2014/11/14(金) - 09:14
これぞシクロクロスと言わんばかりの悪天候・低気温の下で行われた信州シクロクロス白樺湖大会。信州クロスを長年牽引するベテランの小坂正則(スワコレーシングチーム)が貫禄の走りでこれを制した。
標高1,600mと、日本で最も標高の高いロケーションで開催される白樺湖大会。1400mの清里、1375mの野辺山と合わせて国内の高標高レースは、信州シクロクロスシリーズがトップ3を独占している(ちなみにアメリカにはコロラド州で開催される標高2700m超のレースがある)。下界より半分は先に進んだ季節と時折激しく降る雨がこの日のレースをタフなものにした。
CL1のエントリーはなく、最高カテゴリーはC1のみの開催。雨降るスタートラインには12名が並んだ。ジュニアカテゴリーで唯一出場の山田将輝(PAX PROJECT)もここに加わる。前レースのC2時に立ちこめた深い霧に加え、雨足が強くなる中でのスタート。
第1戦の馬羅尾高原でも上位に食い込んだ信州クロスお馴染みの小坂正則(スワコレーシングチーム)、丸山厚(BOMA RACING)、兼子博昭(スワコレーシングチーム)が序盤のレースをリード。細かいアップダウンと、スキー場のゲレンデを利用した急勾配の「忍者返し」上り、そして気温5℃前後ながら標高と雨による冷えにより、サバイバルレースの様相を呈す。
C2では乗車できていたキャンバー区間も、雨により路面が泥と化す。周回を重ねるごとにテクニカルさを増す展開の中、独走態勢に持ち込んだのは馬羅尾高原で2位に入った小坂。丸山も追いすがるが、差が徐々に広がり30秒に。
冷たい雨の中でリズムを崩した兼子に代わり、後半に追い上げたのは松本駿(SCOTT)。マウンテンバイカーらしいタフコンディション下での丁寧な走りで3位を独走する。レース中盤で全体のペースが落ちたこともあり、この日のレースは9周回、1時間を優に超えるものとなったが、最後まで先頭を譲らず走り切った小坂が今シーズン初勝利を飾った。あまりのタフさに手を上げることもままならないゴールシーンだった。
「前日の疲れはあります」と語るものの、最終周回で追い上げた丸山が13秒差まで詰めて2位でゴール。安定感ある走りを見せた松本が1分46秒遅れの3位に入っている。C2では小俣雄風太(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)、CM1は清水達也(北陸ドロタボウ)がそれぞれ勝利を飾った。
これぞ信州シクロクロスと言わんばかりのダイナミックでタフなコースに、高標高のウェット&マッドコンディション。C1のゴール後は凍えて話すのもままならない選手がいるほどに、厳しいレースとなった第2戦 白樺湖。信州シクロクロスの次戦は11月24日の上山田。大一番となるUCIレース野辺山を翌週に控えて、河川敷のフルフラットなスピードレースが展開されるはずだ。
信州シクロクロス2014-2015第2戦 白樺湖 結果
カテゴリー1 9周
1位 小坂 正則(スワコレーシングチーム) 1:08:32
2位 丸山 厚(BOMA RACING) +0:12
3位 松本駿(SCOTT) +1:46
4位 兼子 博昭(スワコレーシングチーム) +6:05
5位 村山優弥(スワコレーシンチーム) +6:09
6位 窪田博英(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +8:02
カテゴリー2 5周
1位 小俣 雄風太(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) 0:38:47
2位 中村 秀典(スワコレーシンチーム) +2:03
3位 堺 章吾(パワースポーツ sick) +2:33
カテゴリー3 4周
1位 佐藤 宇志(スワコレーシングチーム) 0:28:18
2位 岡林 秀樹(B-SOUL) +1:07
3位 望月 美徳(CROSS YAMANASHI) +1:20
カテゴリージュニア 6周
1位 山田将輝(PAX PROJECT) 0:49:40
カテゴリーマスター1 4周
1位 清水達也(北陸ドロタボウ) 0:27:54
2位 金田 健太郎(Fast Lane Racing) +0:42
3位 松村 晃秀(CLUB viento) +2:11
カテゴリーL2 3周
1位 清水 朱実(北陸ドロタボウ) 0:27:27
2位 矢野 麻利(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +3:15
3位 渡邊華史(W.V.OTA) +5:27
text&photo: Yufta Omata
標高1,600mと、日本で最も標高の高いロケーションで開催される白樺湖大会。1400mの清里、1375mの野辺山と合わせて国内の高標高レースは、信州シクロクロスシリーズがトップ3を独占している(ちなみにアメリカにはコロラド州で開催される標高2700m超のレースがある)。下界より半分は先に進んだ季節と時折激しく降る雨がこの日のレースをタフなものにした。
CL1のエントリーはなく、最高カテゴリーはC1のみの開催。雨降るスタートラインには12名が並んだ。ジュニアカテゴリーで唯一出場の山田将輝(PAX PROJECT)もここに加わる。前レースのC2時に立ちこめた深い霧に加え、雨足が強くなる中でのスタート。
第1戦の馬羅尾高原でも上位に食い込んだ信州クロスお馴染みの小坂正則(スワコレーシングチーム)、丸山厚(BOMA RACING)、兼子博昭(スワコレーシングチーム)が序盤のレースをリード。細かいアップダウンと、スキー場のゲレンデを利用した急勾配の「忍者返し」上り、そして気温5℃前後ながら標高と雨による冷えにより、サバイバルレースの様相を呈す。
C2では乗車できていたキャンバー区間も、雨により路面が泥と化す。周回を重ねるごとにテクニカルさを増す展開の中、独走態勢に持ち込んだのは馬羅尾高原で2位に入った小坂。丸山も追いすがるが、差が徐々に広がり30秒に。
冷たい雨の中でリズムを崩した兼子に代わり、後半に追い上げたのは松本駿(SCOTT)。マウンテンバイカーらしいタフコンディション下での丁寧な走りで3位を独走する。レース中盤で全体のペースが落ちたこともあり、この日のレースは9周回、1時間を優に超えるものとなったが、最後まで先頭を譲らず走り切った小坂が今シーズン初勝利を飾った。あまりのタフさに手を上げることもままならないゴールシーンだった。
「前日の疲れはあります」と語るものの、最終周回で追い上げた丸山が13秒差まで詰めて2位でゴール。安定感ある走りを見せた松本が1分46秒遅れの3位に入っている。C2では小俣雄風太(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)、CM1は清水達也(北陸ドロタボウ)がそれぞれ勝利を飾った。
これぞ信州シクロクロスと言わんばかりのダイナミックでタフなコースに、高標高のウェット&マッドコンディション。C1のゴール後は凍えて話すのもままならない選手がいるほどに、厳しいレースとなった第2戦 白樺湖。信州シクロクロスの次戦は11月24日の上山田。大一番となるUCIレース野辺山を翌週に控えて、河川敷のフルフラットなスピードレースが展開されるはずだ。
信州シクロクロス2014-2015第2戦 白樺湖 結果
カテゴリー1 9周
1位 小坂 正則(スワコレーシングチーム) 1:08:32
2位 丸山 厚(BOMA RACING) +0:12
3位 松本駿(SCOTT) +1:46
4位 兼子 博昭(スワコレーシングチーム) +6:05
5位 村山優弥(スワコレーシンチーム) +6:09
6位 窪田博英(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +8:02
カテゴリー2 5周
1位 小俣 雄風太(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) 0:38:47
2位 中村 秀典(スワコレーシンチーム) +2:03
3位 堺 章吾(パワースポーツ sick) +2:33
カテゴリー3 4周
1位 佐藤 宇志(スワコレーシングチーム) 0:28:18
2位 岡林 秀樹(B-SOUL) +1:07
3位 望月 美徳(CROSS YAMANASHI) +1:20
カテゴリージュニア 6周
1位 山田将輝(PAX PROJECT) 0:49:40
カテゴリーマスター1 4周
1位 清水達也(北陸ドロタボウ) 0:27:54
2位 金田 健太郎(Fast Lane Racing) +0:42
3位 松村 晃秀(CLUB viento) +2:11
カテゴリーL2 3周
1位 清水 朱実(北陸ドロタボウ) 0:27:27
2位 矢野 麻利(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +3:15
3位 渡邊華史(W.V.OTA) +5:27
text&photo: Yufta Omata
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