昨季に引き続きランプレ・メリダやMTNキュベカなど多くのプロチームをサポートするスペインのコンポーネントメーカー、ローター。プロのリクエストから誕生した超軽量クランク型パワーメーター「ROTOR POWER LT」のクランクアーム単体販売が開始された。



ローター ROTOR POWER LTローター ROTOR POWER LT (c)ダイアテックプロダクツ
今回クランク単体販売が開始された「ROTOR POWER LT」は、元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル)らランプレ・メリダからの「より軽量な製品を」という声に応えて誕生した軽量クランク型パワーメーター。剛性と軽量性のバランスに優れるローターのアルミ製クランク「3D」シリーズをベースとした「ROTOR POWER」をもとに、センサーを左側のみとし、スパイダー部をエアロデザインから一般的な5アームデザインとすることで50gの軽量化に成功した。

左アームに装着されるセンサーユニットはLT専用設計品左アームに装着されるセンサーユニットはLT専用設計品 photo:Yuya.Yamamotoクランクシャフトは30mm径のアルミ製。クランクとしての性能も高められているクランクシャフトは30mm径のアルミ製。クランクとしての性能も高められている (c)ダイアテックプロダクツ

専用ウェアもROTOR POWER LT用にアップデートされており、よりシンプルで見やすくなっている専用ウェアもROTOR POWER LT用にアップデートされており、よりシンプルで見やすくなっている (c)ダイアテックプロダクツペダリングロスの原因となる負の力も検出できるペダリングロスの原因となる負の力も検出できる (c)ダイアテックプロダクツ


ROTOR POWERとROTOR POWER LTの性能比較図ROTOR POWERとROTOR POWER LTの性能比較図 (c)ダイアテックプロダクツランタイムは300~400時間で、浪費を防ぐために1.5kgの負荷を感知することで起動するようソフトウェアがアップデートされている。電池は入手性高いCR2477で、交換作業も容易。もちろん、通信規格はANT+でガーミンEdge510/810/1000をはじめ、パワー(W)が表示できるサイクルコンピューターを使用してデータを表示/収集が可能だ。また収集したデータは、ローターが配信している専用ソフトウェアのほか、各社の解析ソフトを使用してさらに細かなデータ解析ができる。

ラインナップはPCD別に110mmと130mm(発売時期未定)の2種類、長さ別に170mm、172.5mm、175mmの3種類が揃う。重量はPCD110mm/長さ170mmで535gと軽量で、ベースとなった3D+からの重量増は80gに抑えられている。シャフト径は30mmで、ローターがリリースしている各種BBと組み合わせることで、さまざな規格を採用するフレームに取り付け可能だ。

また、ローターのクランクは、同社のチェーンリングと組み合わせた際にチェーンラインなどが最適なる様に設計されており、楕円チェーンリングQ-Ring及びQ-XLの性能をフルに引き出してくれる。価格はクランク単体で128,000円、真円のno-Qチェーンリングセットでも146,000円。パワーメーターとしては非常にお手頃であるため、パワートレーニングに興味のある方全般はもちろん、既にROTORのチェーンリングを所有しているユーザーには特にフィットする製品だ。

取り扱いはダイアテックプロダクツが行い、同社HP上ではROTOR POWER LTを始めとしたローター製品にフィーチャーしたスペシャルコンテンツを展開している。



ローター ROTOR POWER LT
アクスル:アルミニウム製、直径30mm
サイズ:170mm、172.5mm、175mm
PCD:110mm、130mm
重 量:535g(110PCD/170mm)
価 格:128,000円(税抜、クランク単体)
    146,000円(税抜、チェーンリングセット)
※セットはno-Qチェーンリングが付属。歯数は110PCDが52×36T、130PCDが53×39T


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