2014/12/22(月) - 14:44
数ある関西シクロクロスの会場の中でも人気の高い「くろんど池」。参加者を分散させるため今年初めて2日間の日程で行なわれ、前年度よりも多い参加者たちが雨と晴れの週末を楽しんだ。前週の全日本選手権で悔しい思いをした小橋勇利(JPST MASSA ANDEX)がC1レースを制している。
奈良県生駒市にあるくろんど池。大阪府と京都府の県境に近い山間部にある池をぐるりと周り、松林に覆われた里山のシングルトラックを駆ける。30段を超える階段やテクニックで差がつくコーナーが盛り沢山。コース監修を行なったのは会場近くに住む三船雅彦氏で、自身もCM1レースに出てコースの出来映えを確かめた。
同会場での開催は4回目。京阪神からアクセスがよく、温かいおでんが名物の食堂がコースに隣接し、足漕ぎボートでの観戦も可能。例年クリスマス前後に開催されるためサンタやトナカイのコスチュームが会場の至る所に。走り甲斐のあるコースに加えて観戦フレンドリーさが人気の秘密だ。
しかしそんな人気の会場は駐車場のキャパシティ不足という悩みの種をもつ。そのため大会主催者の京都車連は新たな試みとして開催日を土曜日と日曜日の2日間とした。それぞれ土曜日192人/日曜日563人というエントリーを集めるとともに、駐車場問題は解消されている。なお、次戦烏丸半島も2日間の開催だ。
土曜日は気温5度前後の冷たい雨に見舞われたものの、日曜日は暖かな太陽が降り注ぐ好天に。C1レースは木村吉秀(JPST MASSA ANDEX)による独走でスタートする。木村のチームメイトで、同じくU23対象選手である小橋勇利は準備が遅れたため10秒ほどスタートに間に合わず。最後尾からの追い上げを強いられた。
前年度のくろんど覇者である島田真琴(シマノドリンキング)が先頭木村を追ったものの、両者の距離は縮まらない。すると後方から沢田時(チームブリヂストンアンカー)と小橋の2人がジャンプアップ。小橋が単独で先頭木村にジョインし、一時的にJPST MASSA ANDEXの2人がレースをリードする形に。
木村がパンクで後退したため先頭は小橋の独走となり、追いすがる沢田と島田を約1分引き離してフィニッシュ。最後尾スタートながら圧倒的な走りで勝利した。
「スタートに遅れたものの、どちらにしろ後方スタートだったで焦りはしなかったです。最初のコーナーを抜けてから1周目の平坦路で(沢田)時さんに追いついた。とにかく先頭に追いつかないことには勝負に絡めないと思い、前半は結構踏みました。前へ前へ、早めに順位を上げることだけを考えているうちに4位まで上がっていた。かなり追い込んでいたので呼吸が乱れるとミスをしやすい。先頭に出てからはミスをしないことを意識して走りました」と小橋は語る。
全日本選手権U23レースでは、優勝候補の一角に数えられながらも泥に苦しめられて中盤にリタイアを喫した小橋。チームの三船監督のお膝元で圧勝し、その面目を保った。「今シーズン最も調子が良い状態で狙っていた全日本選手権に挑み、チャンピオンを狙えるという実感があったんですが、泥でしっかり乗ることさえ出来なかった。この勝利でその悔しさが晴れるわけじゃないんですけど、チームの方々にサポートしてもらっている状態で少しでも結果を残さなければならないと思っていました。何とか1位を取れてよかったです」。
CL1レースで圧倒的な走りを披露したのは、全日本タイトルを豊岡英子に明け渡した宮内佐季子(Team CHAINRING)。また、CM1レースでは地元関西の藤井修(きゅうべえsports)が遠征組の水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)や羽鳥和重(cycleclub 3UP)を破って勝利している。最終レースのC2レースで勝利した平塚吉光(愛三工業レーシング)がC1への昇格を決めた。
その他の写真はフォトギャラリーにて。
12月20日(土)
C3
1位 入江克典(シマノドリンキング) 31'44"
2位 槙野青葉 +19"
3位 小森誠司(岩井商会レーシング) +27"
CM2
1位 相良晶一(C-WASP) 33'28"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +12"
3位 渡辺誠一(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)+25"
C4
1位 植田篤(RingoRoad.com) 33'34"
2位 高井一平(Life Ride) +37"
3位 藤原周司(TOPFIELD) +46"
CM4
1位 芝先伸夫(ルカナール) 35'05"
2位 川上吉彦(R2 SPORTS CYCLING TEAM)+16"
3位 菊池英基(自転車工房エコー) +1'21"
C2
1位 郡山雅仁(OCI) 39'47"
2位 小渡健悟(エルドラード) +19"
3位 堂野前克典(ウオズミサイクル) +33"
12月21日(日)
C3
1位 赤塚剛司(Mt.Hase321) 33'53"
2位 岡理裕 +32"
3位 柿本哲治(SQUADRAヤンダレーシング)+1'07"
CM2
1位 土屋耕二(スピナッチパワー轟輪会)36'51"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +13"
3位 窪田武士 +30"
U17
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田) 34'13"
2位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)+5'39"
3位 日野凌羽(HINO-K) +8'49"
C4A
1位 北尾宜久(MOC/京都MTN朝ライド) 26'32"
2位 反本啓介 +52"
3位 一丸友樹 +1'21"
CM3
1位 車ヒロシ 28'21"
2位 高尾伸生(SKRK CX supported by空井戸R)+07"
3位 市埜吉孝(越前おろしそば) +35"
C4B
1位 的場優宏(sonic racing) 27'39"
2位 成瀬拓未(神戸大学) +05"
3位 北川陽太 +16"
CL2
1位 高田由貴(ZiPPY CYCLE Club) 21'29"
2位 清水友恵(京都MTB朝ライド/CSヤマダ) +37"
3位 藤野直美(チームまんま) +42"
CM3
1位 山口高弘(チームガチャピン) 28'02"
2位 仲田騰(キャノンデール心斎橋) +56"
3位 山本宏(ユーロードレーシング) +1'04"
CL3
1位 石田唯(美山サイクリングクラブWSJ)10'39"
2位 才村裕(EURO-WORKS Racing) +18"
3位 岡本葵 +51"
U15
1位 大河内将泰 9'09"
2位 木下俊亮(エキップリオン) +43"
3位 二唐基(WGAracing) +1'01"
CK2
1位 堀池野吹(CHARGE Cycling Club)8'26"
2位 河村元(Bike Team回転木馬) +18"
3位 山本秀人(ユーロードレーシング) +49"
CK1
1位 堀池風吹(CHARGE Cycling Club)4'47"
2位 後藤悠一郎(平群北小学校) +12"
3位 藤原琢磨(TOP FIELD) +43"
C1
1位 小橋勇利(JPST MASSA ANDEX) 59'25"
2位 沢田時(チームブリヂストンアンカー) +54"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'07"
4位 木村吉秀(JPST MASSA ANDEX) +2'09"
5位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +2'49"
6位 大渕宏紀(DECOJA/NEXTPHASE) +3'21"
7位 川村誠(スクミズマシンワークス) +4'19"
8位 久保伸次(岩井商会レーシング) +4'20"
9位 村田憲治(tacurino.net) +4'42"
10位 藤川正人(岩井商会レーシング) +4'47"
CJ
1位 日野竜嘉(松山聖陵高校) 39'21"
2位 河野玄樹(高松工芸高校) +4'27"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING) 34'49"
2位 三浦涼香(桜花学園) +2'20"
3位 上田順子(関西ダム部/獣遊) +2'47"
4位 坂口楓華(パナソニックレディース) +3'14"
5位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +3'15"
6位 埜真賢美(川崎医療福祉大学) +4'41"
7位 平田千枝(まほロバRC) +5'18"
8位 岡村桃花(ステラ☆シルベスト) +7'41"
CM1
1位 藤井修(きゅうべえsports) 40'34"
2位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT) +08"
3位 羽鳥和重(cycleclub 3UP) +13"
4位 細川公志(Bee Club) +58"
5位 大河内二郎(シルクロード) +1'04"
6位 西野順一(Teamスクアドラ) +1'08"
C2
1位 平塚吉光(愛三工業レーシング) 39'20"
2位 鬼頭拓也(クラブシルベスト) +1'01"
3位 笹井秀治(masahikomifune.com) +1'03"
4位 多端亮 +1'36"
5位 森峰明(京都MTB朝ライド) +1'42"
6位 浅野卓(京都朝ライド) +1'53"
text&photo:Kei Tsuji
奈良県生駒市にあるくろんど池。大阪府と京都府の県境に近い山間部にある池をぐるりと周り、松林に覆われた里山のシングルトラックを駆ける。30段を超える階段やテクニックで差がつくコーナーが盛り沢山。コース監修を行なったのは会場近くに住む三船雅彦氏で、自身もCM1レースに出てコースの出来映えを確かめた。
同会場での開催は4回目。京阪神からアクセスがよく、温かいおでんが名物の食堂がコースに隣接し、足漕ぎボートでの観戦も可能。例年クリスマス前後に開催されるためサンタやトナカイのコスチュームが会場の至る所に。走り甲斐のあるコースに加えて観戦フレンドリーさが人気の秘密だ。
しかしそんな人気の会場は駐車場のキャパシティ不足という悩みの種をもつ。そのため大会主催者の京都車連は新たな試みとして開催日を土曜日と日曜日の2日間とした。それぞれ土曜日192人/日曜日563人というエントリーを集めるとともに、駐車場問題は解消されている。なお、次戦烏丸半島も2日間の開催だ。
土曜日は気温5度前後の冷たい雨に見舞われたものの、日曜日は暖かな太陽が降り注ぐ好天に。C1レースは木村吉秀(JPST MASSA ANDEX)による独走でスタートする。木村のチームメイトで、同じくU23対象選手である小橋勇利は準備が遅れたため10秒ほどスタートに間に合わず。最後尾からの追い上げを強いられた。
前年度のくろんど覇者である島田真琴(シマノドリンキング)が先頭木村を追ったものの、両者の距離は縮まらない。すると後方から沢田時(チームブリヂストンアンカー)と小橋の2人がジャンプアップ。小橋が単独で先頭木村にジョインし、一時的にJPST MASSA ANDEXの2人がレースをリードする形に。
木村がパンクで後退したため先頭は小橋の独走となり、追いすがる沢田と島田を約1分引き離してフィニッシュ。最後尾スタートながら圧倒的な走りで勝利した。
「スタートに遅れたものの、どちらにしろ後方スタートだったで焦りはしなかったです。最初のコーナーを抜けてから1周目の平坦路で(沢田)時さんに追いついた。とにかく先頭に追いつかないことには勝負に絡めないと思い、前半は結構踏みました。前へ前へ、早めに順位を上げることだけを考えているうちに4位まで上がっていた。かなり追い込んでいたので呼吸が乱れるとミスをしやすい。先頭に出てからはミスをしないことを意識して走りました」と小橋は語る。
全日本選手権U23レースでは、優勝候補の一角に数えられながらも泥に苦しめられて中盤にリタイアを喫した小橋。チームの三船監督のお膝元で圧勝し、その面目を保った。「今シーズン最も調子が良い状態で狙っていた全日本選手権に挑み、チャンピオンを狙えるという実感があったんですが、泥でしっかり乗ることさえ出来なかった。この勝利でその悔しさが晴れるわけじゃないんですけど、チームの方々にサポートしてもらっている状態で少しでも結果を残さなければならないと思っていました。何とか1位を取れてよかったです」。
CL1レースで圧倒的な走りを披露したのは、全日本タイトルを豊岡英子に明け渡した宮内佐季子(Team CHAINRING)。また、CM1レースでは地元関西の藤井修(きゅうべえsports)が遠征組の水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT)や羽鳥和重(cycleclub 3UP)を破って勝利している。最終レースのC2レースで勝利した平塚吉光(愛三工業レーシング)がC1への昇格を決めた。
その他の写真はフォトギャラリーにて。
12月20日(土)
C3
1位 入江克典(シマノドリンキング) 31'44"
2位 槙野青葉 +19"
3位 小森誠司(岩井商会レーシング) +27"
CM2
1位 相良晶一(C-WASP) 33'28"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +12"
3位 渡辺誠一(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)+25"
C4
1位 植田篤(RingoRoad.com) 33'34"
2位 高井一平(Life Ride) +37"
3位 藤原周司(TOPFIELD) +46"
CM4
1位 芝先伸夫(ルカナール) 35'05"
2位 川上吉彦(R2 SPORTS CYCLING TEAM)+16"
3位 菊池英基(自転車工房エコー) +1'21"
C2
1位 郡山雅仁(OCI) 39'47"
2位 小渡健悟(エルドラード) +19"
3位 堂野前克典(ウオズミサイクル) +33"
12月21日(日)
C3
1位 赤塚剛司(Mt.Hase321) 33'53"
2位 岡理裕 +32"
3位 柿本哲治(SQUADRAヤンダレーシング)+1'07"
CM2
1位 土屋耕二(スピナッチパワー轟輪会)36'51"
2位 奥村哲史(トンデモクラブ金沢) +13"
3位 窪田武士 +30"
U17
1位 日野泰静(ボンシャンス飯田) 34'13"
2位 岡村紀一郎(ナカガワRT/伊都製糸/team岡村)+5'39"
3位 日野凌羽(HINO-K) +8'49"
C4A
1位 北尾宜久(MOC/京都MTN朝ライド) 26'32"
2位 反本啓介 +52"
3位 一丸友樹 +1'21"
CM3
1位 車ヒロシ 28'21"
2位 高尾伸生(SKRK CX supported by空井戸R)+07"
3位 市埜吉孝(越前おろしそば) +35"
C4B
1位 的場優宏(sonic racing) 27'39"
2位 成瀬拓未(神戸大学) +05"
3位 北川陽太 +16"
CL2
1位 高田由貴(ZiPPY CYCLE Club) 21'29"
2位 清水友恵(京都MTB朝ライド/CSヤマダ) +37"
3位 藤野直美(チームまんま) +42"
CM3
1位 山口高弘(チームガチャピン) 28'02"
2位 仲田騰(キャノンデール心斎橋) +56"
3位 山本宏(ユーロードレーシング) +1'04"
CL3
1位 石田唯(美山サイクリングクラブWSJ)10'39"
2位 才村裕(EURO-WORKS Racing) +18"
3位 岡本葵 +51"
U15
1位 大河内将泰 9'09"
2位 木下俊亮(エキップリオン) +43"
3位 二唐基(WGAracing) +1'01"
CK2
1位 堀池野吹(CHARGE Cycling Club)8'26"
2位 河村元(Bike Team回転木馬) +18"
3位 山本秀人(ユーロードレーシング) +49"
CK1
1位 堀池風吹(CHARGE Cycling Club)4'47"
2位 後藤悠一郎(平群北小学校) +12"
3位 藤原琢磨(TOP FIELD) +43"
C1
1位 小橋勇利(JPST MASSA ANDEX) 59'25"
2位 沢田時(チームブリヂストンアンカー) +54"
3位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'07"
4位 木村吉秀(JPST MASSA ANDEX) +2'09"
5位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +2'49"
6位 大渕宏紀(DECOJA/NEXTPHASE) +3'21"
7位 川村誠(スクミズマシンワークス) +4'19"
8位 久保伸次(岩井商会レーシング) +4'20"
9位 村田憲治(tacurino.net) +4'42"
10位 藤川正人(岩井商会レーシング) +4'47"
CJ
1位 日野竜嘉(松山聖陵高校) 39'21"
2位 河野玄樹(高松工芸高校) +4'27"
CL1
1位 宮内佐季子(Team CHAINRING) 34'49"
2位 三浦涼香(桜花学園) +2'20"
3位 上田順子(関西ダム部/獣遊) +2'47"
4位 坂口楓華(パナソニックレディース) +3'14"
5位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +3'15"
6位 埜真賢美(川崎医療福祉大学) +4'41"
7位 平田千枝(まほロバRC) +5'18"
8位 岡村桃花(ステラ☆シルベスト) +7'41"
CM1
1位 藤井修(きゅうべえsports) 40'34"
2位 水谷拓也(BUCYO COFFEE CLT) +08"
3位 羽鳥和重(cycleclub 3UP) +13"
4位 細川公志(Bee Club) +58"
5位 大河内二郎(シルクロード) +1'04"
6位 西野順一(Teamスクアドラ) +1'08"
C2
1位 平塚吉光(愛三工業レーシング) 39'20"
2位 鬼頭拓也(クラブシルベスト) +1'01"
3位 笹井秀治(masahikomifune.com) +1'03"
4位 多端亮 +1'36"
5位 森峰明(京都MTB朝ライド) +1'42"
6位 浅野卓(京都朝ライド) +1'53"
text&photo:Kei Tsuji
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