2009/08/11(火) - 10:24
8月5日から9日までの5日間に渡って、スペインのカスティーリャ・イ・レオン州を舞台に第31回ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)が開催され、山岳とTTでリードを広げたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)が自身2度目の総合優勝に輝いた。
今年で開催31回目を迎えるブエルタ・ア・ブルゴスは、スペイン北部のカスティーリャ・イ・レオン州で行なわれる5日間のステージレース。今年はケースデパーニュやエウスカルテル、カチューシャ、フジ・セルヴェット、ガーミンのプロツアー5チームの他、サーヴェロ・テストチームやバルロワールドなどの強豪チームが顔を揃えた。
5日間の短いステージレースながら、コースは平坦から山岳、頂上ゴールから個人タイムトライアルまで多種多様で、開幕まで3週間を切るブエルタ・ア・エスパーニャに向けて調整を合わせる選手が多く出場した。
レースは連日リーダージャージが移り変わる目まぐるしい展開。初日の集団スプリント勝負を制したコルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)が総合首位に立ったが、翌日の第2ステージでは、カテゴリー3級の頂上ゴールを制したホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)が総合首位に。
その後スプリンターのベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)の手に渡ったリーダージャージは、第4ステージの個人タイムトライアルで優勝したトム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)が奪い取った。
最終日は5つのカテゴリー山岳が設定された本格的な山岳ステージで、最後はカテゴリー超級の頂上ゴールが設定されている。この難関山岳ステージを、2007年ブエルタ総合5位&2008年ブエルタ総合4位のエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が制した。
総合争いは最後の超級頂上ゴールまでもつれ、5秒差で総合3位のバルベルデが、リーダージャージを着るダニエルソンを17秒引き離してゴール。バルベルデが逆転の総合優勝を達成した。バルベルデのブルゴス制覇は2004年に次ぐ2度目だ。
オペラシオン・プエルトへと関与の疑いで、CONI(イタリア五輪委員会)から“イタリア国内のレース出場”を2年間禁じられているバルベルデ。イタリアを通過するツール・ド・フランスには出場出来なかったが、CAS(スポーツ仲裁裁判所)による裁定が出ておらず、RFEC(スペイン自転車競技連盟)が手続きを中断しているため、UCI(国際自転車競技連盟)による国際的な出場停止処分には至っていない。
バルベルデの次のレースはブエルタ・ア・エスパーニャ。ボルタ・ア・カタルーニャとドーフィネ・リベレで総合優勝を飾りながらもツールを棒に振ったバルベルデにとって、1年ぶりのグランツール出場だ。
また、第2ステージで優勝してリーダージャージを着たバルベルデの良き相棒ロドリゲスは、来季ケースデパーニュからカチューシャに移籍することが決まっている。
8月5日(水)第1ステージ オニャ〜ブリビエスカ 143km
1位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)3h28'14"
2位 エンリケ・マタカベッロ(スペイン、ブルゴス・モニュメンタル)
3位 ニコラス・マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
個人総合成績
1位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
2位 エンリケ・マタカベッロ(スペイン、ブルゴス・モニュメンタル)
3位 ニコラス・ マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
8月6日(木)第2ステージ ビラサナ・デ・メナ〜ミランダ・デ・エブロ 153km
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)3h36'51"
2位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)+01"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)7h05'05"
2位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)+01"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
8月7日(金)第3ステージ ブルゴス〜ブルゴス 175km
1位 ニコラス・ マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)4h25'55"
2位 アレクセイ・マルコフ(ロシア、カチューシャ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
個人総合成績
1位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)11h13'01"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)+03"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+04"
8月8日(土)第4ステージ リベラ・デル・ドゥエロ 15km(個人TT)
1位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)17'09"
2位 ダニー・ペイト(アメリカ、ガーミン)+10"
3位 アレクセイ・マルコフ(ロシア、カチューシャ)+16"
個人総合成績
1位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)11h48'27"
2位 ダニー・ペイト(アメリカ、ガーミン)+04"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+05"
8月9日(日)第5ステージ ビルビエストレ・デル・ピナール〜ラグナス・デ・ネイラ 155km
1位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)4h00'52"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+06"
3位 フランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)+09"
個人総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)15h49'33"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+10"
3位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)+12"
4位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)+30"
5位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)+1'11"
6位 フランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)+1'16"
7位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'39"
8位 イニーゴ・クエスタ(スペイン、サーヴェロ)+1'40"
9位 マヌエル・バスケス(スペイン、コンテントポリス・アンポ)+2'07"
10位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、サーヴェロ)+2'14"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
セラフィン・マルティネス(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
チーム総合成績
ケースデパーニュ
今年で開催31回目を迎えるブエルタ・ア・ブルゴスは、スペイン北部のカスティーリャ・イ・レオン州で行なわれる5日間のステージレース。今年はケースデパーニュやエウスカルテル、カチューシャ、フジ・セルヴェット、ガーミンのプロツアー5チームの他、サーヴェロ・テストチームやバルロワールドなどの強豪チームが顔を揃えた。
5日間の短いステージレースながら、コースは平坦から山岳、頂上ゴールから個人タイムトライアルまで多種多様で、開幕まで3週間を切るブエルタ・ア・エスパーニャに向けて調整を合わせる選手が多く出場した。
レースは連日リーダージャージが移り変わる目まぐるしい展開。初日の集団スプリント勝負を制したコルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)が総合首位に立ったが、翌日の第2ステージでは、カテゴリー3級の頂上ゴールを制したホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)が総合首位に。
その後スプリンターのベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)の手に渡ったリーダージャージは、第4ステージの個人タイムトライアルで優勝したトム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)が奪い取った。
最終日は5つのカテゴリー山岳が設定された本格的な山岳ステージで、最後はカテゴリー超級の頂上ゴールが設定されている。この難関山岳ステージを、2007年ブエルタ総合5位&2008年ブエルタ総合4位のエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が制した。
総合争いは最後の超級頂上ゴールまでもつれ、5秒差で総合3位のバルベルデが、リーダージャージを着るダニエルソンを17秒引き離してゴール。バルベルデが逆転の総合優勝を達成した。バルベルデのブルゴス制覇は2004年に次ぐ2度目だ。
オペラシオン・プエルトへと関与の疑いで、CONI(イタリア五輪委員会)から“イタリア国内のレース出場”を2年間禁じられているバルベルデ。イタリアを通過するツール・ド・フランスには出場出来なかったが、CAS(スポーツ仲裁裁判所)による裁定が出ておらず、RFEC(スペイン自転車競技連盟)が手続きを中断しているため、UCI(国際自転車競技連盟)による国際的な出場停止処分には至っていない。
バルベルデの次のレースはブエルタ・ア・エスパーニャ。ボルタ・ア・カタルーニャとドーフィネ・リベレで総合優勝を飾りながらもツールを棒に振ったバルベルデにとって、1年ぶりのグランツール出場だ。
また、第2ステージで優勝してリーダージャージを着たバルベルデの良き相棒ロドリゲスは、来季ケースデパーニュからカチューシャに移籍することが決まっている。
8月5日(水)第1ステージ オニャ〜ブリビエスカ 143km
1位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)3h28'14"
2位 エンリケ・マタカベッロ(スペイン、ブルゴス・モニュメンタル)
3位 ニコラス・マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
個人総合成績
1位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
2位 エンリケ・マタカベッロ(スペイン、ブルゴス・モニュメンタル)
3位 ニコラス・ マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
8月6日(木)第2ステージ ビラサナ・デ・メナ〜ミランダ・デ・エブロ 153km
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)3h36'51"
2位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)+01"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)7h05'05"
2位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)+01"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
8月7日(金)第3ステージ ブルゴス〜ブルゴス 175km
1位 ニコラス・ マース(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)4h25'55"
2位 アレクセイ・マルコフ(ロシア、カチューシャ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
個人総合成績
1位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)11h13'01"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、ケースデパーニュ)+03"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+04"
8月8日(土)第4ステージ リベラ・デル・ドゥエロ 15km(個人TT)
1位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)17'09"
2位 ダニー・ペイト(アメリカ、ガーミン)+10"
3位 アレクセイ・マルコフ(ロシア、カチューシャ)+16"
個人総合成績
1位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)11h48'27"
2位 ダニー・ペイト(アメリカ、ガーミン)+04"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+05"
8月9日(日)第5ステージ ビルビエストレ・デル・ピナール〜ラグナス・デ・ネイラ 155km
1位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)4h00'52"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+06"
3位 フランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)+09"
個人総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)15h49'33"
2位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+10"
3位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン)+12"
4位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)+30"
5位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)+1'11"
6位 フランチェスコ・マシャレッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)+1'16"
7位 ベナト・インチャウスティ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'39"
8位 イニーゴ・クエスタ(スペイン、サーヴェロ)+1'40"
9位 マヌエル・バスケス(スペイン、コンテントポリス・アンポ)+2'07"
10位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、サーヴェロ)+2'14"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)
山岳賞
セラフィン・マルティネス(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
チーム総合成績
ケースデパーニュ
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