2014/12/31(水) - 11:02
滋賀県草津市の烏丸半島で開催された関西シクロクロス第7戦で地元滋賀出身の沢田時(ブリヂストンアンカー)が独走。前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM)の追撃を振り切った沢田が最後までリードを守り切った。
滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる琵琶湖に突き出た烏丸半島で開催された関西シクロクロス第7戦。昨年初じめて導入された会場で、今年は2日間の日程で開催された。
対岸に雪を冠した比良山系を眺めるコースの大半は平坦な芝地。泥が浮き出た重い芝地でタイム差がつくのは昨年同様だが、今年は乗車クリアがほぼ不可能なキャンバー(斜面)が多く取り入れられた。
滑りやすい土や泥のキャンバー区間をいかにこなすか。バイク乗車&降車のタイミングを見極める経験も必要となる。コース監修を行なった三船雅彦氏の言葉を借りると、UCIワールドカップのゾルダーらしいコースだ。
1周目からレースをリードしたのは、前日の試走時に三船コースディレクターから手ほどきを受けた沢田時(ブリヂストンアンカー)だ。ホールショットを取った村田憲治(tacurino.net)を抜き去った沢田が、後続の島田真琴(シマノドリンキング)と木村吉秀(JPST MASSA ANDEX)を引き離して行く。
ランキングによって最後尾からのスタートとなった前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM)は、スタート後すぐのコーナーで他選手と絡んだこともあって大きく出遅れる。しかしペースを取り戻した前田は着実に順位を上げ、レース中盤に差し掛かる頃には先頭沢田の15秒後方にまで迫った。
「レースを盛り上げることが出来た」と笑う前田だったが、沢田とのタイム差が詰まり切らない。前半の猛追の影響もあって前田は後半に失速してしまう。
「担ぎ区間で脚を置くポイントなど、三船さんに手ほどきを受けました。担ぎ区間でタイム差が開いたと思います」と語る沢田が安定したラップタイムを刻み、独走をキープしたままフィニッシュした。
「確かに難しいコースですが、ポイントさえ掴めば走りやすい。降車するポイントが分かりにくい今日のようなコースを昨年ベルギーで走っていたので、その経験が生きたかなと思います。得意なセクションがあるだけで気持ち的には楽に走ることが出来る。(前田)公平が15秒後ろにまで迫った時も、まだ踏めるポイントを残していたので落ち着いていました」と40秒リードで勝利した沢田は振り返る。
C1と同時スタートのジュニアレースでは、全日本チャンピオンの竹内遼(WESTBERG/ProRide)が全体4番手まで順位を上げてフィニッシュ。CL1は宮内佐季子(Team CHAINRING)が独走状態を築き、最後まで後続を寄せ付けなかった。
三船氏も出場したCM1は序盤から藤井修(きゅうべえsports)と羽鳥和重(cycleclub 3UP)、水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)の三つ巴の闘いに。終盤に抜け出した羽鳥が関西シクロクロスCM1初優勝を飾っている。木村圭佑(シマノレーシング)や徳田鍛造(鹿屋体育大学)も出場したC2は序盤から混戦となり、終盤に抜け出した多端亮が勝利を飾った。
その他の写真はフォトギャラリーをご覧下さい。
12月27日(土)
C3
1位 伊藤聖史(オガワサイクル) 31'15"
2位 久保田理友 +33"
3位 溝畑悟(ルカナール) +49"
CM2
1位 新崎博雄(水曜夜練) 31'47"
2位 河原徳(DISTANZA) +05"
3位 三家丸健太郎(masahikomifune.com) +1'02"
C4
1位 岩崎庄平(きゅうべえSports) 24'13"
2位 石川和幾(team MOCS) +41"
3位 城戸一眞 +1'51"
CM3
1位 川上吉彦(R2 SPORTS CYCLING TEAM) 25'30"
2位 村田孝幸(大東市サイクルロードクラブ) +16"
3位 斉藤知也(BUCYO COFFEE CLT) +39"
C2
1位 笹井秀治(masahikomifune.com) 42'46"
2位 兼松大和(TeamGreenRoad) +30"
3位 佐々木文吾(シマノドリンキング) +40"
12月28日(日)
C3
1位 柿本哲治(SQUADRAヤンダレーシング) 32'54"
2位 岸本直樹 +1'14"
3位 高田晃平(punk bros) +1'20"
CM2
1位 赤井宏充(masahikomifune.com) 34'33"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +17"
3位 志村尚彦(チームオーベスト) +34"
U17
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田) 32'34"
2位 山内渓太(Team DADDY) +3'17"
3位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)+6'18"
C4
1位 戸田和将 28'43"
2位 柚木政範(チームスポルテック) +03"
3位 岡島傑(The☆who CX) +54"
CM3
1位 高尾伸生(SKRK CX supported by空井戸R)29'17"
2位 鈴木崇之(自転車貴族) +06"
3位 谷田映広 +13"
C4
1位 小嶋宏紀(NUCC-Racing) 28'09"
2位 山田雄介(Please!) +11"
3位 西岡岬(自転車工房エコー) +48"
CL2
1位 藤野直美(チームまんま) 33'19"
2位 坂本沙弥(TeamCUORE) +1'00"
3位 木村のぞみ(Salata bianca kobe) +1'12"
CM3
1位 美並慎一(Team Speed) 28'33"
2位 鈴木徹(ナカガワAS.K'デザイン) +1'21"
3位 上田茂雄(ストラーダR) +1'24"
CL3
1位 石田唯(美山サイクリングクラブWSJ) 15'21"
2位 美並聡子(Team Speed) +12"
3位 才村裕(EURO-WORKS Racing) +13"
CM4
1位 熊本彰廣(W.P.KYOTO) 14'57"
2位 松岡伸二(ボナペティ) +2'33"
U15
1位 大河内将泰 12'38"
2位 副島達海(OK牧場) +1'06"
3位 二唐基(WGAracing) +1'21"
C1
1位 沢田時(ブリヂストンアンカー) 1h00'18"
2位 前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM) +40"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'21"
4位 中井路雅(京都産業大学) +2'29"
5位 木村吉秀(JPST MASSA ANDEX) +2'44"
6位 門田基志(TEAM GIANT) +3'14"
7位 村田憲治(tacurino.net) +4'02"
8位 久保伸次(岩井商会レーシング) +4'47"
9位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +4'55"
10位 松本哲(グランデパール播磨) +5'09"
CJ
1位 竹内遼(WESTBERG/ProRide) 39'20"
2位 徳田匠(北桑田高校) +6'19"
3位 早川裕紀(北桑田高校) +6'40"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING) 40'07"
2位 三浦涼香(桜花学園) +2'31"
3位 埜真賢美(川崎医療福祉大学) +4'40"
4位 上田順子(関西ダム部/獣遊) +5'05"
5位 平田千枝(まほロバRC) +5'48"
6位 坂口楓華(パナソニックレディース) +6'10"
CM1
1位 羽鳥和重(cycleclub 3UP) 42'59"
2位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT) +09"
3位 藤井修(きゅうべえsports) +20"
4位 三船雅彦 +32"
5位 景山昭宏(有 村上建具) +1'03"
6位 西野順一(Teamスクアドラ) +1'39"
C2
1位 多端亮 44'31"
2位 岡拓也 +35"
3位 藤原慶之(きゅうべえSports) +45"
text&photo:Kei Tsuji
滋賀県立琵琶湖博物館やハスの群生地として知られる琵琶湖に突き出た烏丸半島で開催された関西シクロクロス第7戦。昨年初じめて導入された会場で、今年は2日間の日程で開催された。
対岸に雪を冠した比良山系を眺めるコースの大半は平坦な芝地。泥が浮き出た重い芝地でタイム差がつくのは昨年同様だが、今年は乗車クリアがほぼ不可能なキャンバー(斜面)が多く取り入れられた。
滑りやすい土や泥のキャンバー区間をいかにこなすか。バイク乗車&降車のタイミングを見極める経験も必要となる。コース監修を行なった三船雅彦氏の言葉を借りると、UCIワールドカップのゾルダーらしいコースだ。
1周目からレースをリードしたのは、前日の試走時に三船コースディレクターから手ほどきを受けた沢田時(ブリヂストンアンカー)だ。ホールショットを取った村田憲治(tacurino.net)を抜き去った沢田が、後続の島田真琴(シマノドリンキング)と木村吉秀(JPST MASSA ANDEX)を引き離して行く。
ランキングによって最後尾からのスタートとなった前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM)は、スタート後すぐのコーナーで他選手と絡んだこともあって大きく出遅れる。しかしペースを取り戻した前田は着実に順位を上げ、レース中盤に差し掛かる頃には先頭沢田の15秒後方にまで迫った。
「レースを盛り上げることが出来た」と笑う前田だったが、沢田とのタイム差が詰まり切らない。前半の猛追の影響もあって前田は後半に失速してしまう。
「担ぎ区間で脚を置くポイントなど、三船さんに手ほどきを受けました。担ぎ区間でタイム差が開いたと思います」と語る沢田が安定したラップタイムを刻み、独走をキープしたままフィニッシュした。
「確かに難しいコースですが、ポイントさえ掴めば走りやすい。降車するポイントが分かりにくい今日のようなコースを昨年ベルギーで走っていたので、その経験が生きたかなと思います。得意なセクションがあるだけで気持ち的には楽に走ることが出来る。(前田)公平が15秒後ろにまで迫った時も、まだ踏めるポイントを残していたので落ち着いていました」と40秒リードで勝利した沢田は振り返る。
C1と同時スタートのジュニアレースでは、全日本チャンピオンの竹内遼(WESTBERG/ProRide)が全体4番手まで順位を上げてフィニッシュ。CL1は宮内佐季子(Team CHAINRING)が独走状態を築き、最後まで後続を寄せ付けなかった。
三船氏も出場したCM1は序盤から藤井修(きゅうべえsports)と羽鳥和重(cycleclub 3UP)、水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)の三つ巴の闘いに。終盤に抜け出した羽鳥が関西シクロクロスCM1初優勝を飾っている。木村圭佑(シマノレーシング)や徳田鍛造(鹿屋体育大学)も出場したC2は序盤から混戦となり、終盤に抜け出した多端亮が勝利を飾った。
その他の写真はフォトギャラリーをご覧下さい。
12月27日(土)
C3
1位 伊藤聖史(オガワサイクル) 31'15"
2位 久保田理友 +33"
3位 溝畑悟(ルカナール) +49"
CM2
1位 新崎博雄(水曜夜練) 31'47"
2位 河原徳(DISTANZA) +05"
3位 三家丸健太郎(masahikomifune.com) +1'02"
C4
1位 岩崎庄平(きゅうべえSports) 24'13"
2位 石川和幾(team MOCS) +41"
3位 城戸一眞 +1'51"
CM3
1位 川上吉彦(R2 SPORTS CYCLING TEAM) 25'30"
2位 村田孝幸(大東市サイクルロードクラブ) +16"
3位 斉藤知也(BUCYO COFFEE CLT) +39"
C2
1位 笹井秀治(masahikomifune.com) 42'46"
2位 兼松大和(TeamGreenRoad) +30"
3位 佐々木文吾(シマノドリンキング) +40"
12月28日(日)
C3
1位 柿本哲治(SQUADRAヤンダレーシング) 32'54"
2位 岸本直樹 +1'14"
3位 高田晃平(punk bros) +1'20"
CM2
1位 赤井宏充(masahikomifune.com) 34'33"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +17"
3位 志村尚彦(チームオーベスト) +34"
U17
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田) 32'34"
2位 山内渓太(Team DADDY) +3'17"
3位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)+6'18"
C4
1位 戸田和将 28'43"
2位 柚木政範(チームスポルテック) +03"
3位 岡島傑(The☆who CX) +54"
CM3
1位 高尾伸生(SKRK CX supported by空井戸R)29'17"
2位 鈴木崇之(自転車貴族) +06"
3位 谷田映広 +13"
C4
1位 小嶋宏紀(NUCC-Racing) 28'09"
2位 山田雄介(Please!) +11"
3位 西岡岬(自転車工房エコー) +48"
CL2
1位 藤野直美(チームまんま) 33'19"
2位 坂本沙弥(TeamCUORE) +1'00"
3位 木村のぞみ(Salata bianca kobe) +1'12"
CM3
1位 美並慎一(Team Speed) 28'33"
2位 鈴木徹(ナカガワAS.K'デザイン) +1'21"
3位 上田茂雄(ストラーダR) +1'24"
CL3
1位 石田唯(美山サイクリングクラブWSJ) 15'21"
2位 美並聡子(Team Speed) +12"
3位 才村裕(EURO-WORKS Racing) +13"
CM4
1位 熊本彰廣(W.P.KYOTO) 14'57"
2位 松岡伸二(ボナペティ) +2'33"
U15
1位 大河内将泰 12'38"
2位 副島達海(OK牧場) +1'06"
3位 二唐基(WGAracing) +1'21"
C1
1位 沢田時(ブリヂストンアンカー) 1h00'18"
2位 前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM) +40"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'21"
4位 中井路雅(京都産業大学) +2'29"
5位 木村吉秀(JPST MASSA ANDEX) +2'44"
6位 門田基志(TEAM GIANT) +3'14"
7位 村田憲治(tacurino.net) +4'02"
8位 久保伸次(岩井商会レーシング) +4'47"
9位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +4'55"
10位 松本哲(グランデパール播磨) +5'09"
CJ
1位 竹内遼(WESTBERG/ProRide) 39'20"
2位 徳田匠(北桑田高校) +6'19"
3位 早川裕紀(北桑田高校) +6'40"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING) 40'07"
2位 三浦涼香(桜花学園) +2'31"
3位 埜真賢美(川崎医療福祉大学) +4'40"
4位 上田順子(関西ダム部/獣遊) +5'05"
5位 平田千枝(まほロバRC) +5'48"
6位 坂口楓華(パナソニックレディース) +6'10"
CM1
1位 羽鳥和重(cycleclub 3UP) 42'59"
2位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT) +09"
3位 藤井修(きゅうべえsports) +20"
4位 三船雅彦 +32"
5位 景山昭宏(有 村上建具) +1'03"
6位 西野順一(Teamスクアドラ) +1'39"
C2
1位 多端亮 44'31"
2位 岡拓也 +35"
3位 藤原慶之(きゅうべえSports) +45"
text&photo:Kei Tsuji
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