2009/08/19(水) - 08:53
この4日間で一番短いリモージュ~ウセル間の159.6kmで行われたツール・ド・リムザン第1ステージは、集団スプリント勝負となり、ゴール100mを切って早くもアシストをしたチームメイトが両手を上げて喜ぶほど、完璧なスプリントでボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)が勝利した。
スロベニア生まれのスプリンターボジッチは、ツール・ド・ポローニュに続く第1ステージ制覇&リーダージャージ獲得。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、グレゴール・ガズヴォダとギヨーム・ポンが集団でゴールとなった。
以下はCyclisme Japonによるレース詳細レポート
17チームのうちプロツアーチームがほぼ半数の8チームも出場し、トマ・ヴォクレールやピエリック・フェドリゴ(共にBboxブイグテレコム)、ブリス・フイユ(アグリチュベル)、ルイスレオン・サンチェス(ケスデパーニュ)などツール・ド・フランスでステージ優勝した選手が顔を揃えた。例年以上に強豪メンバーが参加しており、今年のツール・ド・リムザンは一層厳しさを増している。
スタート時は曇りで気温も24度と涼しい。ステージ狙いのEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、ステージ優勝を狙い積極的にレースをすることを目標にメンバーが動く。
レースは序盤からハイスピードで進み、いくつかの逃げが形成されるも、なかなか決定的にはならず。50km地点を過ぎたあたりで、16人ほどの逃げができ、そこに福島晋一とギヨーム・ポンが入った。
後続から数選手が追いついて、30人ほどのグループになり、この逃げが決まるかと思われたが、アグリチュベルが集団のペースを上げ、1分近くあった差を縮め再び集団となった。その後、すぐに最初のカテゴリー1級の登りに入ると2人が飛び出し、ポンが4番手、福島が6番手で通過した。
この頃には暑い日差しが照りつけ、気温も一気にあがる。先頭2人と集団は1分30秒ほど差が開いていたが、「今年一番登りが楽に登れた」と言う好調の福島は、果敢にもここで単独アタックを試み先頭を追った。この動きに逃げを得意とするサミュエル・デュムラン(コフィディス)も加わり、2人で前を追う。
しかし、2つ目の登りに入ったところで、福島は不運にもメカトラブルに見舞われ、タイムロスを余儀なくされてしまう。代車に乗り換え集団にはなんとか復帰したものの、調子よく逃げていただけに大きな痛手となった。
その後、レース中盤から後半にかけて集団はペースアップし、集団の人数も少なくなっていく。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、宮澤崇史、グレゴール・ガズヴォダ、ポンの3人がメイン集団に残り、ゴールを目指した。
しかしラスト10km手前にある最後の登りで、スプリンターの宮澤が遅れてしまい、ゴールスプリントには絡めず。ポンとガズヴォダは、メイン集団でゴールとなった。ポンは逃げに乗るなどいい走りをしており、他の選手たちも調子は上がっている。明日以降ステージ優勝を狙って、攻める走りが期待できそうだ。
ツール・ド・リムザン2009第1ステージ
1位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)3h51'07"
2位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)
3位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)
4位 ブノワ・シネー(フランス、ベッソンショスール)
5位 ジェレミー・ガラン(フランス、ベッソンショスール)
31位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+09"
50位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
79位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'10"
110位 パク・ソンベク(韓国、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+11'55"
111位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
112位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
115位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'31"
DNF 菊池誠晃
個人総合成績
1位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)3h50'07"
2位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)+04"
3位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)+06"
4位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)
5位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス)+09"
33位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+19"
51位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
79位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'20"
110位 パク・ソンベク(韓国、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'05"
111位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
112位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
115位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'41"
text:Cyclisme Japon
photo:Cyclisme Japon, www.tourdulimousin.com
スロベニア生まれのスプリンターボジッチは、ツール・ド・ポローニュに続く第1ステージ制覇&リーダージャージ獲得。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、グレゴール・ガズヴォダとギヨーム・ポンが集団でゴールとなった。
以下はCyclisme Japonによるレース詳細レポート
17チームのうちプロツアーチームがほぼ半数の8チームも出場し、トマ・ヴォクレールやピエリック・フェドリゴ(共にBboxブイグテレコム)、ブリス・フイユ(アグリチュベル)、ルイスレオン・サンチェス(ケスデパーニュ)などツール・ド・フランスでステージ優勝した選手が顔を揃えた。例年以上に強豪メンバーが参加しており、今年のツール・ド・リムザンは一層厳しさを増している。
スタート時は曇りで気温も24度と涼しい。ステージ狙いのEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、ステージ優勝を狙い積極的にレースをすることを目標にメンバーが動く。
レースは序盤からハイスピードで進み、いくつかの逃げが形成されるも、なかなか決定的にはならず。50km地点を過ぎたあたりで、16人ほどの逃げができ、そこに福島晋一とギヨーム・ポンが入った。
後続から数選手が追いついて、30人ほどのグループになり、この逃げが決まるかと思われたが、アグリチュベルが集団のペースを上げ、1分近くあった差を縮め再び集団となった。その後、すぐに最初のカテゴリー1級の登りに入ると2人が飛び出し、ポンが4番手、福島が6番手で通過した。
この頃には暑い日差しが照りつけ、気温も一気にあがる。先頭2人と集団は1分30秒ほど差が開いていたが、「今年一番登りが楽に登れた」と言う好調の福島は、果敢にもここで単独アタックを試み先頭を追った。この動きに逃げを得意とするサミュエル・デュムラン(コフィディス)も加わり、2人で前を追う。
しかし、2つ目の登りに入ったところで、福島は不運にもメカトラブルに見舞われ、タイムロスを余儀なくされてしまう。代車に乗り換え集団にはなんとか復帰したものの、調子よく逃げていただけに大きな痛手となった。
その後、レース中盤から後半にかけて集団はペースアップし、集団の人数も少なくなっていく。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、宮澤崇史、グレゴール・ガズヴォダ、ポンの3人がメイン集団に残り、ゴールを目指した。
しかしラスト10km手前にある最後の登りで、スプリンターの宮澤が遅れてしまい、ゴールスプリントには絡めず。ポンとガズヴォダは、メイン集団でゴールとなった。ポンは逃げに乗るなどいい走りをしており、他の選手たちも調子は上がっている。明日以降ステージ優勝を狙って、攻める走りが期待できそうだ。
ツール・ド・リムザン2009第1ステージ
1位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)3h51'07"
2位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)
3位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)
4位 ブノワ・シネー(フランス、ベッソンショスール)
5位 ジェレミー・ガラン(フランス、ベッソンショスール)
31位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+09"
50位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
79位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'10"
110位 パク・ソンベク(韓国、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+11'55"
111位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
112位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
115位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'31"
DNF 菊池誠晃
個人総合成績
1位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)3h50'07"
2位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)+04"
3位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)+06"
4位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム)
5位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、コフィディス)+09"
33位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+19"
51位 ギヨーム・ポン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
79位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'20"
110位 パク・ソンベク(韓国、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'05"
111位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
112位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
115位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12'41"
text:Cyclisme Japon
photo:Cyclisme Japon, www.tourdulimousin.com
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