2014/10/21(火) - 12:02
10月19日、シーズン6戦で行なわれるUCIシクロクロスワールドカップの初戦がオランダで行なわれ、地元のラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ)が勝利。2年連続シリーズチャンピオンに向けて好スタートを切った。
UCIシクロクロスワールドカップ第1戦の舞台は、アムステル・ゴールドレースの開催地としても知られるオランダのファルケンブルグ。これまでUCIワールドカップはシーズン合計7〜9戦が開催されてきたが、今シーズンはレース数が6戦に減少している。
全日本チャンピオンの竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ)が「レースは暑くて暑くて、シクロクロスで初めてボトルの水を飲みました」と振り返るほどの陽気の中、ホールショットを取ったのは小柄な弾丸ファンデルハールだった。
地元オランダのチャンピオンジャージを着るファンデルハールはその後もペースを弱めることなく先頭を快走。ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)とトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)が合流し、しばらく3名で先頭パックを形成する。
合計9周のうち4周目に差し掛かるとメーウセンが先頭から脱落。続いてパウエルスが下りコーナーで落車し、再びファンデルハールの独走が始まる。後方では6名が追走グループを形成したものの、先頭ファンデルハールとのタイム差は縮まらなかった。
最終周回に入ってパウエルスとファンケッセルが追走グループから飛び出したもののファンデルハールは約30秒先。無給水で1時間を走ったオランダチャンピオンが独走でフィニッシュした。
「1周目を終えた時点で『今日は勝てる』と思った。落ち着いて状況を見極めて、パーフェクトなレース運びが出来たと思う。昨シーズンからのパワーアップを感じているし、シーズン前半のピークが来ている」とファンデルハールは振り返る。
ファンデルハールは昨シーズンのUCIワールドカップ初戦ファルケンブルグ大会で優勝し、合計3勝してシリーズチャンピオンに輝いている。今シーズンここまでの成績を見るとスーパープレスティージュ第1戦は2位、BpostBankトロフェー第1戦は5位。相性の良いワールドカップを白星をスタートさせた。「今シーズンは1戦少ないけど、シリーズチャンピオンの行方はまだ分からないよ」とUCIワールドカップリーダージャージを手にしたファンデルハールは語った。
1週間前のBpostBankトロフェーで勝利したスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)はレース中盤に大きくペースを落とし、最終周回に入ることなくバイクを降りた。6度のUCIワールドカップチャンピオンは「ここまで暑いレースは珍しい。気温20度の先週(BpostBankトロフェー)は問題なかったのに、今日は力が入らなかった。今日はバッドデーだった」と語っている。欧州レース転戦中の竹之内悠は周回遅れの44位だった。
UCIシクロクロスワールドカップ2014-2015第1戦
1位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) 1h05'42"
2位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +26"
3位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +34"
4位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +38"
5位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)
6位 タイス・ファンアメロンゲン(オランダ、テレネット・フィデア) +41"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPパワープラス) +48"
8位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +59"
9位 ジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアーレーシング) +1'10"
10位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'24"
44位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -4Laps
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
UCIシクロクロスワールドカップ第1戦の舞台は、アムステル・ゴールドレースの開催地としても知られるオランダのファルケンブルグ。これまでUCIワールドカップはシーズン合計7〜9戦が開催されてきたが、今シーズンはレース数が6戦に減少している。
全日本チャンピオンの竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ)が「レースは暑くて暑くて、シクロクロスで初めてボトルの水を飲みました」と振り返るほどの陽気の中、ホールショットを取ったのは小柄な弾丸ファンデルハールだった。
地元オランダのチャンピオンジャージを着るファンデルハールはその後もペースを弱めることなく先頭を快走。ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス)とトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)が合流し、しばらく3名で先頭パックを形成する。
合計9周のうち4周目に差し掛かるとメーウセンが先頭から脱落。続いてパウエルスが下りコーナーで落車し、再びファンデルハールの独走が始まる。後方では6名が追走グループを形成したものの、先頭ファンデルハールとのタイム差は縮まらなかった。
最終周回に入ってパウエルスとファンケッセルが追走グループから飛び出したもののファンデルハールは約30秒先。無給水で1時間を走ったオランダチャンピオンが独走でフィニッシュした。
「1周目を終えた時点で『今日は勝てる』と思った。落ち着いて状況を見極めて、パーフェクトなレース運びが出来たと思う。昨シーズンからのパワーアップを感じているし、シーズン前半のピークが来ている」とファンデルハールは振り返る。
ファンデルハールは昨シーズンのUCIワールドカップ初戦ファルケンブルグ大会で優勝し、合計3勝してシリーズチャンピオンに輝いている。今シーズンここまでの成績を見るとスーパープレスティージュ第1戦は2位、BpostBankトロフェー第1戦は5位。相性の良いワールドカップを白星をスタートさせた。「今シーズンは1戦少ないけど、シリーズチャンピオンの行方はまだ分からないよ」とUCIワールドカップリーダージャージを手にしたファンデルハールは語った。
1週間前のBpostBankトロフェーで勝利したスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)はレース中盤に大きくペースを落とし、最終周回に入ることなくバイクを降りた。6度のUCIワールドカップチャンピオンは「ここまで暑いレースは珍しい。気温20度の先週(BpostBankトロフェー)は問題なかったのに、今日は力が入らなかった。今日はバッドデーだった」と語っている。欧州レース転戦中の竹之内悠は周回遅れの44位だった。
UCIシクロクロスワールドカップ2014-2015第1戦
1位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・シマノ) 1h05'42"
2位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +26"
3位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +34"
4位 クラース・ファントルノート(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +38"
5位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)
6位 タイス・ファンアメロンゲン(オランダ、テレネット・フィデア) +41"
7位 フィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、BKCPパワープラス) +48"
8位 イェンス・アダムス(ベルギー、ファストフートサービス) +59"
9位 ジェレミー・パワーズ(アメリカ、アスパイアーレーシング) +1'10"
10位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、サンウェブ・ナポレオンゲームス) +1'24"
44位 竹之内悠(日本、ベランクラシックドルチーニ) -4Laps
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele