2015/08/14(金) - 11:05
エネコツアーは4日目の個人タイムトライアルを迎え、ロットNLユンボのヨス・ファンエムデンがステージ優勝獲得と総合成績首位に浮上。ツールの第1ステージでも5位に入った30歳が金星を飾った。
トップタイムを叩き出したヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVos
スタート台から駆け下りるヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVos
ステージ2位のウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVosオランダで開催中のエネコ・ツアー(UCIワールドツアー)も今日で4日目。大会中日を迎えるこの日のステージは個人タイムトライアルによって競われた。
グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)はステージ6位 photo:CorVos
ジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・オラニエ)は1分以上の遅れに photo:CorVosブリュッセルに続くベルギー第2の都市、アントワープからほど近いホーヘルハイデ。シクロクロスではUCIワールドカップや2014年の世界選手権開催でも名の知れたこの街に引かれたコースが敷設された。1周14.0kmのコースはほぼフラットなレイアウトで、コーナー数も少なめ。翌日から最終ステージまで続くアルデンヌクラシックさながらの3ステージを前に、総合成績を狙う選手にとっては重要な一日だ。
総合下位から順にスタートを切っていく中、目覚ましいスピードを見せつけたのは総合100位(総合15秒遅れ)につけていたヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)。アベレージ50.342km/hでコースを走り切ると、それまで首位に立っていたアドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)を7秒上回って一躍ホットシートにつく。
ファンエムデンのチームメイトであり、オランダTTナショナルチャンピオンのウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)も好走を見せたものの、ゴールラインでは5秒届かない。ニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)は機材トラブルによってバイク交換を強いられてしまった。
その後もラース・ボーム(オランダ、アスタナ)やマティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)、グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)ら有力選手がゴールしてくるが、ファンエムデンのタイムには届かない。総合首位のジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・オラニエ)は1分以上遅れ、ファンエムデンのステージ優勝と総合リーダー獲得が確定した。
優勝したファンエムデンは2006年からラボバンクに加入し、以来一貫して現チームで走り続ける30歳。今シーズンはツール・ド・フランスを走り、第1ステージの個人TTでは5位に。以前の優勝は2013年10月の1.1クラスレースまで遡る。UCIワールドツアーは初勝利、自身にとってはキャリア最大の勝利を掴むこととなった。
「ツールでのステージ5位はナイスだったけれど、ステージ優勝、特にワールドツアーレースでの勝利はやっぱり特別さ」と語るファンエムデン。「でも総合優勝できると考えていない。明日もジャージはキープできると思うが、アルデンヌの丘は僕にとって厳しすぎる。ウィルコ(ケルデルマン)のサポートを一番に走ろうと思う」と語った。
ワン・ツーフィニッシュを成し遂げたロットNLユンボは当然チーム総合成績でも首位に。しかし総合タイム差はトップ8まで20秒以内。この先の3日間登りフィニッシュこそ無いものの、抜け出しを図るアタッカーによる戦いが激化するはずだ。
ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)がリーダージャージに袖を通す photo:CorVos
エネコ・ツアー2015第4ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
ロットNLユンボ
text:So.Isobe
photo:CorVos
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総合下位から順にスタートを切っていく中、目覚ましいスピードを見せつけたのは総合100位(総合15秒遅れ)につけていたヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)。アベレージ50.342km/hでコースを走り切ると、それまで首位に立っていたアドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)を7秒上回って一躍ホットシートにつく。
ファンエムデンのチームメイトであり、オランダTTナショナルチャンピオンのウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)も好走を見せたものの、ゴールラインでは5秒届かない。ニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)は機材トラブルによってバイク交換を強いられてしまった。
その後もラース・ボーム(オランダ、アスタナ)やマティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)、グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)ら有力選手がゴールしてくるが、ファンエムデンのタイムには届かない。総合首位のジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・オラニエ)は1分以上遅れ、ファンエムデンのステージ優勝と総合リーダー獲得が確定した。
優勝したファンエムデンは2006年からラボバンクに加入し、以来一貫して現チームで走り続ける30歳。今シーズンはツール・ド・フランスを走り、第1ステージの個人TTでは5位に。以前の優勝は2013年10月の1.1クラスレースまで遡る。UCIワールドツアーは初勝利、自身にとってはキャリア最大の勝利を掴むこととなった。
「ツールでのステージ5位はナイスだったけれど、ステージ優勝、特にワールドツアーレースでの勝利はやっぱり特別さ」と語るファンエムデン。「でも総合優勝できると考えていない。明日もジャージはキープできると思うが、アルデンヌの丘は僕にとって厳しすぎる。ウィルコ(ケルデルマン)のサポートを一番に走ろうと思う」と語った。
ワン・ツーフィニッシュを成し遂げたロットNLユンボは当然チーム総合成績でも首位に。しかし総合タイム差はトップ8まで20秒以内。この先の3日間登りフィニッシュこそ無いものの、抜け出しを図るアタッカーによる戦いが激化するはずだ。
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エネコ・ツアー2015第4ステージ結果
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)
2位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
4位 ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)
5位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
6位 グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
7位 マヌエル・クインツァート(イタリア、BMCレーシング)
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
9位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
2位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
4位 ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)
5位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
6位 グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
7位 マヌエル・クインツァート(イタリア、BMCレーシング)
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
9位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
16'34"
+05"
+07"
+11"
+14"
+16"
+20"
+21"
+05"
+07"
+11"
+14"
+16"
+20"
+21"
個人総合成績
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)
2位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
4位 ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)
5位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
6位 グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
7位 マヌエル・クインツァート(イタリア、BMCレーシング)
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
9位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
2位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
4位 ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)
5位 マティアス・ブランドル(オーストリア、IAMサイクリング)
6位 グレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)
7位 マヌエル・クインツァート(イタリア、BMCレーシング)
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
9位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
12h30'09"
+05"
+07"
+11"
+14"
+16"
+20"
+21"
+05"
+07"
+11"
+14"
+16"
+20"
+21"
ポイント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
チーム総合成績
ロットNLユンボ
text:So.Isobe
photo:CorVos
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