2009/09/07(月) - 15:15
75カ国、総計4万人に及ぶ自転車トレーダーが訪れた世界最大の自転車ショー"EUROBIKE(ユーロバイク)"が9月2日から5日までドイツで開催された。関係者動員数ではその規模年の6%増。バイシクルビジネス界で重要度を大きくするユーロバイクの全貌をお届けしよう。
ユーロバイクの会場となるのはドイツ・ボーデン湖畔の街、フリードリヒスハーフェン郊外のメッセ(国際見本市)だ。気球ツェッペリン号発祥の地として有名な敷地に建つ展示ホール群。85000平方メートルの敷地、1028社にのぼる企業によって展示されるものは、2010年に市場に出される最新のバイシクルグッズたち。しかもハイエンドからハイクオリティな一般レベルのスポーツサイクル関連グッズまで、スポーツサイクリングのすべてのカテゴリーのグッズが網羅されて展示される。
トレーダー(輸出・輸入業者)向けの最初の4日間はビジネスタイム。エキジビター(展示社)は来期製品を展示し、それぞれの国のディストリビューター(輸入代理店)が訪れる。世界各国から来たディストリビューターは新たな取扱い商品(つまり売れそうなもの、売りたいもの)を見つけるべく奔走する。そしてめだく契約となれば物流が始まるというわけだ。ショー期間中には日本人輪界関係者も数え切れないほど訪れ、彼らの眼力にかなったサイクルグッズが日本に紹介され、輸入されることになるのだ。
自転車が世界的に注目を浴びる中、ショーは活況を呈し、動員数で過去最高を記録。最終日の一般客の来場者数においても約2万1,000人が訪れた。ちなみにショーをレポートするジャーナリストの数も36カ国から、1,556人と過去最高となった。
本格的な試乗会 DEMO DAY
開催初日の「デモ・デイ」は、最新モデルの試乗ができるプレス向けの一日だ。郊外のアルゲンブールの屋外特設コースで開催され、抜群のロケーションのなか、ロード&MTBのニュ-モデルの試乗を各国ジャーナリストたちが楽しんだ。コースはオフロード&オンロードとも本格的なもので、アルプスの麓に5つのルートが設定された。バイクメーカーの92社、109ブランドが参加。徹底的なテストライドに応えてくれる。
いち早いニュープロダクツの展示
ユーロバイクが近年その重要度を急速に増し、成長の一途をたどっているのは、次年度のモデルがいち早く見られるバイクショーであるからだ。
台北ショー(台湾)、インターバイク(アメリカ)、ミラノショー(イタリア)と数あるサイクルショーのなかでもっとも会期の早いユーロバイクは、世界の輸出・輸入業者がビジネス上のタイミングから非常に重要視しており、国際的な重要度が右肩上がりに増す結果となっている。それと反対にミラノショーはイタリアの、インターバイクはアメリカの地元ショー的な要素が高まっているのが現状だ。
世界の自転車産業の中心を担うヨーロッパ圏で開催されることもあって、ほとんどすべてのブランドが出展。または出展を希望しながらも申し込み数オーバーのためにその望みを果たせないでいるブランドもあるぐらいだ。
ファッションショー
会期中、特設ステージではバイクウェアによるファッションショーが行われている。世界中のサイクルアパレルブランドのウェアをモデルたちが着こなし、強烈なビートとともに踊る様は圧巻! ヨーロッパ圏には日本に輸入されていないアパレルブランドも多く、意外なウェアの登場が楽しめる。
ユーロバイクアワードとニュープロダクツの数々
ユーロバイクに展示された各部門ごとのプロダクツに与えられる賞「ユーロバイクアワード」は、数ある賞のなかでも非常にステイタスが高い賞として知られている。各ジャンルの審査員はバイシクルプロダクツ界のエキスパートや識者たち。そんな厳しい審査の目で選ばれたプロダクツは必ず来期のヒット商品となる。
今年は400以上のエントリーの中から77のアワードが選ばれた。今回日本製プロダクツとしてキャットアイ・ハイブリッドHL-EL020マルチファンクションランプが受賞。
アワードの中からベスト8プロダクツには金賞が与えられる。それらについては追って詳しくレポートしよう。
また、会場に所狭しと並ぶニューモデルの数々は、とても1日や2日で見終わる数ではない。会期中のすべての時間をフルに使って集めたトピックはシクロワイアードおよびライフ.シクロワイアードで順次紹介していく。
text:Makoto.AYANO
photo:Messe Friedrichshafen
ユーロバイクの会場となるのはドイツ・ボーデン湖畔の街、フリードリヒスハーフェン郊外のメッセ(国際見本市)だ。気球ツェッペリン号発祥の地として有名な敷地に建つ展示ホール群。85000平方メートルの敷地、1028社にのぼる企業によって展示されるものは、2010年に市場に出される最新のバイシクルグッズたち。しかもハイエンドからハイクオリティな一般レベルのスポーツサイクル関連グッズまで、スポーツサイクリングのすべてのカテゴリーのグッズが網羅されて展示される。
トレーダー(輸出・輸入業者)向けの最初の4日間はビジネスタイム。エキジビター(展示社)は来期製品を展示し、それぞれの国のディストリビューター(輸入代理店)が訪れる。世界各国から来たディストリビューターは新たな取扱い商品(つまり売れそうなもの、売りたいもの)を見つけるべく奔走する。そしてめだく契約となれば物流が始まるというわけだ。ショー期間中には日本人輪界関係者も数え切れないほど訪れ、彼らの眼力にかなったサイクルグッズが日本に紹介され、輸入されることになるのだ。
自転車が世界的に注目を浴びる中、ショーは活況を呈し、動員数で過去最高を記録。最終日の一般客の来場者数においても約2万1,000人が訪れた。ちなみにショーをレポートするジャーナリストの数も36カ国から、1,556人と過去最高となった。
本格的な試乗会 DEMO DAY
開催初日の「デモ・デイ」は、最新モデルの試乗ができるプレス向けの一日だ。郊外のアルゲンブールの屋外特設コースで開催され、抜群のロケーションのなか、ロード&MTBのニュ-モデルの試乗を各国ジャーナリストたちが楽しんだ。コースはオフロード&オンロードとも本格的なもので、アルプスの麓に5つのルートが設定された。バイクメーカーの92社、109ブランドが参加。徹底的なテストライドに応えてくれる。
いち早いニュープロダクツの展示
ユーロバイクが近年その重要度を急速に増し、成長の一途をたどっているのは、次年度のモデルがいち早く見られるバイクショーであるからだ。
台北ショー(台湾)、インターバイク(アメリカ)、ミラノショー(イタリア)と数あるサイクルショーのなかでもっとも会期の早いユーロバイクは、世界の輸出・輸入業者がビジネス上のタイミングから非常に重要視しており、国際的な重要度が右肩上がりに増す結果となっている。それと反対にミラノショーはイタリアの、インターバイクはアメリカの地元ショー的な要素が高まっているのが現状だ。
世界の自転車産業の中心を担うヨーロッパ圏で開催されることもあって、ほとんどすべてのブランドが出展。または出展を希望しながらも申し込み数オーバーのためにその望みを果たせないでいるブランドもあるぐらいだ。
ファッションショー
会期中、特設ステージではバイクウェアによるファッションショーが行われている。世界中のサイクルアパレルブランドのウェアをモデルたちが着こなし、強烈なビートとともに踊る様は圧巻! ヨーロッパ圏には日本に輸入されていないアパレルブランドも多く、意外なウェアの登場が楽しめる。
ユーロバイクアワードとニュープロダクツの数々
ユーロバイクに展示された各部門ごとのプロダクツに与えられる賞「ユーロバイクアワード」は、数ある賞のなかでも非常にステイタスが高い賞として知られている。各ジャンルの審査員はバイシクルプロダクツ界のエキスパートや識者たち。そんな厳しい審査の目で選ばれたプロダクツは必ず来期のヒット商品となる。
今年は400以上のエントリーの中から77のアワードが選ばれた。今回日本製プロダクツとしてキャットアイ・ハイブリッドHL-EL020マルチファンクションランプが受賞。
アワードの中からベスト8プロダクツには金賞が与えられる。それらについては追って詳しくレポートしよう。
また、会場に所狭しと並ぶニューモデルの数々は、とても1日や2日で見終わる数ではない。会期中のすべての時間をフルに使って集めたトピックはシクロワイアードおよびライフ.シクロワイアードで順次紹介していく。
text:Makoto.AYANO
photo:Messe Friedrichshafen