2015/11/07(土) - 20:19
サイクルモードに集まった各種ブースから、注目のアイテムをピックアップして紹介する第5弾。今回は「体感できる」ブースを展開したインターマックス、新型タイヤをリリースしたヴィットリア、そしてカワシマサイクルサプライやフルクラムブースを紹介します。
インターマックス
人気の高いイタリアのKUOTAや、ツール・ド・フランスにも出場したカナダの気鋭ブランド・アルゴン18などを主力に取り扱うインターマックス。今年もコーポレートカラーのスカイブルーが目立つ大きなブースを出展している。
今年は「試せるモード」をテーマとして打ち出すインターマックス。例えば話題沸騰のパワーメーターSTAGESや、最大25%の勾配を再現可能ながら圧倒的な静音性を実現したTACXのダイレクトドライブ式ローラー「NEO SMART」を実際に試せるコーナーは、いつでも行列ができるほどの人気ぶりだ。NEO SMARTは自家発電が可能で、スピードやパワー、ケイデンスが計測可能。更にスマートフォンやタブレット端末とも接続可能という至れり尽くせりのスーパーマシン。ちなみにお値段も225,000円と超一級だ。インターマックスブースでハイエンドローラー台を是非体感してみよう。
その他全種類が試着可能なMETコーナーでの最注目はヘアロヘルメットのRIVALEとMANTA。どちらもMTNキュベカが実戦で使用するために開発された本気のレーシングプロダクトながら、RIVALEは16,000円(税抜き)と、恐らくプロユースモデルとしては最もリーズナブルなプライスだ。
そしてKUOTAやアルゴン18の試乗ができることはもちろん、サドルブランドのプロロゴではそれぞれにベストマッチなサドルを探せる「MY OWN」システムには長蛇の列が途切れていない。SKINSやカステリ、バーテープの握り心地を試せる設置など、訪れた人を飽きさせない展示が魅力だった。
また、ソニーのアクションカメラも展示されていた。ツアーオブジャパンやジャパンカップクリテリウムの迫力ある動画が流れるブースには、アクションカメラを装着した試乗車が用意され、実際に動画を撮影する体験ができるようになっており、ここでも「試せるモード」のポリシーは生きている。
カメラをセットし、実際に試乗コースで撮影、ブースに帰ってきたらwifiにて同期したタブレットで撮影動画を確認するという一連の流れを実際に体験できるのだ。動画撮影を始めてみたいけど、操作方法が不安だという方も多いだろう。実際に経験してみれば、案外かんたんにライド動画が撮れることがわかるだろう。
ヴィットリアジャパン
イタリアの老舗タイヤブランド、ヴィットリアをメインにサドルのアスチュートやアパレルのrh+を扱うヴィットリアジャパン。真っ白な壁に覆われた清潔感のあるブースが設えられ、多くの人が集まっていた。中でも目玉となるのは、ヴィットリアを代表するハイエンドタイヤ、CORSAのモデルチェンジ。
長い間、基本的な設計を変えずに続いてきた長寿モデルであったCORSAシリーズは、ベテランサイクリストを中心に「やっぱりこれでないと」という支持を集めてきた定番商品であった。その長い歴史にいったん区切りをつけ、満を持してフルモデルチェンジを果たした新型CORSA。一般の方の前にお披露目される場としてはこのサイクルモードがほぼ初めてとなり、高い注目を集めていた。
ブース内では、プチイベントとしてタイヤ交換TT選手権が開催。優勝者には新型CORSAがプレゼントされるという何とも太っ腹な企画。タイヤを装着した状態から、いったん外し再装着、空気を入れてフィニッシュするまでのタイムを競うものだが、土曜日の優勝タイムはなんと1分33秒と驚異的な記録が飛び出した。
また、タイヤのほかにも昨年から展開を始めたホイールもフルラインアップで展示。まだ少し馴染みが薄いヴィットリアのホイールだが、その性能は他社に勝るとも劣らないもの。実物を見てみる貴重な機会だけに、ぜひ一度訪れてみてほしい。
ユニークな製造方法で話題を呼んだサドルのアスチュートは、これまでのフラット形状のSKYLINEシリーズにつづき、ラウンド形状のモデルや、トライアスロンモデル、MTB用モデルといった様々な用途に対応する新製品を一気にリリース。ラインアップを拡大し、バラエティ豊かなユーザーに対応するようになった。
イタリア生まれのアパレルブランドrh+も忘れてはいけない存在。シンプルで派手すぎないデザインのウエアが数多く取り揃えられ、お洒落に敏感なサイクリストにとって見過ごせない存在だろう。新しいエアロヘルメットの出品も。野暮ったくなりがちなエアロメットだが、rh+らしい洒落っ気の効いたデザインが魅力的で、人気が集まりそうだ。
カワシマサイクルサプライ
数多くのブランドを取り扱うカワシマサイクルサプライは、フィジークやエリート、フルクラム、プロファイルデザイン、クランクブラザーズなどをブース展開している。今年のフィジークはR1やR4Bなど新型シューズが続々と登場していたり、カラーリングが充実。シューズは試し履きも行えるため、ブースは絶えず来場者で賑わっている。また、2.5㎜という今までにない厚さのバーテープがラインアップに加わっており、選択肢の幅が広がった。パッケージもスタイリッシュなデザインに変更されている。
サドルはALIATNTEにカーボンシェル、カーボンレールの最上位グレード「00」が登場した。これでロードサドル3モデルすべてにハイエンドが出そろったという形に。マウンテンバイクモデルでは、欧米で人気が高まっているMTBエンデューロ用のMONTEが新しくリリースされている。また、溝ありのヴァーサスモデルは溝の淵の形状やパッド量などを変更し、快適性を向上させたことがポイントだ。
エリートブースはローラー台を使用したイベントで盛り上がっているので一目でわかるはずだ。1日のうちにE-Motionの体験試乗と、ツール・ド・フランスで有名なラルプ・デュエズの一部をコースに使用したヒルクライムチャレンジ、勝者には3本ローラーARIONがプレゼントされるタイムアタックトーナメントという3つのイベントが開かれている。ぜひ足を運んでみよう。もちろん新製品のローラー台VOLANOや、ボトルケージCustom Race Plusが展示されているため、要チェックだ。
トライアスロン/TT用のアイテムを得意とするプロファイルデザインのブースでもほぼすべてのラインアップが展示されている。DHバーの展示には思わず手を置いてみてしまう来場者も多いようだ。かくいう筆者もその一人なのだが(笑)。
クランクブラザーズはEggBeaterやCANDYなど代表するペダルとツール類が展示されている。ペダルは2つ穴のクリートを使用するため、MTBシューズで使用可能のため、通勤通学用のペダルとしての選択肢としても良いだろう。カラーもおしゃれなので、街乗り用のバイクとのコーディネイトもぴったり。
フルクラム
ランプレ・メリダの選手たちが使用するイタリアのホイールブランド、フルクラム。真っ赤に彩られたブースの中で来場者の注目を集めていたのは「RACING ZERO」シリーズだ。通常のアルミリムモデル、リムに陽酸化プラズマ処理を施した「Nite」、そしてフルカーボンリム+アルミスポークの「RACING ZERO CARBON」という3ラインアップには、多くの人だかりができており、ブレーキ面の違いなどを食い入るように見る方も多いようだ。
中でもRACING ZERO CARBONが最も人気があり、来場者はリムのみならずプラズマ電解酸化処理を施したアルミのフリーボディやUSBセラミックベアリングなど特徴的なパーツを実際に目で見て、ホイールを回してみたりして確認していた。
そして2016年モデルではミドルレンジである「RACING QUATTRO」にカーボンリムモデルが登場している。近年ではスタンダードとなりつつある25Cタイヤの性能を引き出すことや、エアロダイナミクスを高めるために、リム幅(外)を24mmが採用された。また、リムの表層はRacing Speed 35と同じく3Diamant処理によってブレーキ性能を高めるなど、上位機種のテクノロジーを多く取り入れていることが特徴である。
text&photo:CW編集部
インターマックス
人気の高いイタリアのKUOTAや、ツール・ド・フランスにも出場したカナダの気鋭ブランド・アルゴン18などを主力に取り扱うインターマックス。今年もコーポレートカラーのスカイブルーが目立つ大きなブースを出展している。
今年は「試せるモード」をテーマとして打ち出すインターマックス。例えば話題沸騰のパワーメーターSTAGESや、最大25%の勾配を再現可能ながら圧倒的な静音性を実現したTACXのダイレクトドライブ式ローラー「NEO SMART」を実際に試せるコーナーは、いつでも行列ができるほどの人気ぶりだ。NEO SMARTは自家発電が可能で、スピードやパワー、ケイデンスが計測可能。更にスマートフォンやタブレット端末とも接続可能という至れり尽くせりのスーパーマシン。ちなみにお値段も225,000円と超一級だ。インターマックスブースでハイエンドローラー台を是非体感してみよう。
その他全種類が試着可能なMETコーナーでの最注目はヘアロヘルメットのRIVALEとMANTA。どちらもMTNキュベカが実戦で使用するために開発された本気のレーシングプロダクトながら、RIVALEは16,000円(税抜き)と、恐らくプロユースモデルとしては最もリーズナブルなプライスだ。
そしてKUOTAやアルゴン18の試乗ができることはもちろん、サドルブランドのプロロゴではそれぞれにベストマッチなサドルを探せる「MY OWN」システムには長蛇の列が途切れていない。SKINSやカステリ、バーテープの握り心地を試せる設置など、訪れた人を飽きさせない展示が魅力だった。
また、ソニーのアクションカメラも展示されていた。ツアーオブジャパンやジャパンカップクリテリウムの迫力ある動画が流れるブースには、アクションカメラを装着した試乗車が用意され、実際に動画を撮影する体験ができるようになっており、ここでも「試せるモード」のポリシーは生きている。
カメラをセットし、実際に試乗コースで撮影、ブースに帰ってきたらwifiにて同期したタブレットで撮影動画を確認するという一連の流れを実際に体験できるのだ。動画撮影を始めてみたいけど、操作方法が不安だという方も多いだろう。実際に経験してみれば、案外かんたんにライド動画が撮れることがわかるだろう。
ヴィットリアジャパン
イタリアの老舗タイヤブランド、ヴィットリアをメインにサドルのアスチュートやアパレルのrh+を扱うヴィットリアジャパン。真っ白な壁に覆われた清潔感のあるブースが設えられ、多くの人が集まっていた。中でも目玉となるのは、ヴィットリアを代表するハイエンドタイヤ、CORSAのモデルチェンジ。
長い間、基本的な設計を変えずに続いてきた長寿モデルであったCORSAシリーズは、ベテランサイクリストを中心に「やっぱりこれでないと」という支持を集めてきた定番商品であった。その長い歴史にいったん区切りをつけ、満を持してフルモデルチェンジを果たした新型CORSA。一般の方の前にお披露目される場としてはこのサイクルモードがほぼ初めてとなり、高い注目を集めていた。
ブース内では、プチイベントとしてタイヤ交換TT選手権が開催。優勝者には新型CORSAがプレゼントされるという何とも太っ腹な企画。タイヤを装着した状態から、いったん外し再装着、空気を入れてフィニッシュするまでのタイムを競うものだが、土曜日の優勝タイムはなんと1分33秒と驚異的な記録が飛び出した。
また、タイヤのほかにも昨年から展開を始めたホイールもフルラインアップで展示。まだ少し馴染みが薄いヴィットリアのホイールだが、その性能は他社に勝るとも劣らないもの。実物を見てみる貴重な機会だけに、ぜひ一度訪れてみてほしい。
ユニークな製造方法で話題を呼んだサドルのアスチュートは、これまでのフラット形状のSKYLINEシリーズにつづき、ラウンド形状のモデルや、トライアスロンモデル、MTB用モデルといった様々な用途に対応する新製品を一気にリリース。ラインアップを拡大し、バラエティ豊かなユーザーに対応するようになった。
イタリア生まれのアパレルブランドrh+も忘れてはいけない存在。シンプルで派手すぎないデザインのウエアが数多く取り揃えられ、お洒落に敏感なサイクリストにとって見過ごせない存在だろう。新しいエアロヘルメットの出品も。野暮ったくなりがちなエアロメットだが、rh+らしい洒落っ気の効いたデザインが魅力的で、人気が集まりそうだ。
カワシマサイクルサプライ
数多くのブランドを取り扱うカワシマサイクルサプライは、フィジークやエリート、フルクラム、プロファイルデザイン、クランクブラザーズなどをブース展開している。今年のフィジークはR1やR4Bなど新型シューズが続々と登場していたり、カラーリングが充実。シューズは試し履きも行えるため、ブースは絶えず来場者で賑わっている。また、2.5㎜という今までにない厚さのバーテープがラインアップに加わっており、選択肢の幅が広がった。パッケージもスタイリッシュなデザインに変更されている。
サドルはALIATNTEにカーボンシェル、カーボンレールの最上位グレード「00」が登場した。これでロードサドル3モデルすべてにハイエンドが出そろったという形に。マウンテンバイクモデルでは、欧米で人気が高まっているMTBエンデューロ用のMONTEが新しくリリースされている。また、溝ありのヴァーサスモデルは溝の淵の形状やパッド量などを変更し、快適性を向上させたことがポイントだ。
エリートブースはローラー台を使用したイベントで盛り上がっているので一目でわかるはずだ。1日のうちにE-Motionの体験試乗と、ツール・ド・フランスで有名なラルプ・デュエズの一部をコースに使用したヒルクライムチャレンジ、勝者には3本ローラーARIONがプレゼントされるタイムアタックトーナメントという3つのイベントが開かれている。ぜひ足を運んでみよう。もちろん新製品のローラー台VOLANOや、ボトルケージCustom Race Plusが展示されているため、要チェックだ。
トライアスロン/TT用のアイテムを得意とするプロファイルデザインのブースでもほぼすべてのラインアップが展示されている。DHバーの展示には思わず手を置いてみてしまう来場者も多いようだ。かくいう筆者もその一人なのだが(笑)。
クランクブラザーズはEggBeaterやCANDYなど代表するペダルとツール類が展示されている。ペダルは2つ穴のクリートを使用するため、MTBシューズで使用可能のため、通勤通学用のペダルとしての選択肢としても良いだろう。カラーもおしゃれなので、街乗り用のバイクとのコーディネイトもぴったり。
フルクラム
ランプレ・メリダの選手たちが使用するイタリアのホイールブランド、フルクラム。真っ赤に彩られたブースの中で来場者の注目を集めていたのは「RACING ZERO」シリーズだ。通常のアルミリムモデル、リムに陽酸化プラズマ処理を施した「Nite」、そしてフルカーボンリム+アルミスポークの「RACING ZERO CARBON」という3ラインアップには、多くの人だかりができており、ブレーキ面の違いなどを食い入るように見る方も多いようだ。
中でもRACING ZERO CARBONが最も人気があり、来場者はリムのみならずプラズマ電解酸化処理を施したアルミのフリーボディやUSBセラミックベアリングなど特徴的なパーツを実際に目で見て、ホイールを回してみたりして確認していた。
そして2016年モデルではミドルレンジである「RACING QUATTRO」にカーボンリムモデルが登場している。近年ではスタンダードとなりつつある25Cタイヤの性能を引き出すことや、エアロダイナミクスを高めるために、リム幅(外)を24mmが採用された。また、リムの表層はRacing Speed 35と同じく3Diamant処理によってブレーキ性能を高めるなど、上位機種のテクノロジーを多く取り入れていることが特徴である。
text&photo:CW編集部
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