2014/06/16(月) - 12:45
「2人はスプリントを始めるのが早すぎた」と冷静に振り返るキャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が、ツール・ド・スイス第2ステージのフィニッシュを先頭で駆け抜けた。標高ある難関山岳ステージでトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が総合首位を守っている。
レース中盤にかけて超級山岳ゴッタルド峠(標高2093m)、超級山岳フルカ峠(標高2416m)、2級山岳グリムゼル峠(標高2177m)が立て続けに登場するツール・ド・スイス第2ステージ。獲得標高差が4000mに達する超級山岳ステージで6名が逃げを試みた。
開始15kmが過ぎて飛び出したのはフィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、ローレンス・ワーバス(アメリカ、BMCレーシング)、レト・ホーレンシュタイン(スイス、IAMサイクリング)、ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)、フレデリック・フェヘレン(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)。
オメガファーマ・クイックステップが牽引するメイン集団から最大5分半のリードを得て、先頭6名は石畳が敷かれた超級山岳をクリアしていく。積極的に山岳ポイントを稼いだトゥラウが山岳賞トップに立っている。
2級山岳グリムゼル峠で先頭からフェヘレンが遅れ、ガーミン・シャープ率いるメイン集団を3分引き離したまま5名が最後の2級山岳ブリューニック峠へ。ジロ・デ・イタリアで果敢な走りを見せていたダイグナンとワーバスがこの登りで先行する。登りで千切れながらも下りと平坦路で追走を続けたマイヤーが残り10kmを切ってから先頭2名に追いついた。
一方のメイン集団ではローレンス・テンダム(オランダ、ベルキン)やティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)、ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)らが立て続けにアタック。このペースアップによってメイン集団は縦に長く伸びる。しかし決定的な動きは生まれず、リーダージャージを含めたビッグネームが遅れることはなかった。
この2級山岳ブリューニック峠で80名弱に絞られたメイン集団をスプリント勝負に持ち込みたいキャノンデールが牽引したものの、協調してローテーションするマイヤー、ダイグナン、ワーバスには追いつかない。
わずか14秒差でメイン集団を振り切った3名によるゴールスプリント。ポイントレースやマディソンなど、トラック競技で6回世界チャンピオンに輝いているマイヤーのスプリントが冴え渡っていた。「2人はスプリントを開始するのが早かった。自分は少し待って、残り150mでスプリントを開始した」というマイヤーが先着した。
今シーズン初勝利を飾ったマイヤーは「これは自分にとって非常に重要な勝利。シーズン前半の目標だったジロ・デ・イタリアでチームは大成功を収めることが出来たけど、個人的には体調を崩し、落車し、途中リタイアに終わった。だからシーズン後半を良いカタチでスタートさせたいと思っていたんだ」と語っている。オリカ・グリーンエッジにとっては今シーズン23勝目だ。
メイン集団はペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)を先頭に14秒遅れでフィニッシュ。MTBクロスカントリー世界チャンピオンのニノ・シューター(スイス、オリカ・グリーンエッジ)がステージ8位に入っている。トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が危なげなく総合リーダージャージを守った。
選手コメントはオリカ・グリーンエッジ公式サイトより。
ツール・ド・スイス2014第2ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
山岳賞
ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
レース中盤にかけて超級山岳ゴッタルド峠(標高2093m)、超級山岳フルカ峠(標高2416m)、2級山岳グリムゼル峠(標高2177m)が立て続けに登場するツール・ド・スイス第2ステージ。獲得標高差が4000mに達する超級山岳ステージで6名が逃げを試みた。
開始15kmが過ぎて飛び出したのはフィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)、ローレンス・ワーバス(アメリカ、BMCレーシング)、レト・ホーレンシュタイン(スイス、IAMサイクリング)、ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)、フレデリック・フェヘレン(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)。
オメガファーマ・クイックステップが牽引するメイン集団から最大5分半のリードを得て、先頭6名は石畳が敷かれた超級山岳をクリアしていく。積極的に山岳ポイントを稼いだトゥラウが山岳賞トップに立っている。
2級山岳グリムゼル峠で先頭からフェヘレンが遅れ、ガーミン・シャープ率いるメイン集団を3分引き離したまま5名が最後の2級山岳ブリューニック峠へ。ジロ・デ・イタリアで果敢な走りを見せていたダイグナンとワーバスがこの登りで先行する。登りで千切れながらも下りと平坦路で追走を続けたマイヤーが残り10kmを切ってから先頭2名に追いついた。
一方のメイン集団ではローレンス・テンダム(オランダ、ベルキン)やティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)、ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)らが立て続けにアタック。このペースアップによってメイン集団は縦に長く伸びる。しかし決定的な動きは生まれず、リーダージャージを含めたビッグネームが遅れることはなかった。
この2級山岳ブリューニック峠で80名弱に絞られたメイン集団をスプリント勝負に持ち込みたいキャノンデールが牽引したものの、協調してローテーションするマイヤー、ダイグナン、ワーバスには追いつかない。
わずか14秒差でメイン集団を振り切った3名によるゴールスプリント。ポイントレースやマディソンなど、トラック競技で6回世界チャンピオンに輝いているマイヤーのスプリントが冴え渡っていた。「2人はスプリントを開始するのが早かった。自分は少し待って、残り150mでスプリントを開始した」というマイヤーが先着した。
今シーズン初勝利を飾ったマイヤーは「これは自分にとって非常に重要な勝利。シーズン前半の目標だったジロ・デ・イタリアでチームは大成功を収めることが出来たけど、個人的には体調を崩し、落車し、途中リタイアに終わった。だからシーズン後半を良いカタチでスタートさせたいと思っていたんだ」と語っている。オリカ・グリーンエッジにとっては今シーズン23勝目だ。
メイン集団はペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)を先頭に14秒遅れでフィニッシュ。MTBクロスカントリー世界チャンピオンのニノ・シューター(スイス、オリカ・グリーンエッジ)がステージ8位に入っている。トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)が危なげなく総合リーダージャージを守った。
選手コメントはオリカ・グリーンエッジ公式サイトより。
ツール・ド・スイス2014第2ステージ結果
1位 キャメロン・マイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
2位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
3位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、BMCレーシング)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
5位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
6位 シルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
7位 クーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・シマノ)
8位 ニノ・シューター(スイス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)
10位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)
2位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
3位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、BMCレーシング)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
5位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
6位 シルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
7位 クーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・シマノ)
8位 ニノ・シューター(スイス、オリカ・グリーンエッジ)
9位 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)
10位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)
5h08'18"
+14"
+14"
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
2位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)
3位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
5位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキン)
6位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ガーミン・シャープ)
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 マティア・カッターネオ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
2位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・シマノ)
3位 ローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
5位 バウク・モレマ(オランダ、ベルキン)
6位 トムイェルテ・スラグテル(オランダ、ガーミン・シャープ)
7位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 マティア・カッターネオ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)
5h22'20"
+06"
+13"
+19"
+22"
+23"
+27"
+29"
+06"
+13"
+19"
+22"
+23"
+27"
+29"
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
山岳賞
ビョルン・トゥラウ(ドイツ、ユーロップカー)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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