2009/08/21(金) - 07:48
ツール・ド・リムザン第3ステージは、サン・マルタン・ド・ジュサック~サン・ジュニアン間の189.6kmで行われ、73km地点で集団からアタックしたダビ・アローヨとマチュー・ペルジェ(共にケスデパーニュ)が、2人で100km以上逃げきり、追走グループを29秒離しゴールした。
2人は手をつなぎ、アローヨがトップで入ったが、動けないほど疲労困憊。レースの厳しさを物語った。2位に入ったペルジェが総合トップに立ち、リーダージャージを獲得した。
以下はCyclisme Japonによるレース詳細レポート
昨日ほど暑くはないが、この日も気温32度の快晴の中スタートとなった。0km地点から激しいアタック合戦が繰り広げられ、ミカエル・ダミアンが入るがすぐに捕まってしまう。その後逃げができるたびに、福島晋一やギヨーム・ポンが入りEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは攻める走りをみせた。
しかし、リーダージャージのサミュエル・デュムラン擁するコフィディスや総合上位のサーヴェロテストチームが追って、逃げは決まらず。40km地点を過ぎたところで、8人の逃げが決まりそこに宮澤崇史が入った。
追走で数人が追いつき、この先頭グループは17人と大きくなる。メンバーも良く、「みんな全開で回っていたし、自分もチャンスだと思って必死に走った」と宮澤が言うほど、軽快に走り集団との差を40秒以上広げていく。
しかし、サーヴェロテストチームが逃げを容認せず。集団を引いてスピードアップし、20kmほど続いたこの逃げは最初の登り手前で捕まってしまった。その後、集団からケスデパーニュの2人が飛び出したが、最終的に捕まえられるだろうと集団はこの逃げを見逃すこととなった。
2人と集団との差は3分25秒ほど開き、コフィディスや他のチームが集団をコントロールし後半タイム差を縮めにかかる。しかし、思ったように差が縮まらず。ラスト40kmほどで集団から13人が飛び出し、2分遅れで先頭を追った。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーは集団に残り、ラスト18kmにあるカテゴリー2級の最後の登りに挑む。先頭とは4分差ほどあったが、リーダージャージのサミュエル・デュムランが総合トップの意地を見せ、集団のペースを上げてこの登りを登る。増田成幸や宮澤崇史なども軽快に集団前方で登り、ゴールに向けて集団はさらにペースアップした。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからは福島晋一が先頭交代に加わり逃げを追ったが、ギヨーム・ポン、グレゴール・ガズヴォダ、増田成幸、宮澤崇史が1分56秒遅れの集団でのゴールとなった。
浅田監督のコメント
前半2時間は水も飲めないぐらい激しいレース展開の中、各選手逃げに乗るために良く動いたが、残念がら成功しなかった。その後、レース中盤にケスデパーニュの2人が飛び出してからは、リーダーチームおよびBboxブイグテレコムなどの主力チームにコントロールを任せていたが、気がつくと全チームが失敗していた。ギヨーム・ポンとグレゴール・ガズヴォダが先頭に追いつくべく、最後の追撃集団に乗ろうとするがタイミングが合わず、13人の追撃を見送ってしまった。このポイントが一番の失敗だが、結局レースは先行した2人の力に完敗した結果となった。初日に比べ動けてきているものの、勝負には絡めていない。明日の最終日は、残った6人全員でレース展開に参加しベストを尽くす。
ツール・ド・リムザン2009第3ステージ結果
1位 ダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)4h23'30"
2位 マチュー・ペルジェ(フランス、ケースデパーニュ)
3位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)+29"
4位 リリアン・ジェグー(フランス、ブルターニュ・シュレー)
5位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)
・・・
41位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1m56s
72位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
75位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
82位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
104位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'41"
105位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'46"
リタイア:パク・ソンベク
個人総合成績
1位 マチュー・ペルジェ(フランス、ケースデパーニュ)12h53'06"
2位 ダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)+03"
3位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)+23"
4位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)+28"
5位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)
・・・
46.グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'13"
50.ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
75.宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+5'09"
103.増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+14'26"
106.福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+15'20"
109.ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+18'56"
text:Cyclisme Japon
photo:Cyclisme Japon, www.tourdulimousin.com
2人は手をつなぎ、アローヨがトップで入ったが、動けないほど疲労困憊。レースの厳しさを物語った。2位に入ったペルジェが総合トップに立ち、リーダージャージを獲得した。
以下はCyclisme Japonによるレース詳細レポート
昨日ほど暑くはないが、この日も気温32度の快晴の中スタートとなった。0km地点から激しいアタック合戦が繰り広げられ、ミカエル・ダミアンが入るがすぐに捕まってしまう。その後逃げができるたびに、福島晋一やギヨーム・ポンが入りEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは攻める走りをみせた。
しかし、リーダージャージのサミュエル・デュムラン擁するコフィディスや総合上位のサーヴェロテストチームが追って、逃げは決まらず。40km地点を過ぎたところで、8人の逃げが決まりそこに宮澤崇史が入った。
追走で数人が追いつき、この先頭グループは17人と大きくなる。メンバーも良く、「みんな全開で回っていたし、自分もチャンスだと思って必死に走った」と宮澤が言うほど、軽快に走り集団との差を40秒以上広げていく。
しかし、サーヴェロテストチームが逃げを容認せず。集団を引いてスピードアップし、20kmほど続いたこの逃げは最初の登り手前で捕まってしまった。その後、集団からケスデパーニュの2人が飛び出したが、最終的に捕まえられるだろうと集団はこの逃げを見逃すこととなった。
2人と集団との差は3分25秒ほど開き、コフィディスや他のチームが集団をコントロールし後半タイム差を縮めにかかる。しかし、思ったように差が縮まらず。ラスト40kmほどで集団から13人が飛び出し、2分遅れで先頭を追った。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーは集団に残り、ラスト18kmにあるカテゴリー2級の最後の登りに挑む。先頭とは4分差ほどあったが、リーダージャージのサミュエル・デュムランが総合トップの意地を見せ、集団のペースを上げてこの登りを登る。増田成幸や宮澤崇史なども軽快に集団前方で登り、ゴールに向けて集団はさらにペースアップした。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからは福島晋一が先頭交代に加わり逃げを追ったが、ギヨーム・ポン、グレゴール・ガズヴォダ、増田成幸、宮澤崇史が1分56秒遅れの集団でのゴールとなった。
浅田監督のコメント
前半2時間は水も飲めないぐらい激しいレース展開の中、各選手逃げに乗るために良く動いたが、残念がら成功しなかった。その後、レース中盤にケスデパーニュの2人が飛び出してからは、リーダーチームおよびBboxブイグテレコムなどの主力チームにコントロールを任せていたが、気がつくと全チームが失敗していた。ギヨーム・ポンとグレゴール・ガズヴォダが先頭に追いつくべく、最後の追撃集団に乗ろうとするがタイミングが合わず、13人の追撃を見送ってしまった。このポイントが一番の失敗だが、結局レースは先行した2人の力に完敗した結果となった。初日に比べ動けてきているものの、勝負には絡めていない。明日の最終日は、残った6人全員でレース展開に参加しベストを尽くす。
ツール・ド・リムザン2009第3ステージ結果
1位 ダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)4h23'30"
2位 マチュー・ペルジェ(フランス、ケースデパーニュ)
3位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)+29"
4位 リリアン・ジェグー(フランス、ブルターニュ・シュレー)
5位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)
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41位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+1m56s
72位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
75位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
82位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
104位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'41"
105位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'46"
リタイア:パク・ソンベク
個人総合成績
1位 マチュー・ペルジェ(フランス、ケースデパーニュ)12h53'06"
2位 ダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)+03"
3位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)+23"
4位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)+28"
5位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)
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46.グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+2'13"
50.ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
75.宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+5'09"
103.増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+14'26"
106.福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+15'20"
109.ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+18'56"
text:Cyclisme Japon
photo:Cyclisme Japon, www.tourdulimousin.com
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