2014/12/29(月) - 16:17
ライトアップされたコースで行なわれたスーパープレスティージュ第6戦。雪の凍結コースで多くの選手がスリップダウンする中、チームプレーでマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)が独走勝利を飾った。
スーパープレスティージュ第6戦の舞台はベルギー・ディーゲム。コースの大部分は雪に覆われ、ところどころ泥や砂が顔を覗かせる。クリスマスムードを残すライトアップされたコースに47名の選手たちが飛び出した。
レースは序盤からBKCPパワープラスがリードする。ドイツチャンピオンのフィリップ・ワルスレーベン(ドイツ)とファンデルポール兄弟が先頭に立ち、ここに前日のUCIワールドカップを制したラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)とトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がジョイン。
先頭で6名がパックを形成した一方で、しばらくレースから遠ざかっていたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)や2度の落車でポジションを下げたケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)は遥か後方に。スーパープレスティージュのシリーズリーダーであるパウエルスは序盤に45秒もの遅れを被り、そこから1時間にわたって追走を強いられた。
雪に覆われた滑りやすいコースでは転倒者が続出する。先頭パックは形を崩さぬまま周回を重ねたが、オランダチャンピオンジャージを着るファンデルハールが同じコーナーで2度スリップダウン。その落車によって一人抜け出す形となったファンデルポールがフィニッシュまで2周を残して独走を開始した。
後方ではパウエルスが追走パックに合流したものの時すでに遅し。勝利を確信したファンデルポールがウィリーでフィニッシュし、3秒遅れでメーウセンが、8秒遅れでパウエルスがフィニッシュ。2度落車したファンデルハールは僅差で表彰台を逃した。
「チームメイトのワルスレーベンとデーヴィッドが序盤から動いてくれたおかげで終盤に向けて力をセーブ出来たよ。今日のようなコースでは独走に持ち込むのが難しいんだ。終盤にラルス(ファンデルハール)が落車したタイミングで、偶然10秒のリードが生まれた。そこで迷うことなくアタックしたんだ」とスーパープレスティージュ第1戦に続く2勝目を飾ったファンデルポールは語る。
コンスタントに成績を残す19歳のファンデルポールがスーパープレスティージュのシリーズリーダーに浮上。序盤の落車でチャンスを失いながらも表彰台に登ったパウエルスが僅か1ポイント差の2位、ファンデルハールが2ポイント差の3位につけている。僅差の年間ランキング争いは、2月8日の第7戦ホーグストラテン(ベルギー)と第8戦ミッデルケルケ(ベルギー)で決着が付けられる。
シーズン半ばの休養から復帰したネイスは「最大心拍まで上げるためにハートレートモニターをチェックしながら走っていた。結果は問題ではない」と語る。レース前半にかけて第2追走パック内で走行していたが、後半にかけて失速して16位に。竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は33位でレースを終えている。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2014-2015第3戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) 1h05'36"
2位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +03"
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +08"
4位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +09"
5位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) +22"
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +28"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPパワープラス) +41"
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +51"
9位 ヴァンサン・バースターンス(ベルギー) +59"
10位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'01"
33位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -1Lap
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
スーパープレスティージュ第6戦の舞台はベルギー・ディーゲム。コースの大部分は雪に覆われ、ところどころ泥や砂が顔を覗かせる。クリスマスムードを残すライトアップされたコースに47名の選手たちが飛び出した。
レースは序盤からBKCPパワープラスがリードする。ドイツチャンピオンのフィリップ・ワルスレーベン(ドイツ)とファンデルポール兄弟が先頭に立ち、ここに前日のUCIワールドカップを制したラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)とトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)、コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がジョイン。
先頭で6名がパックを形成した一方で、しばらくレースから遠ざかっていたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)や2度の落車でポジションを下げたケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)は遥か後方に。スーパープレスティージュのシリーズリーダーであるパウエルスは序盤に45秒もの遅れを被り、そこから1時間にわたって追走を強いられた。
雪に覆われた滑りやすいコースでは転倒者が続出する。先頭パックは形を崩さぬまま周回を重ねたが、オランダチャンピオンジャージを着るファンデルハールが同じコーナーで2度スリップダウン。その落車によって一人抜け出す形となったファンデルポールがフィニッシュまで2周を残して独走を開始した。
後方ではパウエルスが追走パックに合流したものの時すでに遅し。勝利を確信したファンデルポールがウィリーでフィニッシュし、3秒遅れでメーウセンが、8秒遅れでパウエルスがフィニッシュ。2度落車したファンデルハールは僅差で表彰台を逃した。
「チームメイトのワルスレーベンとデーヴィッドが序盤から動いてくれたおかげで終盤に向けて力をセーブ出来たよ。今日のようなコースでは独走に持ち込むのが難しいんだ。終盤にラルス(ファンデルハール)が落車したタイミングで、偶然10秒のリードが生まれた。そこで迷うことなくアタックしたんだ」とスーパープレスティージュ第1戦に続く2勝目を飾ったファンデルポールは語る。
コンスタントに成績を残す19歳のファンデルポールがスーパープレスティージュのシリーズリーダーに浮上。序盤の落車でチャンスを失いながらも表彰台に登ったパウエルスが僅か1ポイント差の2位、ファンデルハールが2ポイント差の3位につけている。僅差の年間ランキング争いは、2月8日の第7戦ホーグストラテン(ベルギー)と第8戦ミッデルケルケ(ベルギー)で決着が付けられる。
シーズン半ばの休養から復帰したネイスは「最大心拍まで上げるためにハートレートモニターをチェックしながら走っていた。結果は問題ではない」と語る。レース前半にかけて第2追走パック内で走行していたが、後半にかけて失速して16位に。竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は33位でレースを終えている。
選手コメントはレース公式サイトより。
スーパープレスティージュ2014-2015第3戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) 1h05'36"
2位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +03"
3位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +08"
4位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +09"
5位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス) +22"
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +28"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPパワープラス) +41"
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +51"
9位 ヴァンサン・バースターンス(ベルギー) +59"
10位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'01"
33位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -1Lap
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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