2015/04/29(水) - 08:47
昨年のツール・ド・フランスでデビューしたカスクの新型エアロモデル「PROTONE(プロトーネ)」をインプレッション。チームスカイのフィードバックを基に開発され、通気性、エアロダイナミックス、安全性を兼ね備えた話題のヘルメットの性能は如何に。
カスク PROTONE photo:Makoto.AYANO
丸みを帯びたバックビュー
効率的に配置されたパッドによってフィット感を高めている
「PROTONE」は、チームスカイとのコラボレーションによって誕生したヘルメットだ。「涼しく、空力性能の高いヘルメットが欲しい」というチームスカイの選手達からの要望に応えたものであり、完成度の高さゆえに昨年のツール・ド・フランスで急遽実戦投入されたというストーリーを持つプロユース品である。
軽さを重視しつつ、既存のモデルと同等のフィット感を実現したOctoフィットクロージャー
上質なECOレザー製チンストラップ
クリス・フルーム(イギリス)らチームスカイのフィードバックを取入れ開発された photo:Makoto.AYANOカスクのヘルメットはモデルによって帽体のフォルムが異なるが、このPROTONEはヨーロピアンフィットとアジアンフィットの中間と言ったところ。
普通ヘルメットと言えば、日本人には日本人向けの製品が、欧米人には欧米人向けの製品が合う、というのが定説だが、このPROTONEは「どちらでも合う」。欧米人頭の筆者でも、「ザ・日本人頭」の他の編集部員でも、かなりしっくりとくる被り心地なのだ。
私が思うに、この理由はおそらくかなり厚みを持たせたインナーパッドにあると思う。帽体自体は前述したように中間サイズ(筆者だと前後にタイトで左右に余裕がある)だが、このクッション性の高いパッドのおかげで頭の形の差を吸収してくれる。今までフィット面で欧米ブランドのヘルメットを諦めていた方でも、可能であればぜひ一度試着をオススメしたいと思う。
かぶり心地は深め。新型の「Octoフィットクロージャー」は頭囲(横方向)からだけではなく、後頭部の下側から(縦方向)もホールドしてくれるので、軽く締め付けるだけで安心感も十二分。これも万人向けのフィッティングに貢献している部分だろう。
重量はMサイズで230gと標準的だが、被ってみると重量以上に軽く、頭を動かしてもストレスにならないことに少し驚いた。従来のヘルメットの中には重心が前よりだったり、そもそも重かったりと首の負担が大きいものがあったが、PROTONEは重心がどこにも寄っていないので軽く感じるし、そのため長時間被っても疲れにくい。
通気性もなかなかのもので、見た目通り前方のベンチレーターからはかなり風が入ってくる。高速になるほどによく分かり、涼しい日の長いダウンヒルでは少し寒く感じてしまう程だ。エアロ性能についてはなかなかコメントが難しいが、走行中に頭部周辺の空気の流れが乱れているという印象はない。もっとも、PROTONEの持ち味は空力性能と通気性の高バランスによる汎用性の高さにある。カスクのヘルメットでより優れたエアロダイナミクスを求めるのであればInfinityを選択すれば良いだろうし、実際にチームスカイの選手達もそういう使い分けをしている。
全方向から見てもスッキリとしたフォルムに仕上がっている
プラスチッキーな質感が無くスムーズに嵌るバックルや、上質な肌触りのECOレザー製チンストラップ、厚くコシのあるパッド、しっかりとした被り心地など、ヘルメットとしてかなり高級感があるところもグッドポイント。シェル前方の厚みが抑えられているため、深く前傾姿勢をとった時に視界を遮らないし、機能面プラスアルファの部分までこだわっているのは、さすがイタリアンブランドだ。
機能性を高めつつ、徹底的な作り手のこだわりを伝えるヘルメットがPROTONEだ。プロレースに則したプロダクトながら「上質」や「高級感」といった言葉がしっくりくるし、デザイン面でもグラフィックに頼らず、フォルムで魅せている点も個人的には好印象だ。見た目が気に入って、頭に合えば34,000円という価格は間違いなく「買い」だ。
カスク PROTONE
サイズ:M(52~58cm)、L(59~62cm)
重 量:230g(Mサイズ)、250g(Lサイズ)
安全基準:CE EN 1078
カラー:TOTAL BLACK、WHITE、BLACK WHITE、BLACK LIGHT BLUE、BLACK RED、BLACK LIME、WHITE LIGHT BLUE、WHITE RED、LIGHT BLUE
価 格:34,000円(税抜)
impression:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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普通ヘルメットと言えば、日本人には日本人向けの製品が、欧米人には欧米人向けの製品が合う、というのが定説だが、このPROTONEは「どちらでも合う」。欧米人頭の筆者でも、「ザ・日本人頭」の他の編集部員でも、かなりしっくりとくる被り心地なのだ。
私が思うに、この理由はおそらくかなり厚みを持たせたインナーパッドにあると思う。帽体自体は前述したように中間サイズ(筆者だと前後にタイトで左右に余裕がある)だが、このクッション性の高いパッドのおかげで頭の形の差を吸収してくれる。今までフィット面で欧米ブランドのヘルメットを諦めていた方でも、可能であればぜひ一度試着をオススメしたいと思う。
かぶり心地は深め。新型の「Octoフィットクロージャー」は頭囲(横方向)からだけではなく、後頭部の下側から(縦方向)もホールドしてくれるので、軽く締め付けるだけで安心感も十二分。これも万人向けのフィッティングに貢献している部分だろう。
重量はMサイズで230gと標準的だが、被ってみると重量以上に軽く、頭を動かしてもストレスにならないことに少し驚いた。従来のヘルメットの中には重心が前よりだったり、そもそも重かったりと首の負担が大きいものがあったが、PROTONEは重心がどこにも寄っていないので軽く感じるし、そのため長時間被っても疲れにくい。
通気性もなかなかのもので、見た目通り前方のベンチレーターからはかなり風が入ってくる。高速になるほどによく分かり、涼しい日の長いダウンヒルでは少し寒く感じてしまう程だ。エアロ性能についてはなかなかコメントが難しいが、走行中に頭部周辺の空気の流れが乱れているという印象はない。もっとも、PROTONEの持ち味は空力性能と通気性の高バランスによる汎用性の高さにある。カスクのヘルメットでより優れたエアロダイナミクスを求めるのであればInfinityを選択すれば良いだろうし、実際にチームスカイの選手達もそういう使い分けをしている。
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プラスチッキーな質感が無くスムーズに嵌るバックルや、上質な肌触りのECOレザー製チンストラップ、厚くコシのあるパッド、しっかりとした被り心地など、ヘルメットとしてかなり高級感があるところもグッドポイント。シェル前方の厚みが抑えられているため、深く前傾姿勢をとった時に視界を遮らないし、機能面プラスアルファの部分までこだわっているのは、さすがイタリアンブランドだ。
機能性を高めつつ、徹底的な作り手のこだわりを伝えるヘルメットがPROTONEだ。プロレースに則したプロダクトながら「上質」や「高級感」といった言葉がしっくりくるし、デザイン面でもグラフィックに頼らず、フォルムで魅せている点も個人的には好印象だ。見た目が気に入って、頭に合えば34,000円という価格は間違いなく「買い」だ。
カスク PROTONE
サイズ:M(52~58cm)、L(59~62cm)
重 量:230g(Mサイズ)、250g(Lサイズ)
安全基準:CE EN 1078
カラー:TOTAL BLACK、WHITE、BLACK WHITE、BLACK LIGHT BLUE、BLACK RED、BLACK LIME、WHITE LIGHT BLUE、WHITE RED、LIGHT BLUE
価 格:34,000円(税抜)
impression:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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