2015/02/27(金) - 09:12
2月25日、メキシコ・アグアスカリエンテスのヴェロドロームでトーマス・デッケル(オランダ)がアワーレコードに挑戦。前半から好ペースで走ったものの後半に伸び悩み、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)の記録に270m及ばない52.221kmという記録に終わった。
デッケルがアワーレコード挑戦の地に選んだのは標高1800mのアグアスカリエンテス(UCIルールの上限は標高2000m)。250mトラックを、58x14Tのギアを装着したKOGAバイクで1時間の戦いに挑んだ。
デッケルは1984年生まれの30歳。若くして2004年から2年連続オランダのTTチャンピオンに輝き、2006年ティレーノ・アドリアティコ、2007年ツール・ド・ロマンディで総合優勝を飾るなど、オランダ期待の次世代オールラウンダーとして注目を集めた。
しかし2008年にラボバンクを脱退すると低迷し、2009年にEPO(エリスロポエチン)陽性反応が発覚したため2年間の出場停止処分を受けている。2012年にガーミン・バラクーダでトップチームに復帰したものの、2015年のキャノンデールプロサイクリングとの合併に合わせてガーミン・シャープとの契約更新ならず。
所属チームが見つかっていない状態だけに、モチベーション高く記録更新を狙ったデッケル。最初の20kmをデニスよりも早いペースで終えたが、後半にかけてわずかに失速してしまい、52.221km(250mトラック209周弱)という結果に。2月8日にデニスがマークした52.491kmという記録には270m届かなかった。
「最大限の力を出せたと思う。あと少しだったけど、記録更新は果たせなかった。残念だけどこれが自分の力だった」とデッケルは悔やむ。今後の活動についてデッケルはコメントしていない。今シーズンはブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)やトニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)らもアワーレコードに挑戦予定だ。
コメントはレキップ紙より。
text:Kei Tsuji
デッケルがアワーレコード挑戦の地に選んだのは標高1800mのアグアスカリエンテス(UCIルールの上限は標高2000m)。250mトラックを、58x14Tのギアを装着したKOGAバイクで1時間の戦いに挑んだ。
デッケルは1984年生まれの30歳。若くして2004年から2年連続オランダのTTチャンピオンに輝き、2006年ティレーノ・アドリアティコ、2007年ツール・ド・ロマンディで総合優勝を飾るなど、オランダ期待の次世代オールラウンダーとして注目を集めた。
しかし2008年にラボバンクを脱退すると低迷し、2009年にEPO(エリスロポエチン)陽性反応が発覚したため2年間の出場停止処分を受けている。2012年にガーミン・バラクーダでトップチームに復帰したものの、2015年のキャノンデールプロサイクリングとの合併に合わせてガーミン・シャープとの契約更新ならず。
所属チームが見つかっていない状態だけに、モチベーション高く記録更新を狙ったデッケル。最初の20kmをデニスよりも早いペースで終えたが、後半にかけてわずかに失速してしまい、52.221km(250mトラック209周弱)という結果に。2月8日にデニスがマークした52.491kmという記録には270m届かなかった。
「最大限の力を出せたと思う。あと少しだったけど、記録更新は果たせなかった。残念だけどこれが自分の力だった」とデッケルは悔やむ。今後の活動についてデッケルはコメントしていない。今シーズンはブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)やトニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)らもアワーレコードに挑戦予定だ。
コメントはレキップ紙より。
text:Kei Tsuji