカイ。ジャージデザインは2013年のRaphaとのスポンサーシップ締結から踏襲されてきたが、チームスカイとの4年契約の最終年となる2016年は、これまでよりも大きな変更が加えられている。

Raphaのブルベコレクションに使われてきた胸部のボーダー柄が意味するのは、視認性の向上。「レースの最中に選手がチームメイトやエースを見つけやすくなるのに加え、沿道のファンが選手を見つけやすくなる、さらにはテレビで観戦をしているファンが見つけやすくなります。レース戦略上も、マーケティング上でも視認性の高さがチームにもたらす効果は大きいのです」とRaphaはプレスリリースでコメント。

また、Hi-Vis(ハイビズ)カラーや反射素材を使うことで視認性を高め、ウェアを着用するライダーの安全性を高め、サイクリストの社会的立場を向上させることが目標である、とも語られている。こうした取り組みの中では、影響力の大きいチームスカイの選手が着用する意味は大きいだろう。今年のツール・ド・フランスにおいて、トレックファクトリーレーシングがテールライトを装着したことも記憶に新しい。



発表された新デザインのチームキット。skyロゴ下のストライプが目をひく発表された新デザインのチームキット。skyロゴ下のストライプが目をひく (c)rapha.cc
ワウト・ポエルス(オランダ)ワウト・ポエルス(オランダ) (c)rapha.ccイギリスチャンピオンのピーター・ケノー(イギリス)イギリスチャンピオンのピーター・ケノー(イギリス) (c)rapha.ccイアン・スタナード(イギリス)イアン・スタナード(イギリス) (c)rapha.cc




チームスカイの選手が着用するウェアは、Raphaのレース用ウェア「Pro Teamコレクション」をベースにしたもの。アフターウェアやスタッフ用ウェアも従来通り「Cityコレクション」のスカイカラーバージョンが供給される予定だ。

チームスカイの2016年ウェアコレクションは近日中に公式オンラインストア、及び東京と大阪の直営店Rapha Cyele Clubにて発売開始予定。さらにチームスカイからのフィードバックとリクエストを最大限活かした新作コレクション「Shadow」(シャドウ)のデビューもアナウンスされている。

新加入選手を含め、現在マヨルカ島でのチームキャンプを行っているチームスカイ。チームとRaphaではチームの人間的な横顔を収めたフィルムやコンテンツを順次発表していく予定だという。

text:So.Isobe