ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕を翌日に控えた8月28日、オランダ・アッセンでチームプレゼンテーションが行なわれ、出場する198名(22チーム・9名)がステージに上がった。

バルベルデ擁するケースデパーニュがステージに登場バルベルデ擁するケースデパーニュがステージに登場 photo:Cor Vos“国際的な大会”を謳う第64回ブエルタ・ア・エスパーニャが8月29日、オランダで開幕する。1997年大会はポルトガルのリスボンでスタートを切っており、スペイン国外でブエルタが開幕するのはこれが2回目。イベリア半島を飛び出すのはこれが始めてだ。

チームプレゼンテーションには、22チームの選手たちが登場。もちろんその中には、アスタナに復帰した2006年大会覇者のアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)や、総合優勝最有力候補に挙げられるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)、ツール・ド・フランスを欠場してブエルタ初制覇を目論むイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)らの姿も。

帰ってきたアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)帰ってきたアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ) photo:Cor Vos今年3週間の闘いに挑むのは198名の選手たち。しかし月末にロード世界選手権が控えているため、ブエルタの完走率はグランツールの中で最も低い。近年の完走率を見ると、昨年77%(131名/171名)、2007年77%(145名/189名)、2006年72%(137名/189名)。オランダでスタートを切る198名のうち、最終日マドリードに辿り着くのは果たして何名だろうか? 

初日の個人タイムトライアルの舞台は、モトGPやスーパーバイク世界選手権が開催されるモーターバイク用のアッセンTTサーキット。障害物のないこのフルフラットなコースで、平均50km/hオーバーの高速バトルが繰り広げられる。

サーキット名にある「TT」は「タイムトライアル」ではなく「ツーリスト・トロフィー」の意味。ここで最速タイムを叩き出し、マイヨ・オロを手にするのは果たして誰だろうか。

いよいよ2009年最後のグランツールが始動。3週間、3292.3kmに及ぶ長い闘いが始まる。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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