2014/05/29(木) - 11:00
イタリア自転車界の雄、ピナレロが2015年モデルとして新型フラッグシップ「DOGMA F8」を発表した。ジャガーとのコラボレーションによって生まれたエアロフォルムや、東レの最高級カーボン「T1100 1K」の使用、更なる軽量化と剛性強化などを達成した、従来の「ピナレロの定型」を打ち破る意欲作。北イタリアで開催されたプレスローンチの写真と共にお伝えする。
ツール・ド・フランスや世界選手権など様々なビッグレースで勝利に貢献してきたピナレロのフラッグシップレーシングバイク、DOGMA(ドグマ)。2013年モデルとして発表されたDOGMA 65.1 THINK2から2年を経た今、その後継機である「DOGMA F8」がいよいよ発表された。
完全に姿を改めた新型ドグマ「F8」最大のトピックスは、イギリスの自動車ブランド、ジャガーとのコラボレーションにより研究されたエアロフォルムを採用したことにある。CFDや風洞を用いた開発により、卵形断面の後ろ半分を切り落としたような形状の「Flatback」チューブを各所に採用。また前後ブレーキキャリパーやボトルが生む空気抵抗を最小限に留めるようなフレーム形状や、内蔵式シートポストクランプなど非常に緻密なエアロダイナミクス設計が目につく。
ピナレロの代名詞とも言える特徴的なONDAフォーク&ステーも大きく様変わりした。「ONDA F8」と名付けられたフロントフォークは昨年にデビューしたTTバイク「BOLIDE」に倣い、緩やかな曲線を描きつつ、前方から見た際にはシクロクロス用かと思うほどのワイドクリアランス化を成し遂げた。これにより従来のONDA 2フォークとの比較では54%の空気抵抗削減と10%の軽量化を成功させている。
更に左右非対称形状もより押し進められており、シートチューブに対してダウンチューブ位置のオフセット化や、シートステー上部の形状など、一目見て判断できるほどに。
素材には優れた剛性と強度を持つ東レの最新カーボン「T1100 1K」をフレームの重要部に用いることで、フレーム重量は860g(54サイズ、ペイント、スモールパーツを除く)とDOGMA 65.1 THINK2に対して80g(フレーム+フォークでは120g)の軽量化と12%の剛性アップという大幅な進化を成し遂げた。更にアシンメトリーデザインによるバランスの均等化は16%、フレーム全体の空気抵抗削減は-47%と、まさに「スーパーマシン」たる名称に相応しいデータをマークしている。
販売はフレームセットのみとなり、価格は648,000円(税抜)。デリバリーは6月下旬~7月上旬より開始される予定だ。北イタリアはトレヴィーゾでで行われたプレスローンチの模様や詳細テクノロジー、インプレッションなどはスペシャルコンテンツとして追って公開予定です。
ピナレロ DOGMA F8
カラー:950/ネイキッドレッド(マットフィニッシュ)他、計9カラー
付属品:フルカーボン専用シートポスト
サイズ: 42,44,46.5,47,50,51.5,53,54,55,56,57.5,59.5,62(CC)
マテリアル:T1100 1KカーボンTORAYCA® NanoalloyTM
フォーク:ONDA F8 T1100 1KカーボンTORAYCA® NanoalloyTM 1”1/8-1”1/2
デリバリー:6月下旬~7月上旬より開始
価格:648,000円(税抜)
text&photo:So.Isobe
ツール・ド・フランスや世界選手権など様々なビッグレースで勝利に貢献してきたピナレロのフラッグシップレーシングバイク、DOGMA(ドグマ)。2013年モデルとして発表されたDOGMA 65.1 THINK2から2年を経た今、その後継機である「DOGMA F8」がいよいよ発表された。
完全に姿を改めた新型ドグマ「F8」最大のトピックスは、イギリスの自動車ブランド、ジャガーとのコラボレーションにより研究されたエアロフォルムを採用したことにある。CFDや風洞を用いた開発により、卵形断面の後ろ半分を切り落としたような形状の「Flatback」チューブを各所に採用。また前後ブレーキキャリパーやボトルが生む空気抵抗を最小限に留めるようなフレーム形状や、内蔵式シートポストクランプなど非常に緻密なエアロダイナミクス設計が目につく。
ピナレロの代名詞とも言える特徴的なONDAフォーク&ステーも大きく様変わりした。「ONDA F8」と名付けられたフロントフォークは昨年にデビューしたTTバイク「BOLIDE」に倣い、緩やかな曲線を描きつつ、前方から見た際にはシクロクロス用かと思うほどのワイドクリアランス化を成し遂げた。これにより従来のONDA 2フォークとの比較では54%の空気抵抗削減と10%の軽量化を成功させている。
更に左右非対称形状もより押し進められており、シートチューブに対してダウンチューブ位置のオフセット化や、シートステー上部の形状など、一目見て判断できるほどに。
素材には優れた剛性と強度を持つ東レの最新カーボン「T1100 1K」をフレームの重要部に用いることで、フレーム重量は860g(54サイズ、ペイント、スモールパーツを除く)とDOGMA 65.1 THINK2に対して80g(フレーム+フォークでは120g)の軽量化と12%の剛性アップという大幅な進化を成し遂げた。更にアシンメトリーデザインによるバランスの均等化は16%、フレーム全体の空気抵抗削減は-47%と、まさに「スーパーマシン」たる名称に相応しいデータをマークしている。
販売はフレームセットのみとなり、価格は648,000円(税抜)。デリバリーは6月下旬~7月上旬より開始される予定だ。北イタリアはトレヴィーゾでで行われたプレスローンチの模様や詳細テクノロジー、インプレッションなどはスペシャルコンテンツとして追って公開予定です。
ピナレロ DOGMA F8
カラー:950/ネイキッドレッド(マットフィニッシュ)他、計9カラー
付属品:フルカーボン専用シートポスト
サイズ: 42,44,46.5,47,50,51.5,53,54,55,56,57.5,59.5,62(CC)
マテリアル:T1100 1KカーボンTORAYCA® NanoalloyTM
フォーク:ONDA F8 T1100 1KカーボンTORAYCA® NanoalloyTM 1”1/8-1”1/2
デリバリー:6月下旬~7月上旬より開始
価格:648,000円(税抜)
text&photo:So.Isobe
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