2014/11/11(火) - 13:52
最終ストレートでのスプリント対決。11月9日にベルギーで開催されたスーパープレスティージュ第3戦で、終盤にかけて積極的にレースを進めたトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)がスプリントで勝利した。
ベルギーのロッデルヴォールデで行なわれたスーパープレスティージュ第3戦。コースの大半はスリッピーな泥を纏った芝で、乗車で乗り切る選手とバイクを担ぐ選手に分かれる泥のキャンバーや砂セクションが組み合わされている。
この日もオランダチャンピオンのラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)がホールショット。ここにトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)とクラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が合流し、3名で先頭パックを形成してレース序盤を駆ける。
この先頭パックに最初に追いついたのはベルギーチャンピオンのスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)で、続いてケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)とコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がジョイン。さらにマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)とイェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス)も追いつき、先頭では8名が一列棒状で周回を重ねた。
序盤からアグレッシブな走りを見せていたファンデルハールだったが、前走者ファンケッセルの落車にファンデルハールが巻き込まれて脱落。しかし数周にわたる追走の末にファンデルハールは先頭復帰する。先頭8名の均衡の中から残り2周を前に飛び出したのはファンデルポールだった。
今シーズンすでにスーパープレスティージュ第1戦で勝利している19歳ファンデルポールがプッシュしたものの決定的なリードは生まれない。最終周回で一旦7名に戻った先頭パックはコーナー毎にスプリントを繰り返し、メーウセン先頭でテクニカルパートをハイスピードでこなしていく。
周回後半の砂セクションで先頭は4名に絞られ、メーウセン、ファントルノート、ファンデルポール、ネイスがパックを形成したまま最終コーナーを立ち上がる。先頭でコーナーを抜けたメーウセンがそのままスプリントでライバルを押さえ込んだ。
スーパープレスティージュで自身4勝目を飾った26歳のメーウセンは「シーズン序盤は出遅れたものの、徐々にコンディションは上がっている。ようやく勝利を手にすることが出来て嬉しいよ。シクロクロスは若さだけで闘えない。テクニックや戦略がとても重要なんだ」と語る。直近のレースでは4〜5位ばかり。僅差で表彰台を逃し続けていた。
スーパープレスティージュ第3戦を終えて、シリーズランキングトップはこの2位のファンデルポール。僅か1ポイント差でネイス、2ポイント差でファンデルハールが続いている。
全日本チャンピオンの竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は4分31秒遅れの27位。フルラップで終えたスーパープレスティージュを「常に2人か3人でレースを展開できていた。おかげですごく緊張感のある張り合いのあるレースにできた。今までよくわからずにとりあえず必死に走って気がついたらゴールってレースばかりしてたけど、今回はまた違ったレースができた」と振り返っている。
選手コメントはSport.beより。
スーパープレスティージュ2014-2015第3戦結果
1位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) 1h03'06"
2位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)
3位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
4位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
5位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +12"
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +15"
7位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +30"
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +57"
9位 ジョエリ・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +1'06"
10位 バルト・アールノーツ(ベルギー、コレンドン・クワドロサイクリング) +1'09"
27位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) +4'31"
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ベルギーのロッデルヴォールデで行なわれたスーパープレスティージュ第3戦。コースの大半はスリッピーな泥を纏った芝で、乗車で乗り切る選手とバイクを担ぐ選手に分かれる泥のキャンバーや砂セクションが組み合わされている。
この日もオランダチャンピオンのラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)がホールショット。ここにトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)とクラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)が合流し、3名で先頭パックを形成してレース序盤を駆ける。
この先頭パックに最初に追いついたのはベルギーチャンピオンのスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)で、続いてケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)とコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がジョイン。さらにマテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)とイェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス)も追いつき、先頭では8名が一列棒状で周回を重ねた。
序盤からアグレッシブな走りを見せていたファンデルハールだったが、前走者ファンケッセルの落車にファンデルハールが巻き込まれて脱落。しかし数周にわたる追走の末にファンデルハールは先頭復帰する。先頭8名の均衡の中から残り2周を前に飛び出したのはファンデルポールだった。
今シーズンすでにスーパープレスティージュ第1戦で勝利している19歳ファンデルポールがプッシュしたものの決定的なリードは生まれない。最終周回で一旦7名に戻った先頭パックはコーナー毎にスプリントを繰り返し、メーウセン先頭でテクニカルパートをハイスピードでこなしていく。
周回後半の砂セクションで先頭は4名に絞られ、メーウセン、ファントルノート、ファンデルポール、ネイスがパックを形成したまま最終コーナーを立ち上がる。先頭でコーナーを抜けたメーウセンがそのままスプリントでライバルを押さえ込んだ。
スーパープレスティージュで自身4勝目を飾った26歳のメーウセンは「シーズン序盤は出遅れたものの、徐々にコンディションは上がっている。ようやく勝利を手にすることが出来て嬉しいよ。シクロクロスは若さだけで闘えない。テクニックや戦略がとても重要なんだ」と語る。直近のレースでは4〜5位ばかり。僅差で表彰台を逃し続けていた。
スーパープレスティージュ第3戦を終えて、シリーズランキングトップはこの2位のファンデルポール。僅か1ポイント差でネイス、2ポイント差でファンデルハールが続いている。
全日本チャンピオンの竹之内悠(ベランクラシックドルチーニ)は4分31秒遅れの27位。フルラップで終えたスーパープレスティージュを「常に2人か3人でレースを展開できていた。おかげですごく緊張感のある張り合いのあるレースにできた。今までよくわからずにとりあえず必死に走って気がついたらゴールってレースばかりしてたけど、今回はまた違ったレースができた」と振り返っている。
選手コメントはSport.beより。
スーパープレスティージュ2014-2015第3戦結果
1位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) 1h03'06"
2位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、BKCPパワープラス)
3位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)
4位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
5位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) +12"
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +15"
7位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +30"
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +57"
9位 ジョエリ・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +1'06"
10位 バルト・アールノーツ(ベルギー、コレンドン・クワドロサイクリング) +1'09"
27位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) +4'31"
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
Amazon.co.jp