2015/05/14(木) - 10:23
ジロに現れた最初の山頂ゴールは、期待のヤン・ポランクによる逃げ切り勝利と総合勢の登り勝負を導きだした。優勝したポランクや、マリアローザを手に入れたアルベルト・コンタドールらのコメントを紹介します。
逃げ切り勝利を挙げたヤン・ポランク(スロベニア、ランプレ・メリダ)
最後の登りの麓で、チームカーから100%で走るなと言われていたので90%ほどの力で走っていた。そして最終盤は全力を尽くしたんだ。監督たちは"登り長いんだから余力を残しておけ"と繰り返し伝えてくれたので、最急勾配区間でもそこまで辛さを感じなかった。(追いつかれて)総合勢と一緒に登っていたらかなり大変だったと思う。
(同世代のフォルモロについて聞かれて)
彼とはジュニア時代から一緒に走っていたからよく知っている。彼は昨日勝ち、今日は僕が勝った。お互いに知る仲の選手が勝つのは気分が良いし、これからのステージでもこうあって欲しいね。
(自己紹介を頼まれて)
僕の父親がスロベニアのローカルチームでコーチをしていて、僕自身も小さなときから父に教わりながらレースに出ていた。最初は競技志向ではなかったけれど12歳の時からレースを始め、最初こそ身体が小さかったから強くなかったけれど、次第に成績も上がっていったんだ。そしてアンダーで勝てるようになってからランプレ・メリダが拾い上げてくれた。チームは良くサポートしてくれるし、ジロに出場させてくれた。しかも逃げるチャンスを与えてくれたし、だからこの勝利をより一層嬉しく思っているんだ。
マリア・ローザを手中に収めたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日はライバルたちの調子を見たくて最後の登りでアタックを仕掛けた。最初は凄く調子が良かったというわけではないけど、結果としては良かったし、登り終えるころにはまるで良い脚があったかのように感じるほどだった。ウランを引き離すことには成功したけれど、ポートとアルはかなり手ごわいライバルになりそうだ。
マリアローザを手に入れるタイミングとして早すぎたとは思わない。最後の目標はミラノの最終ステージで着ていることだ。総合争いが本格的に始まったことを感じるね。もちろん、マリア・ローザを着ることはいつだって大きな喜びだ。だって僕はジロを愛していているから。でも、今はこのジャージをキープするために躍起になる必要はないと思っている。
ステージ2位に入ったシルヴァン・シャヴァネル(フランス、IAMサイクリング)
かなり調子よく感じていたから、なにか出来ると示そうと思っていた。最後まで逃げ切るために積極的に逃げ集団を統率したんだ。木曜のステージのほうが僕には合っているたんだけど、今日できることを明日に延ばすなっていうだろ?僕らはよくまとまって、良いペースで逃げ続けることができた。このステージはここまで走ってきた中でも逃げやすいステージだったと思う。
つまり、勝つためには最高のチャンスだったということ。最高の調子というわけではなかったけど、自分の体力はうまく管理できていたから、勝てなかったのは残念だ。7%程度の斜度がきつく感じるくらい、登坂力に欠けていた。自分よりも強い選手と競り合いたかったが、まだ一線で戦えるだけの調子の良さを感じている。もう一度、運試しにトライしてみる。それに、チームとしても戦うためのカードを持っていることを示すことができたのも大きかった。
ステージを狙っていたジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
総合順位も良い位置に付けているし、ライバルに対して攻撃を加えたかった。でも残り1.5km地点の落車で完全にストップして数秒のロスを被ってしまった。登りの途中であんなことになるなんてイライラしたけれど、脚の調子そのものは好調だ。追走グループの中で一番脚があったのは自分だし、またチャンスを狙っていきたい。
アタックを繰り返したステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)
調子が良かったけれど、2度のアタックはどちらもアスタナに封じられてしまった。総合勢から逃げ切るのは不可能だった。今朝は逃げグループがゴールまで辿り着かないと思っていたけれど実際は違った。もし逃げに入れていれば僕にとってパーフェクトな展開だったと思う。
逃げを狙った別府史之(トレックファクトリーレーシング)
今日は逃げようと、前に位置してシャバネルをマークして準備をしていたけれど、段差でフロントのチェーンが落ちて、ストップしてチェーンをはめ直した。集団に復帰するも、シャバネルを含む逃げは決まってしまっていた。今日は集団の雰囲気も逃げが行ける雰囲気だったので逃げに乗りたかった。最後の山は無理せず、リズムで刻んで登った。コンディションは悪くない。あとは逃げるだけ。明日は距離は長いけどスプリントステージになるのでジャコモで勝負する。
※各コメントは現地取材、レース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:Kei.Tsuji,CorVos
逃げ切り勝利を挙げたヤン・ポランク(スロベニア、ランプレ・メリダ)
最後の登りの麓で、チームカーから100%で走るなと言われていたので90%ほどの力で走っていた。そして最終盤は全力を尽くしたんだ。監督たちは"登り長いんだから余力を残しておけ"と繰り返し伝えてくれたので、最急勾配区間でもそこまで辛さを感じなかった。(追いつかれて)総合勢と一緒に登っていたらかなり大変だったと思う。
(同世代のフォルモロについて聞かれて)
彼とはジュニア時代から一緒に走っていたからよく知っている。彼は昨日勝ち、今日は僕が勝った。お互いに知る仲の選手が勝つのは気分が良いし、これからのステージでもこうあって欲しいね。
(自己紹介を頼まれて)
僕の父親がスロベニアのローカルチームでコーチをしていて、僕自身も小さなときから父に教わりながらレースに出ていた。最初は競技志向ではなかったけれど12歳の時からレースを始め、最初こそ身体が小さかったから強くなかったけれど、次第に成績も上がっていったんだ。そしてアンダーで勝てるようになってからランプレ・メリダが拾い上げてくれた。チームは良くサポートしてくれるし、ジロに出場させてくれた。しかも逃げるチャンスを与えてくれたし、だからこの勝利をより一層嬉しく思っているんだ。
マリア・ローザを手中に収めたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日はライバルたちの調子を見たくて最後の登りでアタックを仕掛けた。最初は凄く調子が良かったというわけではないけど、結果としては良かったし、登り終えるころにはまるで良い脚があったかのように感じるほどだった。ウランを引き離すことには成功したけれど、ポートとアルはかなり手ごわいライバルになりそうだ。
マリアローザを手に入れるタイミングとして早すぎたとは思わない。最後の目標はミラノの最終ステージで着ていることだ。総合争いが本格的に始まったことを感じるね。もちろん、マリア・ローザを着ることはいつだって大きな喜びだ。だって僕はジロを愛していているから。でも、今はこのジャージをキープするために躍起になる必要はないと思っている。
ステージ2位に入ったシルヴァン・シャヴァネル(フランス、IAMサイクリング)
かなり調子よく感じていたから、なにか出来ると示そうと思っていた。最後まで逃げ切るために積極的に逃げ集団を統率したんだ。木曜のステージのほうが僕には合っているたんだけど、今日できることを明日に延ばすなっていうだろ?僕らはよくまとまって、良いペースで逃げ続けることができた。このステージはここまで走ってきた中でも逃げやすいステージだったと思う。
つまり、勝つためには最高のチャンスだったということ。最高の調子というわけではなかったけど、自分の体力はうまく管理できていたから、勝てなかったのは残念だ。7%程度の斜度がきつく感じるくらい、登坂力に欠けていた。自分よりも強い選手と競り合いたかったが、まだ一線で戦えるだけの調子の良さを感じている。もう一度、運試しにトライしてみる。それに、チームとしても戦うためのカードを持っていることを示すことができたのも大きかった。
ステージを狙っていたジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
総合順位も良い位置に付けているし、ライバルに対して攻撃を加えたかった。でも残り1.5km地点の落車で完全にストップして数秒のロスを被ってしまった。登りの途中であんなことになるなんてイライラしたけれど、脚の調子そのものは好調だ。追走グループの中で一番脚があったのは自分だし、またチャンスを狙っていきたい。
アタックを繰り返したステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)
調子が良かったけれど、2度のアタックはどちらもアスタナに封じられてしまった。総合勢から逃げ切るのは不可能だった。今朝は逃げグループがゴールまで辿り着かないと思っていたけれど実際は違った。もし逃げに入れていれば僕にとってパーフェクトな展開だったと思う。
逃げを狙った別府史之(トレックファクトリーレーシング)
今日は逃げようと、前に位置してシャバネルをマークして準備をしていたけれど、段差でフロントのチェーンが落ちて、ストップしてチェーンをはめ直した。集団に復帰するも、シャバネルを含む逃げは決まってしまっていた。今日は集団の雰囲気も逃げが行ける雰囲気だったので逃げに乗りたかった。最後の山は無理せず、リズムで刻んで登った。コンディションは悪くない。あとは逃げるだけ。明日は距離は長いけどスプリントステージになるのでジャコモで勝負する。
※各コメントは現地取材、レース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:Kei.Tsuji,CorVos
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