2015/06/10(水) - 11:21
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネの総合争いにおいてBMCレーシングが一歩リード。24.5kmのチームタイムトライアルでトップタイムをマークしたアメリカチームが、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)を総合首位に導きました。
実に35年ぶりにドーフィネに登場したチームタイムトライアル。ロアンヌからモンタニーに至る24.5kmコースに各チーム8名の選手たちが一斉に飛び出した。
開始早々トップタイムをマークしたのは3番手スタートのBMCレーシングで、平均スピード49.06km/hで駆け抜けて29分58秒をマーク。前年のツール・ド・フランス覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)擁するアスタナや、前アワーレコード保持者のアレックス・ダウセット(イギリス)擁するモビスターも好タイムを出したが、BMCレーシングからホットシートを奪うにはそれぞれ4秒と5秒足りなかった。
総合リーダーチームで、クリス・フルーム(イギリス)を総合上位に導きたいチームスカイは35秒遅れ、ディフェンディングチャンピオンのアンドュー・タランスキー(アメリカ)率いるキャノンデール・ガーミンは43秒遅れ。ホアキン・ロドリゲス(スペイン)擁するカチューシャは1分以上のタイムロスを被った。ニーバリはフルームから31秒のリードを奪うことに成功している。
ヴァンガーデレン、デニス、オス、クインツィアートという世界選手権チームタイムトライアルの優勝メンバー4名を揃えたBMCレーシングが優勝。前々アワーレコード保持者のローハン・デニス(オーストラリア)が総合首位に立ち、同タイムでティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)が総合2位につけた。
「ツール前のこの時期に良い結果を残すことが出来てよかった。チームはこのチームTTに向けて強力なメンバーを集めていたんだ。スタートから全開で引いた何名かが前半に離脱し、後半はティージェイと自分が長い時間引いて残りのメンバーが力を温存。その作戦が勝利につながったよ」と、青ライン入りのマイヨジョーヌに袖を通したデニスは語る。
デニスはガーミン・シャープ所属時の2013年ドーフィネ第4ステージの個人タイムトライアルで2位に入ってリーダージャージを着用。山岳ステージで苦戦を強いられたが、総合8位、ヤングライダー賞獲得という成績を残している。
「ドーフィネで総合首位に立つのは2年ぶり。当時よりも成長し、強くなっている。タイムトライアルの力も伸びているし、2年前よりも良い総合成績を狙える状態にある」とデニスは自信を見せている。チームの最大の目標であるヴァンガーデレンの総合優勝に向けてデニスは重要な役割を担うことになるだろう。ヴァンガーデレンは2012年と2014年にツールで総合5位。ドーフィネでは2010年で総合3位に入っている。
選手コメントはレース公式サイトより。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2015第3ステージ
1位 BMCレーシング 29’58”
2位 アスタナ +04”
3位 モビスター +05”
4位 エティックス・クイックステップ +18”
5位 オリカ・グリーンエッジ +23”
6位 チームスカイ +35”
7位 キャノンデール・ガーミン +43”
8位 ランプレ・メリダ +47”
9位 IAMサイクリング +50”
10位 ロットNLユンボ +54”
11位 ボーラ・アルゴン18
12位 ロット・ソウダル +59”
13位 AG2Rラモンディアール +1’00”
14位 カチューシャ +1’05”
15位 MTNキュベカ +1’07”
16位 ユーロップカー +1’08”
17位 トレックファクトリーレーシング +1’14”
18位 ジャイアント・アルペシン +1’18”
19位 ティンコフ・サクソ +1’30”
20位 FDJ +1’36”
21位 コフィディス +1’49”
個人総合成績
1位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) 8h00’37”
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
3位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ) +04”
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
5位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)
6位 レイン・ターラマエ(エストニア、アスタナ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
8位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、モビスター) +05”
9位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
10位 ジョン・ガドレ(フランス、モビスター)
ポイント賞
ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)
山岳賞
ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)
ヤングライダー賞
ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
実に35年ぶりにドーフィネに登場したチームタイムトライアル。ロアンヌからモンタニーに至る24.5kmコースに各チーム8名の選手たちが一斉に飛び出した。
開始早々トップタイムをマークしたのは3番手スタートのBMCレーシングで、平均スピード49.06km/hで駆け抜けて29分58秒をマーク。前年のツール・ド・フランス覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)擁するアスタナや、前アワーレコード保持者のアレックス・ダウセット(イギリス)擁するモビスターも好タイムを出したが、BMCレーシングからホットシートを奪うにはそれぞれ4秒と5秒足りなかった。
総合リーダーチームで、クリス・フルーム(イギリス)を総合上位に導きたいチームスカイは35秒遅れ、ディフェンディングチャンピオンのアンドュー・タランスキー(アメリカ)率いるキャノンデール・ガーミンは43秒遅れ。ホアキン・ロドリゲス(スペイン)擁するカチューシャは1分以上のタイムロスを被った。ニーバリはフルームから31秒のリードを奪うことに成功している。
ヴァンガーデレン、デニス、オス、クインツィアートという世界選手権チームタイムトライアルの優勝メンバー4名を揃えたBMCレーシングが優勝。前々アワーレコード保持者のローハン・デニス(オーストラリア)が総合首位に立ち、同タイムでティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)が総合2位につけた。
「ツール前のこの時期に良い結果を残すことが出来てよかった。チームはこのチームTTに向けて強力なメンバーを集めていたんだ。スタートから全開で引いた何名かが前半に離脱し、後半はティージェイと自分が長い時間引いて残りのメンバーが力を温存。その作戦が勝利につながったよ」と、青ライン入りのマイヨジョーヌに袖を通したデニスは語る。
デニスはガーミン・シャープ所属時の2013年ドーフィネ第4ステージの個人タイムトライアルで2位に入ってリーダージャージを着用。山岳ステージで苦戦を強いられたが、総合8位、ヤングライダー賞獲得という成績を残している。
「ドーフィネで総合首位に立つのは2年ぶり。当時よりも成長し、強くなっている。タイムトライアルの力も伸びているし、2年前よりも良い総合成績を狙える状態にある」とデニスは自信を見せている。チームの最大の目標であるヴァンガーデレンの総合優勝に向けてデニスは重要な役割を担うことになるだろう。ヴァンガーデレンは2012年と2014年にツールで総合5位。ドーフィネでは2010年で総合3位に入っている。
選手コメントはレース公式サイトより。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2015第3ステージ
1位 BMCレーシング 29’58”
2位 アスタナ +04”
3位 モビスター +05”
4位 エティックス・クイックステップ +18”
5位 オリカ・グリーンエッジ +23”
6位 チームスカイ +35”
7位 キャノンデール・ガーミン +43”
8位 ランプレ・メリダ +47”
9位 IAMサイクリング +50”
10位 ロットNLユンボ +54”
11位 ボーラ・アルゴン18
12位 ロット・ソウダル +59”
13位 AG2Rラモンディアール +1’00”
14位 カチューシャ +1’05”
15位 MTNキュベカ +1’07”
16位 ユーロップカー +1’08”
17位 トレックファクトリーレーシング +1’14”
18位 ジャイアント・アルペシン +1’18”
19位 ティンコフ・サクソ +1’30”
20位 FDJ +1’36”
21位 コフィディス +1’49”
個人総合成績
1位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) 8h00’37”
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
3位 アンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ) +04”
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
5位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)
6位 レイン・ターラマエ(エストニア、アスタナ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
8位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、モビスター) +05”
9位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
10位 ジョン・ガドレ(フランス、モビスター)
ポイント賞
ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)
山岳賞
ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)
ヤングライダー賞
ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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