2015/05/19(火) - 09:04
女子のトラックレースとロードレースを組み合わせたオムニアム形式の大会「第17回修善寺カップ女子オープン トラック&ロードレース大会」が、5月16日・17日の2日間に渡って、日本サイクルスポーツセンターで開催された。併催された全日本学生トラックレースシリーズ(TRS)第2戦と、全日本学生ロードレース・カップシリーズ(RCS)第3戦の模様とあわせてレポートする。
日本学生自転車競技連盟が主催するこの大会は今年で17回目。1試合で複数種目を走れるタフさとオールラウンドな選手の育成を目的として、第1回大会からオムニアム形式で開催されている。
種目は、200mフライングタイムトライアル、500タイムトライアル、2km個人追抜き(ジュニア選手)、3km個人追抜き(エリート選手)、ポイントレース、ロードレース40km。5種目全てにエントリーした選手を総合成績の対象としているが、個々の種目のみエントリーする事も可能。また、高校生や社会人など、大学生以外の選手がエントリーする事もできる。
今回の大会には、昨年の同大会で総合優勝し、2月のアジア選手権で5冠を達成した梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)や、トラック種目に強い日本体育大学の小島蓉子、中村妃智、齋藤望らがエントリー。また、昨年のインカレロードで優勝した合田祐美子(BHアスティーフォ)がロードレースのみにエントリーした。
初日はベロドロームの250mバンクでトラック種目が行われ、2日目は5kmサーキットでロードレースが行われた。
200mフライングタイムトライアル
最初に行われたのは助走をつけて200mのタイムを争うフライングタイムトライアル。12秒台から13秒台のタイムが多く出る中、小島蓉子(日本体育大学)が11秒台のトップタイムを出した。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 11秒970
2位 清水知美(八戸学院大学) 12秒544
3位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 12秒563
500mタイムトライアル
2種目目は、静止状態からスタートして250mバンクを2周するタイムトライアル。2位以下が38秒台にとどまる中、小島が37秒720のトップタイムを出した。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 37秒720
2位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 38秒199
3位 齋藤 望(日本体育大学) 38秒337
2km個人追抜き
ジュニア選手を対象とした2km個人追抜きは梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)と、岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ)の2人が出走。梶原が日本新記録となる2分29秒622を叩き出した。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 2分29秒622 ※日本新記録
2位 岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ) 2分40秒023
3km個人追抜き
エリート選手を対象とした3km個人追抜き。ここでも200mと500mでトップタイムを出した小島が3分54秒721でトップ。2位中村妃智(日本体育大学)も4分を切るタイムを出したが、小島に4秒及ばなかった。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 3分54秒721
2位 中村妃智(日本体育大学) 3分58秒643
3位 伊藤真生(日本体育大学) 4分7秒829
ポイントレース 10km
250mバンクを40周するポイントレースは、途中10周ごと3回のポイント周回の通過順位と、ゴール着順のポイント合計で争う。
1回目のポイント周回は梶原が1位通過で5ポイント獲得。2回目、3回目を小島が1位通過して計10ポイント獲得する一方、梶原が2位通過して計6ポイント獲得。梶原11ポイント、小島10ポイントで勝負はゴール着順へ。梶原が3位2ポイントを獲得したのに対し、小島はポイント無しの5位となり、計13ポイントを獲得した梶原が優勝した。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 13p
2位 小島蓉子(日本体育大学) 10p
3位 岡本二菜(スミダエイダイパールイズミラバネロ) 6p
ロードレース 40km
2日目は5kmサーキットでのロードレース。秀峰亭をスタート・ゴールとする正周り(左回り)8周回で争われた。
ロードレースのみのエントリー選手も含め19人がスタートしたレースは、1周目には早くも5人に絞られる。メンバーは梶原、合田祐美子(BHアスティーフォ)、小島、齋藤望(日本体育大学)、伊藤真生(日本体育大学)。2周目の登り区間で梶原がペースを上げるとついて行けたのは合田だけ。しかしその合田も「2人で行こうと声をかけ合っていたんですけど、直後の登りできつくなってしまって・・・ゴメンと言って遅れました」
その後は梶原が単独トップのまま周回を重ね、後続に1分以上の差をつけてゴール。優勝タイムは昨年よりも1分近く速いペースでのゴールとなった。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 1時間20分 29.73km/h
2位 合田祐美子(BH アスティーフォ) +1分19秒
3位 齋藤 望(日本体育大学) +5分27秒
この結果、5種目総合成績は昨年に続き梶原が優勝。実は練習中の落車で負傷し、回復途上だったと言う。「走ってみないとわからない部分もあったけれど、初日のトラックが思ったよりも走れたのでいけるかなと感じていた。昨年よりも強い選手が多かった中で、総合優勝出来たのは本当に良かった。これからも種目を問わずに走れる力をつけて、来年も総合優勝にチャレンジしたい」と、早くも来年にむけての抱負を語る。
一方、ロードレースで順位を落として総合2位に終わった小島は「ロードレースは苦手意識がある上に、梶原選手が強いので消極的なレースをしてしまった」と反省する。「短距離ではベストタイムも出せたけれど、中・長距離では課題が残った。それでもポイントレースでは全体を見ながらレースをする事が出来事と、日体大としてチームで戦術的な動きが出来た事が収穫になった」と語った。
総合成績
1位 梶原悠未(筑波大坂戸付属高校) 8p
2位 小島蓉子(日本体育大学) 10p
3位 岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ) 26p
4位 齋藤 望(日本体育大学) 28p
5位 中村妃智(日本体育大学) 35p
6位 宮田菜摘(朝日大学) 36p
※ポイントは各種目の順位数字の合計 数字が小さい方が上位
男子レースも同時開催
16日には男子大学生の全日本学生トラックレースシリーズ第2戦が併催され、5種目が行われた。
スクラッチ 結果
クラス1(10km)
1位 金田聡士(朝日大学) 12分48秒15
2位 緑川裕也(日本大学)
3位 眞砂英作(明治大学)
クラス2(10km)
A組
1位 池西拓海(明治大学) 13分00秒10
2位 中村賢人(朝日大学)
3位 木下怜也(朝日大学)
B組
1位 兼本将太(日本大学) 12分52秒78
2位 赤堀健太(朝日大学)
3位 酒井 翔(明治大学)
クラス3(6km)
1位 藤井太雅(京都産業大学) 8分10秒92
2位 山田康太(京都産業大学)
3位 金子拓央(東京大学)
ポイントレース 結果
クラス1(20km)
1位 浦田真成(朝日大学) 23p
2位 渡邊翔太郎(朝日大学) 22p
3位 松本尚平(朝日大学) 16p
クラス2(15km)
1位 森 善寛(朝日大学) 13p
2位 酒井 翔(明治大学) 9p
3位 野本 空(明治大学) 9p
4km個人追抜き 結果
1位 金子拓央(東京大学) 5分25秒896
ケイリン 結果
1位 松本貴治(朝日大学)
2位 佐藤啓斗(早稲田大学)
3位 上遠野拓馬(朝日大学)
タンデム 250mフライングタイムトライアル 結果
1位 朝日大学A (中野雄喜・小原佑太) 13秒480
2位 早稲田大学 (森 浩輔・中井 琢) 14秒069
3位 朝日大学B (鳥越敬太・水谷 翼) 14秒113
また、17日には全日本学生ロードレースカップシリーズ第3戦が開催された。こちらは女子同様に大学生以外でも出場出来るオープン大会である。
クラス1+2 順天堂大学の西尾勇人が僅差のスプリント勝負を制す
91名が出走したクラス1+2は5kmサーキット20周の100km。レース中盤以降の逃げと吸収を繰り返す中から、残り2周までに10人ほどに絞られる。決定的な動きが起きないまま秀峰亭前の登りスプリント勝負に持ち込まれ、先行していた橋詰丈(中央大学)をゴール直前でかわした西尾勇人(順天堂大学)が優勝した。
クラス1+2 結果
1位 西尾勇人(順天堂大学) 2時間57分47秒 33.75km/h
2位 橋詰 丈(中央大学) +1秒
3位 小玉 凌(中京大学) +1秒
87人が出走したクラス3は10周50km。最後のスプリント勝負を川島綾太(日本体育大学)が制して優勝した。
クラス3(50km) 結果
1位 川島綾太(日本体育大学) 1時間30分58秒
2位 吉岡優斗(立命館大学) +3秒
3位 大平哲也(筑波大学) +3秒
text&photo:Satoru.Kato
日本学生自転車競技連盟が主催するこの大会は今年で17回目。1試合で複数種目を走れるタフさとオールラウンドな選手の育成を目的として、第1回大会からオムニアム形式で開催されている。
種目は、200mフライングタイムトライアル、500タイムトライアル、2km個人追抜き(ジュニア選手)、3km個人追抜き(エリート選手)、ポイントレース、ロードレース40km。5種目全てにエントリーした選手を総合成績の対象としているが、個々の種目のみエントリーする事も可能。また、高校生や社会人など、大学生以外の選手がエントリーする事もできる。
今回の大会には、昨年の同大会で総合優勝し、2月のアジア選手権で5冠を達成した梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)や、トラック種目に強い日本体育大学の小島蓉子、中村妃智、齋藤望らがエントリー。また、昨年のインカレロードで優勝した合田祐美子(BHアスティーフォ)がロードレースのみにエントリーした。
初日はベロドロームの250mバンクでトラック種目が行われ、2日目は5kmサーキットでロードレースが行われた。
200mフライングタイムトライアル
最初に行われたのは助走をつけて200mのタイムを争うフライングタイムトライアル。12秒台から13秒台のタイムが多く出る中、小島蓉子(日本体育大学)が11秒台のトップタイムを出した。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 11秒970
2位 清水知美(八戸学院大学) 12秒544
3位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 12秒563
500mタイムトライアル
2種目目は、静止状態からスタートして250mバンクを2周するタイムトライアル。2位以下が38秒台にとどまる中、小島が37秒720のトップタイムを出した。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 37秒720
2位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 38秒199
3位 齋藤 望(日本体育大学) 38秒337
2km個人追抜き
ジュニア選手を対象とした2km個人追抜きは梶原悠未(筑波大付属坂戸高校)と、岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ)の2人が出走。梶原が日本新記録となる2分29秒622を叩き出した。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 2分29秒622 ※日本新記録
2位 岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ) 2分40秒023
3km個人追抜き
エリート選手を対象とした3km個人追抜き。ここでも200mと500mでトップタイムを出した小島が3分54秒721でトップ。2位中村妃智(日本体育大学)も4分を切るタイムを出したが、小島に4秒及ばなかった。
1位 小島蓉子(日本体育大学) 3分54秒721
2位 中村妃智(日本体育大学) 3分58秒643
3位 伊藤真生(日本体育大学) 4分7秒829
ポイントレース 10km
250mバンクを40周するポイントレースは、途中10周ごと3回のポイント周回の通過順位と、ゴール着順のポイント合計で争う。
1回目のポイント周回は梶原が1位通過で5ポイント獲得。2回目、3回目を小島が1位通過して計10ポイント獲得する一方、梶原が2位通過して計6ポイント獲得。梶原11ポイント、小島10ポイントで勝負はゴール着順へ。梶原が3位2ポイントを獲得したのに対し、小島はポイント無しの5位となり、計13ポイントを獲得した梶原が優勝した。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 13p
2位 小島蓉子(日本体育大学) 10p
3位 岡本二菜(スミダエイダイパールイズミラバネロ) 6p
ロードレース 40km
2日目は5kmサーキットでのロードレース。秀峰亭をスタート・ゴールとする正周り(左回り)8周回で争われた。
ロードレースのみのエントリー選手も含め19人がスタートしたレースは、1周目には早くも5人に絞られる。メンバーは梶原、合田祐美子(BHアスティーフォ)、小島、齋藤望(日本体育大学)、伊藤真生(日本体育大学)。2周目の登り区間で梶原がペースを上げるとついて行けたのは合田だけ。しかしその合田も「2人で行こうと声をかけ合っていたんですけど、直後の登りできつくなってしまって・・・ゴメンと言って遅れました」
その後は梶原が単独トップのまま周回を重ね、後続に1分以上の差をつけてゴール。優勝タイムは昨年よりも1分近く速いペースでのゴールとなった。
1位 梶原悠未(筑波大付属坂戸高校) 1時間20分 29.73km/h
2位 合田祐美子(BH アスティーフォ) +1分19秒
3位 齋藤 望(日本体育大学) +5分27秒
この結果、5種目総合成績は昨年に続き梶原が優勝。実は練習中の落車で負傷し、回復途上だったと言う。「走ってみないとわからない部分もあったけれど、初日のトラックが思ったよりも走れたのでいけるかなと感じていた。昨年よりも強い選手が多かった中で、総合優勝出来たのは本当に良かった。これからも種目を問わずに走れる力をつけて、来年も総合優勝にチャレンジしたい」と、早くも来年にむけての抱負を語る。
一方、ロードレースで順位を落として総合2位に終わった小島は「ロードレースは苦手意識がある上に、梶原選手が強いので消極的なレースをしてしまった」と反省する。「短距離ではベストタイムも出せたけれど、中・長距離では課題が残った。それでもポイントレースでは全体を見ながらレースをする事が出来事と、日体大としてチームで戦術的な動きが出来た事が収穫になった」と語った。
総合成績
1位 梶原悠未(筑波大坂戸付属高校) 8p
2位 小島蓉子(日本体育大学) 10p
3位 岡本二菜(スミタエイダイパールイズミラバネロ) 26p
4位 齋藤 望(日本体育大学) 28p
5位 中村妃智(日本体育大学) 35p
6位 宮田菜摘(朝日大学) 36p
※ポイントは各種目の順位数字の合計 数字が小さい方が上位
男子レースも同時開催
16日には男子大学生の全日本学生トラックレースシリーズ第2戦が併催され、5種目が行われた。
スクラッチ 結果
クラス1(10km)
1位 金田聡士(朝日大学) 12分48秒15
2位 緑川裕也(日本大学)
3位 眞砂英作(明治大学)
クラス2(10km)
A組
1位 池西拓海(明治大学) 13分00秒10
2位 中村賢人(朝日大学)
3位 木下怜也(朝日大学)
B組
1位 兼本将太(日本大学) 12分52秒78
2位 赤堀健太(朝日大学)
3位 酒井 翔(明治大学)
クラス3(6km)
1位 藤井太雅(京都産業大学) 8分10秒92
2位 山田康太(京都産業大学)
3位 金子拓央(東京大学)
ポイントレース 結果
クラス1(20km)
1位 浦田真成(朝日大学) 23p
2位 渡邊翔太郎(朝日大学) 22p
3位 松本尚平(朝日大学) 16p
クラス2(15km)
1位 森 善寛(朝日大学) 13p
2位 酒井 翔(明治大学) 9p
3位 野本 空(明治大学) 9p
4km個人追抜き 結果
1位 金子拓央(東京大学) 5分25秒896
ケイリン 結果
1位 松本貴治(朝日大学)
2位 佐藤啓斗(早稲田大学)
3位 上遠野拓馬(朝日大学)
タンデム 250mフライングタイムトライアル 結果
1位 朝日大学A (中野雄喜・小原佑太) 13秒480
2位 早稲田大学 (森 浩輔・中井 琢) 14秒069
3位 朝日大学B (鳥越敬太・水谷 翼) 14秒113
また、17日には全日本学生ロードレースカップシリーズ第3戦が開催された。こちらは女子同様に大学生以外でも出場出来るオープン大会である。
クラス1+2 順天堂大学の西尾勇人が僅差のスプリント勝負を制す
91名が出走したクラス1+2は5kmサーキット20周の100km。レース中盤以降の逃げと吸収を繰り返す中から、残り2周までに10人ほどに絞られる。決定的な動きが起きないまま秀峰亭前の登りスプリント勝負に持ち込まれ、先行していた橋詰丈(中央大学)をゴール直前でかわした西尾勇人(順天堂大学)が優勝した。
クラス1+2 結果
1位 西尾勇人(順天堂大学) 2時間57分47秒 33.75km/h
2位 橋詰 丈(中央大学) +1秒
3位 小玉 凌(中京大学) +1秒
87人が出走したクラス3は10周50km。最後のスプリント勝負を川島綾太(日本体育大学)が制して優勝した。
クラス3(50km) 結果
1位 川島綾太(日本体育大学) 1時間30分58秒
2位 吉岡優斗(立命館大学) +3秒
3位 大平哲也(筑波大学) +3秒
text&photo:Satoru.Kato
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