2014/06/02(月) - 16:38
「僕の人生の中で最も喜ばしい日のひとつだ。いつもグランツアーの勝利を夢見てきたけれど、それがついに現実のものとなった。」とマリアローザ射止めたナイロ・キンタナは言う。その他各賞受賞選手や総合上位陣のコメントと合わせてお伝えする。
マリアローザを獲得したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
僕の人生の中で最も喜ばしい日のひとつだ。いつもグランツアーの勝利を夢見てきたけれど、それがついに現実のものとなった。チーム、家族、そしてサポートしてくれた全ての人に感謝したい。今日こんなにも多くのコロンビア人がトリエステに来てくれるなんて想像していなかった。サーキットやポディウムではたくさんのコロンビア国旗を見たし、僕はとても母国を誇りに思っているよ。
他の選手と同様にまだとても疲れている。僕も普通の人間だから昨日のステージではとても苦しめられたし、脚だってとても痛い。コンディションが万全という訳では無かったけれど、上手く自分の中で調整してマリアローザを守りきった。最終盤の長い峠もかなりのインパクトだったが、自分の中に痛みをしまい込むことができたんだ。
僕は強いクライマーだし、このジロでは全てが上手くいった。でも僕より速い選手、僕よりも経験を積んだ選手は他にもいる。僕らはトレーニングを積んで、彼らよりも強くならねばならないね。僕がこのジロで一番苦しめられたのはステルヴィオ。下りのためにレインジャケットを着たかったけれど、寒さで走りながらは羽織れなかった。停車しようかと思ったけれど、ゴルカ(イサギーレ)が走りながら着せようとサポートしてくれたんだ。酷く雪が降っていたし、僕のウェアは全部びしょ濡れになっていた。でも彼のサポートでモチベーションを保ち、難しい局面を乗り切る事ができたんだ。その後のフィニッシュはとても美しく、僕は笑顔だった。
僕のような若いコロンビア人選手は最近グランツアーのステージやビッグレースでその価値を高めてきている。昨年僕はツールで2位だったし、今回はウランも2位になった。僕らよりも若い有望な選手はコロンビアにいて、彼らがヨーロッパで活躍する日も遠くないと思う。
僕はこのチームと契約できたことがラッキーだった。偉大な先輩から自転車競技に関する多くの知識を得たし、このチームには多くのチャンピオンがいる。エウセビオ・ウンスエ監督からもたくさんの事を学んだし、とても感謝している。
総合2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
このジロでは素晴らしい体験をした。3週間コンスタントにポディウムに上がるために力を注いできたよ。 アイルランドでの素晴らしいチームTTからすぐに良いムードになったね。すぐに総合上位を狙える位置につくことができたし、あのチームTTは大きなカギとなった瞬間だ。
また、コロンビア人として初めてマリアローザを着たことも素晴らしい記憶になった。その後もチームとしてマリアローザキープのために動くことができたし、ステルヴィオで手放した後も最後まで戦い抜く事ができた。チーム全体で掴んだ2位だし、誇りに思うべきだと思う。
マリアアッズーラのジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
ステージ優勝とマリアアッズーラを獲得できてスーパーハッピーだ。でもそれだけではなく、チームは一丸となってレースを走り、一人も懸けること無く9人でゴールできた。全員でフィニッシュできたことはとても喜ばしいことだ。
個人的には夢を叶える事ができた。それは僕がずっとずっと望んでいたことだし、そのために大きな努力を重ねてきた。シーズンの序盤からその目標を達成するために頑張ってきたし、これを機に新たな目標ができた。個人的にもチームとしても、きっと素敵な将来がやってくると思う。
マリアロッサのナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
たくさんのメッセージをありがとう。冒険は素晴らしい思い出と共にジロ・デ・イタリアの歴史に刻まれた。チームメイトの皆に感謝している。僕はマリアロッサを2週間に渡って着用し続けて、それを味わうことができた。最後の山岳は本当にキツかったけれど、チームメイトがレッドジャージのキープに全力を尽くしてくれた。グランツアーで3つのステージ優勝とポイント賞獲得は本当に素晴らしい経験になった。
ステージ優勝したルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ)
今日はたくさんのスロベニア人サポーターが沿道に来てくれていて、それがプレッシャーにも勝利した気分をより良くもしてくれた。今日はここでビッグリザルトを残したかったし。今日のステージを1週間思い描いてきた。これより良い結果なんて無い。
周回コースはタフだったけれど、道路幅が広く、登りでは前方に位置しなければいけない事は分かっていた。結果的にこれがステージ優勝に繋がったんだ。3週間は長く、脚の感じも普段とは違っていたけれど、今日のために力を温存してきたし、それに報いる事ができて本当に良かった。
ステージ2位のジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
上手くポジションを確保した選手がいたので、僕は左からセンターへと場所を移動しなければならなかった。左のポジションをキープしたメスゲツには大きくスペースが空いたから、勝利する事ができた。この勝利が彼のものだとは言うまでもない。僕は脚があったのに、惜しいところでチャンスを何度も逃してしまった。
6度目のグランツールを完走した新城幸也(ユーロップカー)
まずは、3週間応援ありがとうございました。皆さんの応援でツール、ジロと合わせて、6つ目のグランツールを走りきることが出来ました。これまでのグランツールの中で転倒が一番多い今年のジロで、ご心配おかけしましたが、元気です(笑)
怪我が続いた事もあり、自分の中で力をセーブしながら走ったステージがあったので、常に全開で出し切るというよりも、今回のジロは余裕を持って終えました。これはまだまだ続く今後のレースのためにも良かったと思います。まずは、しっかり怪我を治します。
各コメントはチーム/個人公式ウェブサイトなど、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
マリアローザを獲得したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
僕の人生の中で最も喜ばしい日のひとつだ。いつもグランツアーの勝利を夢見てきたけれど、それがついに現実のものとなった。チーム、家族、そしてサポートしてくれた全ての人に感謝したい。今日こんなにも多くのコロンビア人がトリエステに来てくれるなんて想像していなかった。サーキットやポディウムではたくさんのコロンビア国旗を見たし、僕はとても母国を誇りに思っているよ。
他の選手と同様にまだとても疲れている。僕も普通の人間だから昨日のステージではとても苦しめられたし、脚だってとても痛い。コンディションが万全という訳では無かったけれど、上手く自分の中で調整してマリアローザを守りきった。最終盤の長い峠もかなりのインパクトだったが、自分の中に痛みをしまい込むことができたんだ。
僕は強いクライマーだし、このジロでは全てが上手くいった。でも僕より速い選手、僕よりも経験を積んだ選手は他にもいる。僕らはトレーニングを積んで、彼らよりも強くならねばならないね。僕がこのジロで一番苦しめられたのはステルヴィオ。下りのためにレインジャケットを着たかったけれど、寒さで走りながらは羽織れなかった。停車しようかと思ったけれど、ゴルカ(イサギーレ)が走りながら着せようとサポートしてくれたんだ。酷く雪が降っていたし、僕のウェアは全部びしょ濡れになっていた。でも彼のサポートでモチベーションを保ち、難しい局面を乗り切る事ができたんだ。その後のフィニッシュはとても美しく、僕は笑顔だった。
僕のような若いコロンビア人選手は最近グランツアーのステージやビッグレースでその価値を高めてきている。昨年僕はツールで2位だったし、今回はウランも2位になった。僕らよりも若い有望な選手はコロンビアにいて、彼らがヨーロッパで活躍する日も遠くないと思う。
僕はこのチームと契約できたことがラッキーだった。偉大な先輩から自転車競技に関する多くの知識を得たし、このチームには多くのチャンピオンがいる。エウセビオ・ウンスエ監督からもたくさんの事を学んだし、とても感謝している。
総合2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
このジロでは素晴らしい体験をした。3週間コンスタントにポディウムに上がるために力を注いできたよ。 アイルランドでの素晴らしいチームTTからすぐに良いムードになったね。すぐに総合上位を狙える位置につくことができたし、あのチームTTは大きなカギとなった瞬間だ。
また、コロンビア人として初めてマリアローザを着たことも素晴らしい記憶になった。その後もチームとしてマリアローザキープのために動くことができたし、ステルヴィオで手放した後も最後まで戦い抜く事ができた。チーム全体で掴んだ2位だし、誇りに思うべきだと思う。
マリアアッズーラのジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
ステージ優勝とマリアアッズーラを獲得できてスーパーハッピーだ。でもそれだけではなく、チームは一丸となってレースを走り、一人も懸けること無く9人でゴールできた。全員でフィニッシュできたことはとても喜ばしいことだ。
個人的には夢を叶える事ができた。それは僕がずっとずっと望んでいたことだし、そのために大きな努力を重ねてきた。シーズンの序盤からその目標を達成するために頑張ってきたし、これを機に新たな目標ができた。個人的にもチームとしても、きっと素敵な将来がやってくると思う。
マリアロッサのナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
たくさんのメッセージをありがとう。冒険は素晴らしい思い出と共にジロ・デ・イタリアの歴史に刻まれた。チームメイトの皆に感謝している。僕はマリアロッサを2週間に渡って着用し続けて、それを味わうことができた。最後の山岳は本当にキツかったけれど、チームメイトがレッドジャージのキープに全力を尽くしてくれた。グランツアーで3つのステージ優勝とポイント賞獲得は本当に素晴らしい経験になった。
ステージ優勝したルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・シマノ)
今日はたくさんのスロベニア人サポーターが沿道に来てくれていて、それがプレッシャーにも勝利した気分をより良くもしてくれた。今日はここでビッグリザルトを残したかったし。今日のステージを1週間思い描いてきた。これより良い結果なんて無い。
周回コースはタフだったけれど、道路幅が広く、登りでは前方に位置しなければいけない事は分かっていた。結果的にこれがステージ優勝に繋がったんだ。3週間は長く、脚の感じも普段とは違っていたけれど、今日のために力を温存してきたし、それに報いる事ができて本当に良かった。
ステージ2位のジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)
上手くポジションを確保した選手がいたので、僕は左からセンターへと場所を移動しなければならなかった。左のポジションをキープしたメスゲツには大きくスペースが空いたから、勝利する事ができた。この勝利が彼のものだとは言うまでもない。僕は脚があったのに、惜しいところでチャンスを何度も逃してしまった。
6度目のグランツールを完走した新城幸也(ユーロップカー)
まずは、3週間応援ありがとうございました。皆さんの応援でツール、ジロと合わせて、6つ目のグランツールを走りきることが出来ました。これまでのグランツールの中で転倒が一番多い今年のジロで、ご心配おかけしましたが、元気です(笑)
怪我が続いた事もあり、自分の中で力をセーブしながら走ったステージがあったので、常に全開で出し切るというよりも、今回のジロは余裕を持って終えました。これはまだまだ続く今後のレースのためにも良かったと思います。まずは、しっかり怪我を治します。
各コメントはチーム/個人公式ウェブサイトなど、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe