負傷によりジャパンカップへの欠場を決めていたファビアン・カンチェラーラ(トレック ファクトリーレーシング)の来日が決定した。レースには出場しないが、日曜日、ジャパンカップにおいて日本のファンたちの前に姿を現す。グエルチレーナ監督が発表した。



状況を説明するルカ・グエルチレーナ監督(トレック ファクトリーレーシング)状況を説明するルカ・グエルチレーナ監督(トレック ファクトリーレーシング) photo:Makoto.AYANO欧州でのトレーニング中の事故によりジャパンカップの欠場を決めていたカンチェラーラ。17日、大会事務局のあるホテルニューイタヤで16時から行われたトレックファクトリーレーシングの記者会見でルカ・グエルチレーナ監督が状況を説明した。

グエルチレーナ監督によれば、カンチェラーラは日曜の朝に日本に到着する航空機に搭乗し、一路宇都宮に向かうという。

ルカ・グエルチレーナ監督が説明する事故の詳細

ファビアン(カンチェラーラ選手)は15日、シーズン最後のトレーニングとして自宅近くの森のなかでマウンテンバイクに乗っていて、コーナーで落車して木にぶつかり、頭を強打した。しばらく意識を失い、自力で帰ることが難しい状態になったため、携帯電話で家族を呼び、迎えに来てもらうという状況だったという。ヘルメットが割れ、しばらく記憶を失うほどの衝撃だったこと、頭と首を痛めていることなどから、担当医師の判断を仰いでいた。

来日の意思はあったが、72時間は安静にしていなければいけない状態だった。しかし医師から日本への長時間のフライトへの許可が出たため、日本へ向けて出発することを決めた。

ファビアンは事故のショックと健康面の損失から失望感が大きかったようだが、「日本のファンの熱心さを知っているので、ファンたちの前でレースをしたかった。心から楽しみにしていたジャパンカップを走れないことが非常に残念だ」と話している。

チームにとってファビアンの欠場は大きな損失で、替りの選手もいない。だが、ジュリアン(アレドンド)とフミ(別府史之)が優勝を目指す。ポポ(ポポヴィッチ)、ヘイデン(ロールストン)の4人でもハイレベルの闘いができるだろう。

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カンチェラーラは日曜日の昼ごろに、ジャパンカップが行われている宇都宮森林公園の会場に到着する予定だ。体調が良ければステージに上がってのファンサービスが期待できそうだ。

なお大会終了後の月曜日に都内・六本木において行われるトレック・ジャパン主催のアフターパーティには出席が決まっている。その他のプログラムについては体調をみながら決めるという。

photo&text:Makoto.AYANO

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